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2014/6/28 Resident Advisor @ ageHa
クラブ・ミュージック好きな人であればご存知であろう、エレクトロニック・ミュージックに焦点をおいたWEBマガジン「Resident Advisor」。2001年にオーストラリアで設立され電子音楽に関する情報を展開すると共に、RAが選ぶRA Pollは鋭い選球眼で時流の音楽だけでなく普遍的に価値のある音楽まで選ばれ、読者からは一つの指標として高い人気を得ている。2011年にはめでたく日本語サイトも設立されたおかげで日本でも定期的に読んでいる人は多いだろうが、そのRAが遂にageHaで初のフェスティバルを開催したのだが、RAらしく出演するアーティストにもこだわりが感じられ、DJ HarveyやEddie Cといった人気アーティストから、今注目を集めるTiger & Woods、玄人受けするであろうLevon VincentやGerd JansonにJoey Anderson、そして日本からは井上薫によるプロジェクト・Chari Chariの復活ライブ、瀧見憲司やDJ Sodeyamaなど誰を聞くか考えるだけでも悩んでしまう充実した出演陣となった。
随分と久しぶりにageHaへと来たが、中に入ってみるとやはり国内のクラブでは段違いの大きさを誇り、それだけでも胸が高鳴る人は多いのではないだろうか。先ずはアリーナーへと移動しGerd Jansonのプレイを聴く事に。Gerdと言えばフランクフルトでRunning Backを主宰するDJであり、そのニュー・ディスコ〜変態系テクノまで網羅する音楽性は高い評価を得ている。そんなレーベルオーナーのプレイは大箱ながらも敢えて上げないニュー・ディスコで序盤は小気味良いリズムで揺さぶり、ギターやコズミックなサウンドを織り交ぜ、トリップ感を誘発する。サイケデリックな音が少々、バレアリックで多幸感に溢れる大海原をゆったりと進むように揺さぶられ、パーティー序盤から嬉々としたムードに包まれる。徐々にグルーヴは滑らかな4つ打ちも刻み覚醒感を煽る電子のリフが入り出し、ミニマル度を高めたニュー・ディスコで夜の香りを発っする。ニュー・ディスコの享楽的、快楽的なシンセ、ベース・ラインが強まりゆったりとしたテンポながらもパーティーが狂騒へと突入するように盛り上がるが、溜めと上げを繰り返しつつミッドテンポで引っ張り続けるプレイは、絶妙のライン上にありこのイカせない展開が心憎い。次第にブリーピーな音、アシッド、ミニマルといった要素も加わりながらも、最後まで大箱仕様なアッパーな流れに向かう事はなく、低空飛行を継続しつつ焦らしてイク寸前で止めるようなプレイでアリーナーを2時間に渡って温めていた。終盤はダンクラによるストリングスが華々しい旋律も入るとフロアには多幸感が満ち溢れ、DJを終える間際には次のTiger & Woodsを意識したのかEditainmentからBoe & Zakの"Loop For Love"もプレイして、エディット物でどかんと盛り上げてバトンタッチ。

そしてMarco Passarani & Valerio Delphiによるユニットと判明しているディスコ・エディット・デュオであるTiger & Woods。彼等が登場する頃にはフロアもぎっしりと人が埋まっており、遊びに来ていた人の多くも期待をしていたのだろう。ライブが始まるとアタックの強いキックがかちっとしたリズムを刻み、弾けるようなグルーヴが走り出す。おおよそ期待通りに短いディスコ・サンプルを執拗に反復させつつ、ネタの美味しい部分を何度でも味わせてくれる正にディスコ・エディットのあるべき姿を披露するが、やはりネタがディスコだけにその音にはどこかノスタルジーも誘う要素がある。ドタドタしたリズムにも良い意味でださい印象もあり、煌きのあるディスコのサンプルが懐かしくも愛くるしく…としかし残念ながらライブを半分程聴き終わった所でテントへと移動。前半にはヒット曲をプレイしていなかったのが心残りなのと、少々単調な点があったのが気になったが、最後まで聴けたらまた違う感想だったかもしれない。

