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Farben & James Din A4 - Farben Presents James Din A4 (Faitiche:faitiche 12cd)
Farben & James Din A4 - Farben Presents James Din A4
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2000年前後のクリック・ハウス隆盛の中で、一際異才を放っていたJan Jelinek。特にジャズからのサンプリングを用いて全くジャズを匂わせない程に解体し、そこに快楽的なダンス・ミュージックとは異なる緻密なグルーヴとコラージュ的な音響の魅力を再構築した"Loop-finding-jazz-records"(過去レビュー)は、今尚色褪せない名作であろう。そんなJanの異なる活動がFarben名義であり、こちらはよりフロア寄りでファンキーな音を素直に追求し、変態的な遊び心も閉じ込めた"Textstar"(過去レビュー)で確固たる地位を確立した。がFarben自体の活動は2004年に止まっていたものの、2010年頃から再度始動させてからアルバムとしては12年ぶりの本作がようやくリリースされた。新作とは言いながら本作はDennis BuschことJames Din A4の作品を、全面的にJanがリミックスした作品であり、厳密な意味ではオリジナルアルバムではないのかもしれない。しかしかつてサンプリングにより自身の音を確立していたJanからすれば、このリミックスアルバムもJan=Farbenのオリジナルアルバムと呼んでも差し支えないだろう。前作から12年も経過しているがFarbenらしいファンキーなリズム感に有機的に揺らぐサウンドや静謐で幽玄な世界観は今も続き、時間の経過を感じさせない作風はFarbenが早過ぎた証拠なのだろうか。ビートは明らかにダンスビートのそれを刻んでいるが、それさえもが有機的で人肌を感じさせる温度感があり、そこにコラージュのような緻密なシンセが切り貼りされ、抽象的な音のループが合わさる事でミニマルの陶酔感を生み出している。機械的な電子音楽というジャンルにもかかわらず、しかし生々しさやオーガニックな質感を失う事なく湿っぽい音響を生み出し、ユーモアを含む実験的な鳴りとハウスのグルーヴ感を両立させるバランス感はFarbenの十八番だろう。Farbenを待ち侘びていたファンも、そうではないミニマル・ハウス好きなファンにもお薦めしたいアルバムだ。



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