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Kaito - Less Time Until The End (Kompakt:KOMPAKT 292)
Kaito - Less Time Until The End
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Kompaktを代表する日本人アーティスト・ワタナベヒロシによるKaitoは、オリジナル・アルバムを制作する度にそれと対を成すビートレス・アルバムを手掛ける事が慣例化している。本作もそれに倣って2013年にリリースされた4thアルバム"Until The End Of Time"(過去レビュー)のビートレス・バージョンであるが、単にビートを抜いた作品ではなく一から構成を見なおした上でのリアレンジ作品である事を念頭に置くべきであろう。違いはまずジャケットから気付くかもしれないが、モノクロな空の写真に何処かシリアスな雰囲気も漂っていたオリジナル・アルバムに対し、本作では同様に空の写真を使いながらも深く青い空の中に星の瞬きさえもが映り込み、一転して心の中の雲が晴れたようにさえ感じられる。実際に曲の方もビートを無くした事により、よりメロディーやコード展開へと主体は移るわけだが、幾分かシリアスな雰囲気は残りつつもビートによる重厚感が無くなった事で全体としてのムードは郷愁へと傾いているように聞こえる。Kaitoにしては珍しいアコギの音色を取り込みオリジナル盤でも異才を放っていた"Smile"は、ビートレス化の際に柔らかなストリングスを上乗せするなどよりメロウな趣を強めている。またKaito節とも言える圧倒的なビートの勢いに飲み込まれる"Star Of Snow"も、ここでは静謐なストリングスが聴く者を癒やすかのように優しく包み込み、大らかな宇宙が何処までも広がっている。ビートではなくメロディーを浮かび上がらせる事で、ある意味ではオリジナル以上に心の奥底にある強い希望/意志がはっきりと伝わってくるようで、ビートを削ぎ落とした事で基盤が弱体化しているなどという事は一切無い。またビートレスだから本作がアンビエント・ミュージックかというとそうでもなく、単にBGMとして聴き流すには余りにも心象風景を誘発する音楽は、どちらかといえば音にイメージを含ませるサウンドトラック的な傾向が強い。アルバムを違う解釈で見直したら…と意義と面白味を伴い、Kaitoのより美しく深遠なる世界が広がるビートレス・アルバムだ。



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| TECHNO11 | 13:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
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