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Vermont - Vermont (Kompakt:KOMPAKT CD 114)
Vermont - Vermont
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2014年の初頭だろうか、ドイツはKompaktからVermontなる聞き慣れぬアーティストのアルバムがリリースされる事がアナウンスされたが…実はこのユニットはMotor City Drum Ensembleとして活動するDanilo PlessowとInnervisionsのMarcus Worgullによるものである事が明かされ、リリース前から話題性は抜群であった。個々のソロ活動では踊らす事を前提としたダンス・ミュージックを手掛ける二人が交わる時、どのような化学変化を見せるのか期待をしない者はいないだろうが、しかしその成果は多くのリスナーの予想を覆す古典的なシンセを用いた観念的なジャーマン・プログレの系譜上に位置している。真夜中の興奮を駆り立てるようなビートが入る事はなく、その代わりに生き物のように自由な動きを見せる即興的なシンセのメロディーや効果音が主導となり、か弱い星の輝きが瞬くようなコズミックな風景を描いていく。70年代のジャーマン・プログレには電子楽器を用いながら、枠に当てはまる事を拒否しながら自由な創造性があったが、本作に感じられるのはそれと同じような童心の遊び心だ。勿論かつてのジャーマン・プログレと比較すればそこまでアブストラクトでもなく、二人のソロ活動に於けるエモーショナルな音楽性が前面に出ており、単なる模倣でもない事は確かだ。そして注目すべきは"Cocos"や"Macchina"では元祖ジャーマン・プログレのCanのドラマーであるJaki Liebezeitがドラムを叩いており、前者では鎮静をはかりながらも呪術的な、そして後者では神経を蝕むようなドラッギーなシンセに呼応するように原始的でトライバルなリズムを叩き出し、よりプログレ/コズミック感を増長する事に寄与している。"Lithium"においてはケルンのDJであるLena Willikensがテルミンを付け加えているが、その制御の効かない音色がおどろおどろしさと共に宇宙の浮遊感を誘発し、フリーキーではありながら安堵するようなベッドルーム・ミュージックとして成立している。DaniloとMarcusの両者から生まれたとは到底思えない、場合によっては本作を聴いて落胆する人もいるかもしれないアルバムだが、しかし二人の自由気ままなシンセによるセッションの音楽はお気楽なアンビエントとしては効果的であろうし、Kompaktからリリースされたのも納得というものだ。



Check "Motor City Drum Ensemble" & "Marcus Worgull"
| TECHNO11 | 09:00 | comments(1) | trackbacks(0) | |
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コメント
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| - | 2018/04/26 2:51 PM |
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