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Thee After Dark - Thee After Dark E.P (Bodega House Records:UGBHR-001)
Thee After Dark - Thee After Dark E.P

デトロイトの巨匠・Mike Banksに導かれたロサンゼルスのEsteban Adameは、Galaxy 2 GalaxyやLos Hermanosのキーボーティストとして頭角を表しつつ、ラテンハウス・ユニットであるIcanとしての活動でデトロイトに新たな世代が育っている事を気付かせてくれた。そしてDJとしてではなくプレイヤーとしての曲作りに長けている彼が、次のプロジェクトとして発足させたのがボーカルと共にギターやベース、キーボードやドラムスなどの編成で活動するThee After Darkだ。今までの活動はフロアでの機能性を求めたダンストラック中心であったのに対し、このプロジェクトではよりプレイヤーとしての立場を主張した上でチカーノ・ルーツを意識しながら華麗なフュージョンを聞かせてくれる。様々な楽器の音が多層的に重なり色彩豊かな音色を奏でつつ、爽やかに吹き抜けるパーカッションがラテンの空気を舞い込む"No I Can't"は、コーラスも使用した歌と相まって自然と笑みが浮かんでくるエモーショナル&ピースフルな歌物。ハウス/テクノを基軸としたGalaxy 2 Galaxyに比べるとハイテックな感覚は無いが、デトロイトらしいエモーショナルな音楽と言う点からは目指す方向に相違は無い筈だ。そしてそれをKyoto Jazz Massiveがリミックスした"KJM Reconstruction"は、ゴージャスなキーボードは活かしつつざっくりしたプログラミングのビートがブギーな4つ打ち感を強め、全体にしっかりと芯が通った作風へと塗り替えられている。また裏面にはGil Scott-Heronによる"The Bottle"をパーカッションが弾ける骨太なトラックで豪華絢爛に塗り替えたハウストラックと、ブラスバンドを思わせるゴージャスな金管楽器が高らかに響き渡り、ソウルフルなボーカルが心に染み入るメロウな"What Time It Is"を収録。まさかEstebanがこんなにも温度感高めの本格的なバンド演奏に取り組むとは想定していなかったが、この豊かな音楽性を打ち出した路線ならば是非ともアルバムを期待したいものだ。

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| HOUSE9 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
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