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Luciaen - Cadenza / Stranger (Basaec:BASAEC001)
Luciaen - Cadenza / Stranger
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チリアン・ミニマルを代表するLuciano。自身の活動の場でもあり多くのヒットメーカーが名を連ねるCadenzaを主宰している彼が、新たに立ち上げたレーベルがBasaecだ。なんでも6作目までは過去10年の間に制作してきた未発表曲に手を加えてリリースし、その後も継続して10作目までリリースする事がアナウンスされている。本作はそんなシリーズの祝うべき1作目で、彼が1997年の19歳の時に制作したという"Cadenza"と"Stranger"が収録されている。特筆すべきはこれらの曲は当時デトロイト・テクノを代表するTransmatへとデモとして送られていたそうで、結果的にはリリースされなかったものの(※数年後にはTransmatのコンピレーションにLucien Nicolet名義で他の曲が収録されたわけだが)、現在のLucianoとは異なる音楽性がここからは読み取れる。近年のLucianoの曲はか細い線のリズムを活かしながらエスニックな要素に宗教的な祝祭感を閉じ込めたハウスを展開しているが、本作ではまだ若さ故かそういった独自の世界観は見受けられず良い意味で真っ当で新鮮なテクノの音として成り立っている。特に"Cadenza"はTransmatにも送られた経緯も納得するヨーロピアンな美しいメロディーがあり、デトロイト・テクノとも共振するであろう抒情が存在している。また僅かながらも現在のミニマルを予見させるであろう繊細でクリッキーなリズム帯が出来上がっており、アーティストとして活動を始めたばかりとは思えない作風だ(勿論このリリースで手直しされている結果だろうが)。よりアーティストとしての奇才っぷりが現れているのは裏面の"Stranger"で、つんのめるようにクネクネとした生っぽいリズムの上に闇の中から朧気に浮かび上がる幻惑的なシンセが揺れる極度に不安定なミニマルを成している。この足元が不安定なリズム感や滑りのある湿度感などはチリアン・ミニマルのプロトタイプと呼んでも差し支えなく、12分に渡って長々とドープな世界が執拗な程のミニマル感で構築されていくその変態性に、今尚驚きを隠せない。未発表曲という話題性だけでなく純粋に作品として素晴らしいので、こういったアーカイブの発掘は評価すべきであろう。



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