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Head High - Megatrap (Power House:PH 505)
Head High - Megatrap
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大胆不敵と言うべきか、Rene Pawlowitzは90年代の決して新鮮とは呼べないレイヴ・サウンドを現代に蘇らせた。ShedやEQDにWaxなどその他多くの変名を用いながら活動するこのアーティストは、ダブ・ステップやデトロイト・テクノにミニマルやブレイク・ビーツなど、その名義の多さと比例するように様々なテクノのスタイルを模索していたが、このHead Highは完全にレイヴ・サウンドという方面に突き抜けている。溜まりに溜まったエネルギーが爆発したような音楽性は迷いがなく吹っ切れており、Reneの数ある名義の中でも最もフロアを震撼させるものだ。アルバムの冒頭を飾る"Hex Factor"は序盤こそメランコリーなシンセが滴るが、突如としてキックやスネアが獰猛で荒々しいブレイク・ビーツを叩き出し、重圧のあるベースラインがうねる中をやり過ぎ感のあるシンセが炸裂するという、ある意味ではダサいすれすれのレイヴ全開のテクノだ。続く"It's A Love Thing (The XXX Mono Mix)"も前のめりなリズム感と芝を刈り取るような重低音、そこにファンキーなボイス・サンプルが執拗に反復するだけで微妙な音の抜き差しだけの単純な曲だが、徹底的にフロア向けに仕込まれたこの展開には抗う事など出来ないだろう。こう書くと本作が単純な音楽性だと勘違いされてしまうかもしれないが、実際には"Megatrap (Real Mix)"のように1拍目のキックと細かいブレイク・ビーツが独特のうねりを体感させる曲や、別バージョンである"Megatrap (Mix Mix)"でも膨張するような規則正しいキックに微妙に変則的なリズムのサウンドを被せて躍動感を出す曲など、その激しくタフな音楽性の中にも豊かなビート感とリズムを含ませる事に成功している。アルバムの終盤にはこれまたボイス・サンプルを執拗に反復させながら情緒的なシンセがしっとりとした空気を作りながらも、突如として弾け飛ぶ軽快なキックが炸裂し"Lifestyles"が収録されており、特に斬新さはないもののその体を揺さぶる単純な機能性が素晴らしい。そしてラストの"The Higher (V2014)"、ビートレスな流れの中でもやもやとしたシンセによって静かに昂ぶりを見せながら、そしてやはり暴力的なキックやベースが爆発するように暴れるこの曲は、クライマックスへ上り詰める感動的な最後に相応しい。Head Highの作風はこの活動の当初からそれ程変化はなく、むしろレイヴ・サウンドという古臭い音楽にも思われるが、それを補って余りある言い訳無用のエネルギーがある。これは完全にフロアの為の音楽であり、踊る為のツールであり、何も小難しく考えるものではない。ただ体験し受け入れれば、それは最高のダンス・ミュージックとなる。



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| TECHNO11 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
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