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2014/3/22 C.E, The Trilogy Tapes & Unit present Kassem Mosse @ Unit
ベルリンのWorkshopと言えばReagenzやLowtec、Marvin DashやMove Dなど一癖も二癖もあるディープ・ハウス系のアーティストを手掛けて、アンダーグラウンドシーンでは脚光を浴びているレーベルであるが、今回はその中でもライブ活動に定評のあるがKassem Mosseが来日。Workshopのみならず本人名義のGunnar WendelではデトロイトのFXHE Recordsからも作品をリリースするなど、その音楽性は所謂ロウハウスの方面からも注目を集めている。そして日本からは過去のKassem Mosseの来日公演にも参加したDJ Nobuが再度参戦、そして普通のテクノセットではなく普段とは趣の異なるセットを披露すると言う事で期待値の高いパーティーに足を運んだ。
フロアに入った時にはWill Bankheadと言うアーティストがDJをしていたが、過去にはMo'Wax、現在ではHonest Jon'sのデザインを手掛けつつ、Kassem Mosseも作品をリリースするThe Trilogy Tapesと言うレーベルも主宰する人らしい。意外にもフロアはそれなりの人で埋まりつつ、暗いフロアの中で最低限のライティングのみでフロアを照らす事でアンダーグラウンドな空気も生まれて、パーティーは序盤から良い雰囲気が出来上がっていた。しかしDJは正直言うと微妙で、何でもありな壁を取っ払った選曲に面白みはあったものの、繋ぎとか展開に上手さは感じられずに何だかとっちらかった印象しか残らなかった。規則正しい4つ打ちのみならず音響系のような電子音がビリビリと響くような曲、ブレイク・ビーツを意識した変化球的な曲、またはがっつりデトロイト・テクノの"Future (Kenny Larkin Tension Mix)"や"Hardlife (Aaron Carl Remix)"などヒット曲もプレイしてはいたが、余りにも繋ぎがラフ過ぎてグルーヴ感が途切れ途切れとなっていのは残念だった。ジャンルレスに色々プレイするのは面白いのだが、世界観がころころと変わりすぎてグルーヴもキープ出来ないとなんだか支離滅裂に感じてしまい、そのDJプレイに没頭する事は出来なかった。

一方、期待していたKassem Mosseのライブも自分が予想していたのは少々異なるライブだったのだが、アナログ感満載の音と予想外な点も含めてテクノ/ハウスのライブセットを楽しむ事が出来た。小さいハードウェア機材を4つ程並べたライブセットで、その中には恐らくローランドのTR系のリズムマシンも含まれていたように見えた。実際にライブが始まると無味乾燥な味気無い質感のリズムが走り出して、例えば初期シカゴ・ハウスのラフな音、最近で言えば剥き出し感の強いロウ・ハウスと言った趣の音が飛び出してくる。実はWorkshopからリリースしている作品やリミックス作品を聴いてもっと霧がかかりながらもジャジーなメロディーのあるディープ・ハウス色が強いライブだと予想していたのだが、どちらかと言うとFXHEからリリースしているラフなビートを強めたハウス色が中心で、がつがつとした生々しいキックやパーカッションが大きな展開をせずにミニマルに反復し、陶酔感の高みへと連れて行く。もっと言ってしまえばゴツゴツした荒々しい質感の音はテクノの衝動とも言うべきで、攻撃的なビートで杭を打ち込まれるような激しさを持ち合わせていた。柔らかく滑らかに加工して自然な音を聞かせるのではなく、アナログマシンの乾いて粗雑な音を加工したように聞かせず生々しさをそのまま打ち出し、臨場感へと転換した事が逆に人間臭いライブ感へと繋がっていたと思う。多少は不鮮明なメロディーも浮かび上がり情緒的な流れもあったが、やはり軸となっていたのはざらついたビートの足し引きで、執拗なリズムの攻めに覚醒感を煽られた一時間のライブであった。

最後はDJ Nobuの3時間にも及ぶDJセットが待っていたが、何だかんだパーティーで一番踊ったのはDJ Nobuのプレイだった。元々この日はKassem MosseやWill Bankheadに合わせて普段とは異なるプレイをすると言っていたが、確かに序盤からハードかつダークなテクノながらも、正確な4つ打ちではなく歪なリズムで変化球的に攻めていた。いつもの体がビリビリと痺れるような抑圧的直球テクノではなく、緊張感は保ちつつもキレのある鋭いビートが身体に差し込んでくるように刺激的で、疾走感を伴いながらも空間の大きさを感じさせるようにリズムが揺れている。基本的には暗黒テクノのようなムードはあるが、いつもの圧力のある重厚感で押し潰すのではなく躍動的なビート感が広がって行くようで、多彩なリズムによって自然と体が揺れてしまうプレイは実験的な側面も持ち合わせていた。そして単にテクノのみならずロウ・ハウスにベース・ミュージックやディスコなど多種な選曲は玉石混淆のようでもありながら、バラバラになる事なくしっかりとDJ Nobuらしい痺れる緊張感の統一感があり、普段とは異なりながらも踊らせると言う観点からは全く外れていない。また朝方に近づくに連れ徐々に緊張感もほぐれつつハウシーなセットへと変遷し、フロアの照明もカラフルになりながら真夜中の闇のその先にあるムーディーな時間帯へと突入すると、明るめの音が多くなりエモーショナルな空気がフロアへと広がっていく。賑やかながらも現実世界の落ち着きを取り戻していくフロア、そしてアンコールでは渋いスポークンボイスが情緒的なテック・ハウスで感動的なパーティー終演を迎える。厳つくハードな側面と心温まるエモーショナルな側面があるところは非常にDJ Nobuらしく、ジャンルを横断しつつ非4つ打ちの実験的な選曲でまた新しい面も体験出来て、新鮮な体験となったパーティーであったと思う。Kassem Mosseのライブ、そしてDJ Nobuの実験的なセットとアンダーグラウンド性の強いパーティーではあったが、そんな場所にも多くの人が遊びに来ていてまだまだテクノも捨てたものではない。

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■DJ Nobu - On(過去レビュー)
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