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2014/9/22 Prosumer Japan Tour 2014 @ Air
元Panorama Barのレジデント…という肩書きも今では不要ではないだろうか、シカゴ・ハウスやデトロイト・テクノなどオールド・スクールな音楽にも精通した温故知新なプレイが高い評価を受けるProsumerが久しぶりに来日した。Berghainに比べるとPanorama Barはハウスという印象が強いが、ProsumerのMIXCDを聴けばそれを体現していた一人が彼であったのではないかと思う程で、実直なハウス愛が伝わってくるDJだ。そして日本からのサポートはハウスのグルーヴとテクノの音響を綱渡り出来るdj masda、そして元々ハウスDJから始まったDJ Nobuが担当し、三者三様のハウスを体験出来る一夜となった。
24時丁度に現地入りした時には、dj masdaが肉厚で重量感のあるテクノの表層を纏ったハウスのグルーヴを貫くプレイで、上げずとも自然と体がついてくる流れを展開する。プレイする姿も鳴らす音もそれ程感情を表に出さないクールな雰囲気だが、時折ディープ・ハウスをプレイすると仄かな温かさを持つ感情が滲み出たり、また穏やかなアシッドサウンドが効いたハウスで渋く染めたり、淡々とはしながらも時折人間的な情感が出てくるのがハウスを意識しているのだろう。そして可愛らしいポエトリーにうっとりするMood II Swingの"Do It Your Way"などぐっとくるNYハウスもプレイすると、途端にハウス・パーティー感が強くなるのだが、だからといって一方的にエモーショナルな方向に傾く事はなく冷えた暗いテクノと感情的なハウスを彷徨うように綱渡りし、ゆったりと肩の力を抜きながらもしっかりと芯のある流れでグルーヴ感を保つのが実に妙技なものだ。ハウスの心地良い四つ打ちを保ちながら終盤はパーティーの盛り上がる時間帯に向かって、リズムに力強さい荒さを加えながら肉体を刺激するように盛り上げていった。

パーティーのピークの時間帯を担当したProsumerは最初から上げるかと思いきや、dj masdaの流れを引き継いで安定したグルーヴのハウスを継続する。勿論よりハウスらしさを強調してパーカッシヴなリズムやシカゴ・ハウスのような乾いたキックやスネア、不気味に唸るアシッドのベースラインでアクセントを加え、ミニマルな質もあったdj masdaよりも振れ幅を持って展開する曲調がハウス性へと繋がっていた。特に90年代ハウスの要素を強く含んでおり、跳ねるリズムやシンセのコード展開がミドル・スクールの時代感を匂わせていた。暫くすると早くも煌びやかなディスコ風ハウスもプレイし、フロアはがらっと賑やかで祝祭感のある雰囲気で和み、そこから期待していたシカゴやデトロイトの流れは素晴らしかった。まさかのファンク精神が爆発した未来派テクノである69の"My Machines"、そこから妖艶な夜の雰囲気が発散するChez Damierの"KMS049 B1"、そして光沢感のあるシンセが主張するシンセ・ポップなどもミックスする流れは実にハウス・パーティーらしい。もうフロアは一気にハッピーな空気へと様変わりし、その勢いを増しつつ中盤以降は硬い音質も打ち出しながら無骨で厳ついテクノやパワフルなハウスへと突き進み、猥雑とした世界を展開。ミニマルな構成とファンキーな女性ボーカルに熱くなる"Hardlife (Aaron Carl Remix)"、そしてゴージャスなフュージョン・ハウスの"Timeline"も飛び出して、そこからの不気味な呟きのマッドなシカゴ・ハウスなどデトロイト〜シカゴ攻めも披露し、高い湿度を帯びながらフロアは熱気溢れる空間へと移り変わっていく。本物のゲイパーティーとまではいかないまでも、卑猥で熱狂的な雰囲気はそれに近かったのではと思う。終盤では再度ゴージャスな輝きを纏ったディスコや愛くるしいシンセ・ポップに、そして自己陶酔なボーカルが艶やかなハウスや淡いエモーションが滲むディープ・ハウスまで変遷し、叙情性を打ち出した展開が強かったか。ハウスを中心にその周辺の音楽まで自然と取り込みつつ、艶やかな色っぽさや汗臭い男っぽさもあったりと、Prosumerのゲイっぽさもしっかりと感じられるプレイは本当に格好良かった。

トリを務めたDJ Nobuもハウス・セットをやると断言していたので、今夜はDJ Nobuが昔から馴染みのあるデトロイト・ハウスやNYハウスで攻めるのかと予想していたが…その予想を覆すように、エレクトロニックで端正な四つ打ちが滑らかに刻まれるハウスで、どちらかと言えば現代よりのハウスな印象が強い。Prosumerが古典を意識していたのに対し、DJ Nobuの音は特に音自体が洗練されたモダンな質感で、そこに少しテクノを思わせる硬質さも加わってひんやりとしたミニマルな質感が貫く。DJツール性の強い展開が抑制されたハウスで、ドンシャリとした音響と爽快な疾走感を伴う無機質さも相まって非常にクールなハウスセットになっていた。次第に淡く幻想的なシンセも浮かび上がってくると、眩い光の中に突き進んでいくような多幸感に包まれる瞬間も。パキッとしたシンセのリフが継続する内に快楽的なトランス感も増して、無機的なマシンビートを奏でながらもどこまでも覚醒感が続く。終盤では爽快で清々しいディープ・ハウスも投下され、既に闇の真夜中から明るい朝を迎えている事を実感しつつ、6時半にはフロアを後にした。

この日は出演者の全員がハウス中心のプレイをする事は確信していたが、ハウスといっても広義の意味でそれぞれが解釈するハウスをプレイしていて、各々の個性が的確に表現されていたと思う。Prosumerのクラシカルなハウス・セットは期待通りであったし、dj masdaの円熟味溢れるテクノも交えた渋いハウス・セットは巧さがあり、そしてDJ Nobuのエレクトロニックでトランシーささえもある独特なハウス・セットには意外性があり、一夜にして色々なハウスを楽しむ事が出来た面白いパーティーだった。

■Prosumer - Panorama Bar 03(過去レビュー)
Prosumer - Panorama Bar 03
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