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2014/2/1 Gift feat. CASSY @ Air
UnitにてCabaretを主宰するdj masdaが、昨年末から新たに立ち上げたパーティーがGiftだ。今回はその2回目の開催となるが、そのゲストには過去にCabaretにも出演している女性DJのCassyを迎えている。過去にはPanorama Barでレジデントを務めCocoonやFabricからリリースしたMIXCDは高い評価を得ているが、当方にとっては実際に生でDJを体験するのは初めてだったので大いに期待していた。
フロアに入るといつも以上にスモークが炊かれていて、暗さを強調するような照明と相まって視界もぼんやりし、深遠な世界へと足を踏み入れたようなアンダーグラウンドなムードが強い。dj masdaの出だしはAnton Zapの"Miles and More"と言うディープ・ハウスだったと思うが、広大なアンビエンスの海を漂う流れからしてその独特な世界に魅了される。そしてリズムを強めてシカゴハウスのような荒々しいキックを刻み、華麗で奥ゆかしいテック・ハウス、パーカッションが躍動するミニマル・テクノもプレイするが、根底に感じられるのはやはりハウスのグルーヴ。Cabaretでもプレイする彼はミニマル・テクノ寄りな印象を受けるが、この日は湿り気を帯びた妖艶な空気を発しつつも野太く芯の強さがあるハウスセット。中盤からはアシッド・ハウスも飛び出すが、攻撃的な音の鳴りと言うよりは幻惑的な揺らぎで中毒的な深みへと誘い込みようで、ハードな展開で盛り上げるのではなく心地良いハウスのイーブンキックが貫いていた。その後はテクノへも接近しシャッフルするリズムと剥き出し感の強いトラックで攻め上げ疾走感を伴い、しかし奥底では仄かにエモーショナルな層が下支えし、艶のある幻惑的なムードが継続される。テクノかハウスかと言う境目を曖昧にしながら上手い塩梅での両者を一つの流れに乗せて、2時間のプレイで十分にフロアを盛り上げていた

フロアは人混みで動けない程に混んだ状態になりCassyへとDJが交代すると、フロアは増々ヒートアップ。Cassyのプレイはdj masdaに比べると大箱よりなプレイで、ピークタイムに合わせたように大仰な展開でフロアを上手く盛り上げる。照明もフラッシュライトを点灯させ真夜中の狂宴を煽るように視覚を刺激し、密度の高いフロアからは奇声も発せられ実にパーティーらしく盛り上がっていた。どんしゃりな4つ打ちテクノでアッパーに攻めながらアシッドのベースラインを差し込み、ロウハウス的な剥き出し感の強いトラックで荒々しさを表現しつつ、イコライジングによるキックの抜き差しを大胆に取り入れながら大きな波を生み出して濁流の如く飲み込んで行く。猛々しくファンキーなプレイは男勝りと言うべきだろうが、その中にソウルフルな歌ものハウス("Finally"もプレイ!)も混ぜつつ再度ハードなテクノへと向かっていく展開は振り幅が大きく、Airと言うある程度の大きさがあるフロアに合うような良い意味で派手なプレイだ。その後も鉄槌を打ち込むように重く太い4つ打ちのキックをフロアに投下し、そして水平構造を保つミニマルかつパーカッシヴなハウス、覚醒的なメロディーが妖艶なテック系まで濁流に乗って変遷し、沸き上がった熱気を冷ます事なくフロアを狂乱に包んでいく。多少の上げ下げはあるもののアッパーでアグレッシヴな流れを継続していたが、低音を切って焦らしてからの図太いキックを入れる展開でアクセントをしっかりと入れていたので、ある程度予定調和な流れは否めなかったものの飽きずに楽しむ事が出来た。4年前にリリースされたMIXCDではもっとディープ・ハウス寄りだったので、正直に言えば揺らぎを感じさせるディープ・ハウスも聴けたら良かったとは思うが、今回のテクノ中心なセットも真夜中に楽しむ熱狂的なパーティー感を生み出してはいたし、直感的に肉体に反応を及ぼすプレイは刺激的であったと思う。

■Cassy - Fabric 71(過去レビュー)
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■Joris Voorn & Cassy - Cocoon Heroes(過去レビュー)
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