CALENDAR
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031 
<< July 2020 >>
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
MOBILE
qrcode
SPONSORED LINKS
<< Brother G - Break Me Completely EP (Rawax:RAWAX 014) | main | Hardcore Traxx Dance Mania Records 1986-1997 (Strut:STRUT114CD) >>
2014/6/14 Acid City @ Air
これまでも徹底的にハウスと言う音楽を追求し続けてきたDJ EMMAが、この時代に敢えてアシッド・ハウスを大々的に取り上げ日本初のアシッド・ハウスのコンピレーション「Acid City」を送り出したが、2014年にはそれを題材にした同盟パーティーをレギュラー開催で始動させていている。基本的にはコンピレーションに参加したアーティストをパーティーのゲストへと招いているようだが、今回の「Acid City」のゲストにはモデルとして活躍するElli-RoseことVan Cliffe、そして日本が誇るスピリチュアルなハウス・アーティストの高橋クニユキが招かれ、各々が考えるアシッド・ハウスを表現する。
現地へ着くと意外にも入り口には行列が出来ており、終電で向かった事と合わせて入場が随分と遅れてしまった。その結果Van Cliffeのプレイは正味30分程しか聞けなかったものの、そのプレイはモデル業の片手間でやっているようなものではなく、しっかりとフロアの人混みを揺らすテクノセットで意外にも熱狂的なパーティー感がそこにはあった。当然アシッドトラックもふんだんに織り交ぜてパーティーの趣旨に合わせつつ、疾走感のあるアンダーグラウンド志向の強いテクノで押し切って、ピークタイムまでに上手くフロアの空気を作っていたと思う。ただやはりまだ勢いに頼っている感は否めず、アシッドトラックにしてもルーツ的なアシッド・ハウスよりも少々派手過ぎると思う点はあったり、テクノのトラックにしても低音が足らずリズムに強度が感じられなかったり、可もなく不可もなしという印象であった。

そして次はこの日どうしても聴きたかったKuniyuki Takahashiのアシッド中心のライブ。初回の「Acid City」のゲストだったものの大雪の為に出演がキャンセルとなっていたが、再度体験するチャンスがやってきたのだ。ライブセットには話題になっているAIRAのTR-8とTB-3も組み込まれ、初めてAIRAを使ったライブを披露する点でも非常にレアな機会だったのだ。いきなりブレイクビーツというか90年代のヒップ・ハウス的なリズムが流れだし、あれっと言う意外な空気になりつつも、徐々に低音に不気味なアシッドのラインが入り始めるとそこからは怒涛のアシッドの世界が展開される。いつの間にかリズムも4つ打ちへと変遷したが、TR-8とTB-3を使用している事もあってか音はやはり元祖のTR/TBの古き良き時代の音を受け継ぎ、過度に音を詰め過ぎる事のないシンプルなリズム構成やシンセの旋律がより機材の音を明瞭に浮かび上がらせていた。Kuniyukiらしくテクノもハウスも境界を意識させない中庸な音楽性だが、激しくてアッパーではなく中毒的に精神を侵食するようなじわじわしたアシッドの使い方が絶妙で、下の方で控え目に蠢くようなアシッド・ベースのラインがぞくぞくと迫る。時にKuniyukiが得意とするアフロなパーカッションが炸裂するトラックにおいても闇の奥でからアシッドの胎動が伝わり、またある時はシカゴ・ハウスから発生したファンキーなアシッド・ハウスを展開したりと、やはり前にプレイしたVan Cliffeとは段違いにアシッドへの理解が伝わってくるライブだった。現場での空気を即座に反映させる即興性を重視しつつもDJツールを意識した肉体的な機能性も失う事なく、終始体を揺さぶるグルーヴの波に揉まれ、地味ながらも狂った中毒性の高いアシッド・ベースが脳髄を刺激する最高のライブだった。

そこからラストまではDJ EMMAの6時間にも及ぶロングセット。DJ歴おおよそ30年にも及ぶ経験から繰り出されるプレイはやはり文句無しに上手く、ただ単に上げ上げのセットや派手なトラックだけをプレイするのではなく、なだらかな緩急を付けながらエフェクトも駆使して自然な盛り上がりを演出する。序盤から朝方までパーティーの趣旨に沿ったアシッド系のトラックを多めに使用していたが、テンポを上げて脅迫的に盛り上げるのではなくじわりとくるアシッドや歌モノを効果的に使いながら、変わる事のないクラシカルなUSハウスのグルーヴ感も見え隠れ。ハウス中心ではあるが、そこにテクノ的な硬い音やロックのダイナミックなリズム感があるトラックなどが散りばめられ、そこにシカゴ経由のアシッド・ハウスやもっと激しく荒々しいアシッド・テクノ、更にはよりアッパーで恍惚感を増長するアシッド・トランスまで投下しながら、アシッドの一夜を形成していく。「Acid City」に収録されたいたエレクトロ気味の"A.S.I.D"なんかもプレイされていたし、"French Kiss"をネタにした陶酔感を誘発するディープなアシッドもあれば、"Acid Crash"のようにブリーピーな古典まで新旧アシッドトラックがこれでもかとプレイされる。そしてまさかの"The Man With The Red Face"もプレイされると、アシッドの中からエモーショナルな感覚が湧き起こり感動的な場面もあった。確かにパーティーの趣旨としてアシッド・ハウスが中心にあったのだが、そこにはDJ EMMAらしく歌やソウルといった要素も根底にはあり、「Acid City」というアシッドをコンセプトにしたパーティーでもあってもDJ EMMAはDJ EMMAだと思わせられるプレイであった。6時前には疲労も溜まって一休み、そして、目を覚まし帰る直前6時半頃にはPharrell Williamsの"Happy"をプレイしており、正にハッピーな朝方の気分に包まれながらフロアを後にした。

■DJ EMMA Presents Nitelist Music 3 - Acid City(過去レビュー)
DJ EMMA Presents Nitelist Music 3 - Acid City
Amazonで詳しく見る
| EVENT REPORT5 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
スポンサーサイト
| - | 12:00 | - | - | |

コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
トラックバック機能は終了しました。
トラックバック