テントでは井上薫によるChari Chariが10年ぶり位にライブを披露すると言うので、こちらは最初から最後まで楽しむ事にした。井上薫はギターとPC、Tomae Takamasaがギター、Kakueiはパーカッション、Nagがエレクトロニクスと4人体制でのバンドで近年のAurora Acousticとはまた異なる編成だ。序盤はファンクな要素も感じさせながらも、何処でもないような井上薫によるワールド・ミュージック的なバレアリックな空気が広がり、メロウなギターの旋律や風が吹き抜けるような爽やかなパーカション、そして浮遊感のあるエレクトロニクスが融け合いながら、桃源郷へと迷い込んだような音に包まれる。重力から解放され足元が僅かに浮かぶようなフローティング感覚に、民族的な異国情緒の香りとプログレッシヴ・ロックの精神性を取り入れると、それは最早ニュー・エイジの和製Ashra状態で自然なトランス感へと繋がっていく。後半には男泣きのギターの旋律にポコポコした心地良いパーカッションが絡むバレアリックな"The Secret Field"で夢の世界を彷徨い、そこから4人が一体となって怒涛の疾走を行うロック・ダンス・チューンな"Flying Bugz"で熱狂的な盛り上がりを見せた瞬間はライブのハイライトだった。バレアリックな浮遊感から突き抜ける疾走感まで展開しつつ、終盤は草原が広がるサバンナを駆け抜けるようなトライバルな曲にプログレッシヴ・ロックのスリリングな展開まで、渾然一体となったバンドの演奏により熱量は高まり続けていた。元々はパンクを演奏していた事もあるプレイヤーとして、そしてダンス・ミュージックを追求してきたDJとして、その両方の経験が集約されたライブ。生演奏と電子楽器によるオーガニックで清涼なトランス感が心地良く、予想を越えて枠に囚われないライブとして新生Chari Chariはここに復活した。

その後はアリーナーへと戻りDJ Harveyを聴く事に。ディスコ・ダブ、バレアリックと共にテクノやハウスもとジャンルに束縛されずに自身の世界観を表現するアーティストという認識はあったものの、今までに全く彼のプレイを聴いた事はなかったのでこの機会に一度体験してみようと思っていたのだ。フロアは流石に大物DJらしく殆ど人で埋め尽くされており、その中で特大のミラーボールが回転しレーザー光線がびゅんびゅん飛び交う光景は圧巻だった。DJ Harveyのプレイはと言うと、朝方にもなっていないのに"Boogie Wonderland"をプレイしていて随分とコテコテだなと思っていると、ミニマル調のテクノにプログレッシヴ・ハウス、そして時代感のあるディスコ - "Cosmic Lust (Joey Negro 7 Minutes of Jazz Funk Mix)" - まで想像していた通りに縦横無尽にジャンルを行き交っていた。ただ想像と少し異なっていたのは、大箱仕様なのだろうか?きめ細かく自然な流れで選曲されたと言うよりはノリで楽しませるような大味な印象を受けてしまい、なかなかDJ Harveyの大仰な展開にのめり込む事は出来なかった。だが勢いはあったと思うし、ピークタイムらしくフロアの熱狂と人のステップを途切らせずに、大箱と言う場所の特性に合わせて多少コテコテながらも壮大な展開でコズミックな場所へと連れて行っていた。本当に特大のミラーボールを前にすればどうしたってウキウキするし、YAMACHANGの照明もDJの展開に合わせて視覚を刺激する期待通りの内容で、アリーナーの雰囲気は絶頂に達していたのではなかろうか。

1時間程DJ Harveyを体験してから、そこからクローズまでは屋外のプールがあるエリアのウォーターバーへと行き、Levon Vincentのプレイを爽やかに外気に触れながら楽しんでいた。小雨もパラパラと降る天気ではあったが、混んでいる屋内で汗だくになった後に外へ出ると一際爽快で、そこでプレイするLevonのプレイも普段当方がパーティーで耳にするようなアンダーグラウンドなテクノ/ハウスセットで楽しむ事が出来た。シカゴ・ハウスのロウな感じもありつつ鋭いビート感やひんやりとした金属的な鳴りの硬いテクノなども織り交ぜ荒涼とした平野が広がるが、ベースにはハウス・ミュージックの4つ打ちのグルーヴ感もあり、ベルリンとNYのサウンドを取り込んだプレイに血が沸き立ち最後まで踊り続けてしまった。盛り上がってハイになった外人二人はパンツ一丁になりプールへとダイブしていたが、汗だくの状態で盛り上がれば何となくあの行動も理解出来なくはないだろう(※真似しないように)。開放感のあるウォーターバーでの素晴らしいLevonのプレイで、それ程までに身も心も解放されていたのでは。

6時にはウォーターバーはクローズとなり、そのままアリーナーへ戻るとDJ Harveyがメロメロなエレポップで最後の曲をプレイしており朝方の感傷モードに浸りつつ、アンコールではやはり熱量の高い愛くるしいディスコ・トラックで予定調和にフェスティバルに幕を下ろした。普段は遊びに来る事がない久しぶりのageHaという大箱でのフェスティバルだったが、その場所の特性を活かして各フロアで異なる音楽性を展開出来る事は一晩中飽きずに楽しめるメリットがあり、また照明やVJも大箱だからこその大きなスケール感で圧倒させてくれたりと、何だかんだで充実した一夜になっていたと思う。勿論RAの信頼置ける音楽センスがあってこそだが、今後も開催されるフェスティバルへと発展する事を期待したい。

■Kaoru Inoue Presents Chari Chari - In Time Ultimate Collection(過去レビュー)
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