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2014/5/23 Ugly. @ Oath
昨年までは平日開催だったものの今年になってからは奇数月の第四金曜を担当するなど、着実に評価を高めているUgly.。You Forgotが主宰を務めるこのパーティーは、そのパーティー名からもおおよそ予想がつく通りYou Forgotのブラック・ミュージック愛、モーターシティ・ソウルを打ち出している。そこに毎回ゲストを招きながらテクノもハウスも境界を作る事なくパーティーとして一体感のある夜を生み出すUgly.だが、今回のゲストは日本全国、大小のクラブやフェスで活躍中のDJ Yogurtとまたパーティー好きの心を触発する。
終電を乗り継いで現地入りすると既にフロアは人混みで埋まっており、外人も多く夜の賑わいを呈していた。丁度DJ Yogurtがプレイし出す頃で、プレイを引き継ぐと序盤から勢いのあるテクノ・セットでがつがつと攻め上げる。小箱ながらもバランスの良い出音と相まって、畳み掛けるような激しいリズムが肉体を刺激しパーティー序盤から体はうずうず。ビートは激しいが暗黒に染まるようなディープな音ではなく、音自体がすっきりとしていて闇を切り裂いて疾走する爽快さもあるテクノ・セットで、Oathの和気藹々とした雰囲気に沿うようにフロアを盛り上げる。店内は非常に混んでいたので時折店外へと移動もしたが、Oathはこの時期になると店の前にある広場に出ても寒くはなく、外気に触れながら店から流れてくる音に耳を傾けるのも気持ちが良い。外で一休みしては店内に戻り熱気溢れる雰囲気に身を浸しつつ、小箱ならではのフロアの一体感を全身で浴び何だか安心感に包まれていた。終始上げ目のテクノで押し切るDJ Yogurtが、終盤には"Computer Incantations For World Peace"をエディットしたThe Barking Dogsによる"Re-Incantation"でドラマティックな流れも披露し、この澱みのない底抜けの多幸感が如何にもDJ Yogurtらしく感じられた。

熱狂的な流れを引き継いだYou Forgotも彼らしい持ち味を活かしたプレイを披露。それまでの疾走感のあるテクノ・セットから一転、デトロイトやシカゴのテクノ/ハウスをこよなく愛するYou Forgotらしくざらついてゴツゴツした質感が浮かび上がるローファイな曲を中心に、荒涼とした平野が広がる荒くれたプレイをする。綺麗に聞かせる事や丁寧にミックスする事よりも、もっと内に眠る衝動を吐き出すような野性的なミックスを重視していて、ローファイな音と相まってよりトラックの流れが激情となって押し寄せるプレイを展開。汚らしく安っぽい音さえもが臨場感を生み出し、これもまたモーターシティ・ソウルを強く感じさせるものだった。中盤からはよりファンキーかつエモーショナルなハウス・セットへと移行し、溜めが長く続く"Shades Of Jae"で焦らされたり、アッパーな流れからがくっとテンションを落としてしっとりモードへ移行したりと、大幅な緩急を付けて揺さぶりを掛けていた。終盤では生っぽい艶やかさも発せられ、Pirahnaheadによる"Inner Turmoil"などの情感たっぷりな曲でしっとりと湿らせつつ、最初から最後までブラック・ミュージックへの愛情が伝わってくるプレイだった。

その後に登場したBOWでまたも音が変化して、綺麗目のテック・ハウスが続く。勢いはあるが今っぽく洗練された音とスムースなミックスで、上昇気流に乗るような高揚感を積み上げていた。序盤にプレイした"ACDise #2"のじわじわと上り詰めていくハイな気分、中盤では一転してデトロイトのエモーショナルな"The Soul Is Back (UR Timeline Remix)"でノスタルジアを誘発し、都会っぽいお洒落な音も織り交ぜながら激しさと端正さ、テクノとハウスを行き交いながら爽快で突き抜ける。そして終盤の艶が煌めくフュージョン・ハウスの"Honey (Ron Trent's Honey Mix)"の愛くるしくセンチメンタルな流れに、しっぽりと感傷モード。

この季節になると始発が始まる前にも外は明るく始めるが、そんな時間帯からDJ Yogurtの2回めのプレイが開始。1回目よりも生っぽい音も増やしつつ勢いを絶やさずに朝っぽい雰囲気を作り上げ…と、Oathのリーズナブルなお酒をいっぱい飲んだおかげで朝方はぐったりとアルコールに溺れ、起きた頃にはOathでInstant Dubを主宰するhitoriがプレイ中だった。朝になってからも遊びに来る客がいたりとパーティーの盛り上がりは止まずに、その中でファットな厚みのあるテクノを突き抜ける勢いでプレイするhitori。朝方でも賑わうフロアに親しみを覚えつつも、疲労困憊により6時半にはOathを後にした。今回は終電から遊びに行ったが、それぞれが約1時間毎に交代して一夜の中で2回ずつプレイする事でどの時間帯からでも様々なDJの個性ある音が聴けるので、こういったパーティーのスタイルもなかなか面白い。
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