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2014/8/23 Middle of NowHere @ Air
2013年に"Gift"を立ち上げたdj masdaが、その勢いに乗って今年新たに"Middle of NowHere"というパーティーも立ち上げている。第2回目となる開催は予てからdj masdaが共演を切望していた田中フミヤがゲストで呼ばれているが、特にAirでのプレイは今までにも数度しかないという意味で、この開催は希少な夜となっている。そんな一夜のメインフロアはdj masdaと田中フミヤの二人だけが担当するだから、DJのロングセットにより真価を体験出来る点で非常に興味深い。
メインフロアへと入るといつものフロアの雰囲気とは異なっていて、DJブース上の大きなミラーにも暗幕が覆い被せられており、フロアはゴージャスなパーティーの雰囲気を払拭して暗い闇を強く打ち出していた。特にミニマル調のテクノ/ハウスに特化したパーティーなのだから、音に意識を集中させる観点からは期待していた通りで、不要なものを排除するスタンスには共感する。

パーティーの前半はdj masdaが担当。パーティー序盤という事もあってまだまだテンションはかなり緩く、地味な四つ打ちのミニマルハウスがねっとりとしたグルーヴを紡いでいる。暗く深い沼の底にいるようなズブズブした感覚に包まれ、色味のない音が何処までも継続する。薄っすらとリズムの裏にメロディーが透けて見え、軽い陶酔感も引き起こしながら深い闇を潜航する。25時過ぎからはグルーヴにも太い強さを打ち出しながら、シカゴ・ハウス的なロウな音や幾何学的なリズムも織り交ぜながらうねるようなグルーヴも見せ、幅を広げながらもミニマル道を進む。しかし決してテンションをピークにまで持って行く事はせずに、緩やかな浮き沈みを繰り返しながら持続感を持たせたいた。図太いキック、繊細なメロディーやリズムを伴い無駄を極力削ぎ落とした曲を、糸を編み込んでいくようにミックスする手腕は芸術のようでさえある。後半は端正なミニマル・テクノも飛び出し、精密で硬い四つ打ちも刻みながら吸引力のあるグルーヴで引っ張っていた。終始感情を抑え込むように、色彩が失われ空虚な世界が広がるように、一見地味なプレイではあるが反復を基調にした継続するグルーヴはいつしか陶酔を誘い、フロアは引いては押し寄せる波のように揺らぎ続けていた。

そして27時半前にはdj masdaから田中フミヤに交代。無精髭を生やしたその風貌はまるでヴィラロボスに近付きつつあり、なんだか妙な艶かしさを発している。そして明らかにスピーカからの音量が上がったと思うが、気のせいだろうか。生々しい音質を強めながら変則的なパーカッションやリズムが鳴り出し、有機的で肉体的な躍動を見せ始める。密林の奥で祭事を行うようなシャッフル調のトライバルなハウス、エスニックな香りを発する訝しいミニマルなど、形骸化したスタイルを打ち破るようにトリッピーな曲も用いて随分とヒプノティックな展開だ。勿論かっちりとした硬質で芯のあるビートから、骨抜きされたようなくにゃくにゃのビートまでも同じ時系列に混ぜ込み、田中フミヤらしいミニマルの覚醒感を生み出していく。ただその幅の広さ故か普段よりも幾分か大味な印象もあり、その意味では底の見えない深さよりも直感的に肉体に響くグルーヴの方が強く出ていたようにも思う。そして朝が近づくに連れてボーカルサンプルを用いた正統派のハウスもプレイしたりと、一転して仄かな情緒を漂わせる展開もあるなと思っていると、"I Never Knew Love (Ben Vedren's Rework)"やMood II Swingの"Function"など90年代NYハウスを押し込んでくる展開にあっけを取られてしまった。勿論ハウスのストレートな熱いソウルを打ち出す事はせずに、あくまでミニマルな展開の中にDJツールとしてグルーヴを継続させる使い方ではあるのだが、それにしてもこういったNYハウスをプレイするところに、田中フミヤの中にも変革の季節が訪れている事を予感せずにはいられない。前回のChaosでも90年代のハウスをプレイしており、その予兆は既に見受けられてはいたのだが、こうなるとテクノの田中フミヤとハウスのKarafuto名義が一つになろうとしているのではないかとさえ思う。そんな思いを浮かべつつ、その後は再度硬めのパーカッシヴなミニマル・ハウスでひんやりとした空気を保ち、各々を内面の世界に閉じ籠もらせるミニマルのストイックな世界で包み込んでいた。当方は体調不良により6時半にはフロアを後にしたが、ただただ音に集中するのみのパーティーは、余計なものがない分だけ音に嵌まれて心地良いものだ。

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