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2014/5/4 Man From Tomorrow @ Air
The Wizard、宇宙人と形容されるデトロイトのミニマリスト・Jeff Mills。哲学的な思想を常にコンセプトに持ちながら制作/DJを続ける彼は正にアーティストと言う表現が正しいが、その活動意欲は今尚衰える事を知らず、Jacqueline Caux監督の下でJeff自身のドキュメンタリーフィルムである"Man From Tomorrow"を制作するにまで至っている。"明日から来た男"(これは1994年に制作されたトラック名でもある)と何とも意味深なタイトルだが、そんなコンセプトと共にAirでのオープン〜ラストでJeffの世界を展開する一夜も設けられた。ラウンジにはDJ Yogurt、MASA a.k.a conomark、You Forgot、Iori Wakasaとこちらも充実した布陣で、パーティー全体がスペーシーな時間/空間となるような一夜が期待された。
それ程遅くはない時間に現地入りし早速B1からメインフロアを眺めてみると、既にぎゅうぎゅうで動けない程の人混みで流石にJeffのオープン〜ラストのプレイに期待の高さが伺われた。とその前に先ずはラウンジでプレイしているDJ Yogurtのプレイを聴きに行くと、こちらもラウンジながらも踊っている人も多くいつも以上に活況の様子でパーティー感がしっかりと伝わってくる。Jeff Millsとしてはラウンジでもスペーシーな音を希望していたようで、DJ Yogurtもそれに応えるようにラウンジの和やかな雰囲気に合わせて、綺麗めのテック・ハウスで伸び伸びと透明感のある音を鳴らす。重さよりも軽快なリズム感と洗練された音を重視し、徐々に浮遊感を伴い空へと飛翔する感覚は確かにスペーシーでもある。どんなプレイも苦にしないDJ Yogurtの持ち味が発揮され、普段よりもアーバンな煌めきを放つトラックをふんだんに投下しつつ、ラウンジの小洒落た空気を保ちながら波に乗るように加速するグルーヴが心地良い。激しいと言うよりはしなやかなで柔らかいグルーヴ感で、体が自然と揺れつつもエゴのないプレイが快適だ。後半には煌めく光が溢れるInner Scienceの"Electric Affair"からSurgeonの"East Light A2"でハードな流れもありつつ、そこから更に"I Wanna Be There"のロマンティックなテクノで一時の宇宙遊泳へ連れて行かれる流れは素晴らしかった。

さてJeffはオープン〜ラストとは言えどもそんな長くはプレイしないと見込んでいたので、そこから最後まではメインフロアでJeffのプレイを聴く事に。しかしフロアへと移動してみるとやはりフロアに入るのも困難な程に人で溢れていて、やはり周りではライターの火も付かないとか天上から水滴が落ちてくるなど、何だか昔のクラブの思い起こす位の混み具合だった。仕方ないのでフロア後方で音のみを聴く事にしたが、当方が聴き始めた頃はまだソナー音のような奥深い音が幾何学的なフリークエンスとなって徹底的な反復をするミニマル中心で、しかしフロアの熱気故か何だか感情を抑制したプレイからも激しいグルーヴが感じられた。プレイする曲自体は新鮮でもないしやはりグルーヴ感として平坦な流れも多かったものの、暗闇に包まれた深海を潜行する潜水艦に乗ったようなディープさ、そして宇宙へと広がるようなスペーシーな感覚が上手く激しさと融合して、Jeffの唯一無二の世界を作り出していたと思う。勿論往年の名曲である"Detached"や"Reverting"ではラテン的なファンクネスも炸裂し、更にはリアルタイムで打ち込んだTR-909によるリズムも被せながらライブとDJを行き交う自由な創造性が加わってくれば、後は突き抜けるのみ。

その後は何とかフロアの人混みを進んで場所を確保して爆音を浴びる事も出来たが、ライティングはLEDは一切使用せずにストロボライト中心で非常にシンプルな使い方が中心。音に合わせて高速で点滅するストロボが視覚からも刺激となって興奮を誘い、より意識が希薄となり現実離れした体験を誘発するのだ。そしてTR-909のリズムが鳴り響くなか除々に浮かび上がるあの音…そう、"The Bells"が投下された瞬間にフロアは大爆発を起こし歓喜に包まれる。そこからは更に"Casa"、"Call Of The Wild"とPurpose Maker路線のファンキー・トライバル路線が炸裂した流れは一回目のハイライトだ。それ以降は宇宙系、ハード系、ファンキー系などがごった煮となった濁流の勢いの飲み込まれつつ、Jeff自身以外の曲も結構プレイしていたように思うが、"Speed and Sound (Regis Z/Arts Lab Mix)"のトランシーなシンセの反復が快楽的なディープな曲をプレイしていたのはとても新鮮だった。Jeffにしては少々快楽志向過ぎる気もしないが、重力から解き放たれた浮揚感は宇宙と言うイメージへと繋がっているのだろう。また毒気のあるエグいレイヴトラックも時折混ぜるようになりより猥雑としたパーティー感を増しつつ、朝方のハイライトが訪れる。そう、Mike BanksとJeff Millsが残したレイブトラック、X-102の"Mimas"だ。彼等の闘争心と宇宙への思いが一つになったハイエナジーな曲で、時代を感じさつつもそのレイブの狂乱には抗えない。そしてそこから"Jupiter Jazz"へと繋がれば、一転してこの上ない至福の宇宙旅行が始まる。朝方が近づくに連れ激しさの中にもエモーショナルな感情がいつも以上に芽生え始め、"It Is What It Is"のようなデトロイト・クラシックをプレイしたのも新鮮だったし、一瞬時が止まったかのように錯覚するシネマティックなビートレスの曲などもプレイして、この日のJeffのプレイにはドラマが投影されているようだった。最後は怒涛のTR-909でバキバキと荒ぶる高速ビートを叩き出して、激しい勢いを保ったままロングセットは幕を閉じた。しかしまだ朝の5時である…当然熱くなったフロアからは人が去る事はなくアンコールが連呼されると、Jeffが一曲だけアンコールでプレイ。それこそベストなタイミングと言う他にない"Jaguar"、あの時間あの場所だからこそ映える掛け方で感動的なラストを迎え、全てを出し切ったようにフロアは幸せと安堵に包まれていた。

毎年来日するJeff Millsのプレイにはここ数年なかなか満足出来ない事が多かったが、今回のプレイはその中ではかなり良かったのではと思う。やはり大事なのはDJだけでなく場所や客層といった要素で、昨年ageHaでのプレイが物足りなかったのはフロアでの一体感や熱気が無かったからではないか。その意味ではAirでのDJと客との距離感や派手過ぎない照明などは上手くはまっていたと思うし、確かに混み過ぎて苦しい時間帯もあったが、それが熱気へと繋がり更なる興奮を呼び起こしたのだろう。改めてパーティーには場所や客層も大事なのだなと思う一夜であった。

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