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2014/6/27 CABARET -CABARET Recordings Label Show Case- @ Unit
So InagawaとSackraiによって始まったパーティー・Cabaretは、ネームバリューではなく実力主義によって世界各国からゲストを招きつつ、レジデントメンバーも少しずつ代わりながら、15年にも及ぶ活動を続けている。そして2013年にはSo Inagawaとdj masdaにより遂にレーベルとしても活動を開始し、パーティーの音楽性を作品に投影する段階に入った。今回のCabaretはそんなレーベルのショーケースとして開催されたが、レーベルの1〜2作目を担当したSo Inagawaはライブで、そして3作目を担当したベルリンのBinhがDJで、そしてレジデントであるdj masdaとKabutoも出演しレーベルの音楽性をあまねく伝える一夜となった。
当日はタイムテーブルが読めなかったので終電で行くかとのんびりしていたところ、寝坊して結局終電を逃し、タクシーで移動した現地へ着いた頃にはKabutoのプレイも残り30分という状態だった。この日はいつも以上にハウス色強めのプレイで仄かにエモーショナルな感覚も発しながら、ピークタイムまでにじっくりとフロアを温める展開で、短い時間ながらもKabutoのハウスへの敬愛が伝わる内容だった。

So InagawaはPCでのライブセットを披露。ポチャポチャと湿った、柔らかく有機的なキックが四つ打ちを刻み、機械で淡々と反復するグルーヴが続くが、いつしか暗闇の中から朧気に妖艶なメロディーが浮かび上がる。適度に芯はあるが強迫的なビートではなく、脱力したように暗闇の海を揺蕩うな揺らぎが幻惑的で、ミニマルの機能美を磨きながらも決して単調にはならずに夜の色気を誘い出す。淡々としている流れも良い意味でBGMにも思えるように自然と空気に馴染み、踊ると言うよりはゆっとりと音に身を委ねたくなる感覚で、レーベルの1作目となった"Logo Queen"でもピアノの旋律が零れ落ちる陶酔感に包まれていた。派手なキックやメロディーにブレイクは一切無いが、だからこそ変化の少ないトラックの中で繊細なメロディーが映える機能性を高めたモダンなミニマル・ハウスとして成立し、1時間におけるライブで見事に恍惚を積み重ねていた。テクノのライブ・アーティストは日本にも多くいるものの、ハウスのそれは余り多くはないだろうし、この手の音をライブでプレイすると言う観点からも貴重であった。

その後はベルリンのアンダーグラウンドからBihnが登場。DJに切り替わるとそれまでの柔らかみのあるライブから一転し、リズムに切れ味が硬さが出現して雰囲気は俄然踊るモードへと転換した。とは言いつつもいわゆる大ネタや派手な展開を繰り出す事はなく、四つ打ちも崩れたビートも用いながらパーカッシヴなスタイルで上げてくる。しかしテクノやハウスにしてもすっきりと音数は絞りミニマルなスタイルを貫き、かっちりとしたリズムが畳み掛けるように打ち鳴らされ、力強いビートに背中を後押しをされ心地良く踊らされていた。事前にウェブで聴いた音源からは地味にスルメのようなプレイであったが、この日はゲストとしてピークタイムを担当していた影響か、それ以上に盛り上げようとしている意志は感じられ、ぐっと潜り込むようなディープ・ハウスや色気のあるシンセが広がるテック・ハウス、または荒れたキックがファンキーなシカゴ・ハウスまでミニマルな流れに溶け込ませていた。

Cabaret恒例で取りを務めたのはdj masda。しかしこの日はまだ風邪も完調しておらず、朝方5時からのプレイに体が着いて行けずに殆ど夢の中でdj masdaの音を聴いていた状態。椅子に横になりながら後ろで鳴っている音は、いつもよりはBPMも早かっただろうか、テクノ色も強く重く硬めのミニマルで攻めていたように思う。その中にボーカル物やボイスサンプル物、または"Miles and More"のようなスペーシーなディープ・ハウスも織り交ぜて、ピークタイムの盛り上がりとは異なる朝方の音というものがあった。7時過ぎには一旦音が切られ、そこからはdj masdaとKabutoによるB2Bで8時近くまでパーティーは続いていたようだ。体調も芳しくなくパーティーの最初から最後まで踊って謳歌する事は出来なかったものの、Cabaretの機能美を追求したストイックな音にもかかわらず、音に夢中になっている客層が多いリラックスしたフロアの感覚は居心地が良い。この日は全てのDJ/アーティストが様式化されたコマーシャルなプレイとは異なり、テクノ/ハウスをミニマルに落とし込んだCabaretと言うレーベル性をあまねく披露し、正にショーケースと呼ぶべき一夜となっていた。
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