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2014/9/27 Ron Trent Japan Tour 2014 @ Air
一般的には荒々しく粗野な音楽と認識されるシカゴ・ハウスという枠の中でも、特にアフロなリズム感と華麗なメロディー使いに長けて黒いグルーヴを生み出すRon Trent。シカゴの伝説的レーベルであるPrescriptionでの活動は今日のハウス・ミュージックに今尚多大な影響を及ぼし、そして現在進行中のFuture Vision Recordsでの音楽制作は多くのDJを魅了している。DJにおいてもそのトラックメイキングの延長線上を行く個性を発揮し、パーティーピープルを幾度となく踊らせてきたアーティストが、2年ぶりに来日を果たす。
25時過ぎに現地入りすると既にRon Trentはプレイ中。序盤からしてRonらしい力強い四つ打ちの上に複雑に織り成すバーカッションを被せながら、壮大な空へと飛翔するような爽快なグルーヴを生み出す。甘美に滴り落ちるピアノやファンキーなオルガンのメロディーが躍動し、そこに溶けるような甘く華麗な歌が鮮やかに彩り、即座にその世界観に心酔してしまう。その優美でアーバンな音とは対照的に、激しい展開をつけるRonのプレイは実に肉感的で、軽快さと力強さ、激しさと華麗さが同居する。1時半頃には早くも自身の"Space Dance"を早くも投下し、そのアンビエンスと浮遊感溢れるディープ・ハウスで心身ともにふわっとした心地良さに包まれる。そしてラテンなバーカッションが炸裂する"Cerca De Mi"、もうフュージョンのような切なくも甘い世界にうっとりと意識が溶けこんでしまう。甘く哀愁に満ちた音楽性ながらも、しかし勢いのあるビートは一向に勢いを止める事なく重いキックと軽やかなバーカッションが弾けて、更にはオールド・スクールも忘れまいとNo Smokeによる懐かしい味わいのあるハウスである"Koro Koro"もプレイしたりと、要所にクラシックも織り交ぜて盛り上げていく。

ピークの時間帯では自身の傑作である"The Choice (Witch Doctor Mix)"で陶酔感のあるディープ・ハウス色を打ち出し、そしてシカゴ・ハウスのクラシックである"Let The Music (Use You)"やNY系ラテンハウスの"Latin Blues Part 1"繋げて、NY/シカゴ方面へと行くかと思いきやまだまだアーバンかつアフロなハウスで上昇気流に乗るように勢い良く羽ばたくプレイを展開。意外だったのは3時過ぎにプレイした"Strandbar (Samba Version)"だろうか、まさかこんな陽気なニューディスコもありなのかと思ったが、しかし軽快なパーカッションが乱れ打つトラックなのだからRonのプレイにもすんなりとはまっていたと思う。そしてやはりプレイの中で目立つのは本人が手掛けた曲で、原始的なパーカッションは大地の胎動を思わせスピリチュアルなボーカルが深い瞑想を誘う"Sene Kela (Ron Trent Remix)"では、そのアフリカンな音に緑の大地が眼に浮かび上がるようだった。

良い意味でも悪い意味でも一本調子な展開である事は否めないが、それもRonのアーバンアフロブルースとでも呼ぶべき個性ではあると思うし、途絶える事のない刺激的で躍動感あるパーカッションが生み出すグルーヴは体を揺らし続ける。4時過ぎからディープ・ハウスやディスコもプレイし出して、フロアの空気もぐっと湿り気を帯び出す。初期シカゴ・ハウスの名作である"Move Your Body"でセンチメンタルな思いを誘い出し、5時過ぎにはガラージネタを使用した7 Samuraiの"Brothers"でぐっと艶めかしい湿度をましたディスコ・タイムへ突入。生音の臨場感が迫り来るフロアは熱きソウルとエモーションに満たされ、そこからソウルフルなNYハスウもプレイしたりと時間帯に合わせて上手く展開をさせていた。が早い時間帯にショットを飲み過ぎた影響で、しばしの間撃沈。

7時頃に目を覚ますとまだアーバンなアフロ・ハウスは継続しているが、真夜中の張り詰めた緊張感は緩まり、幾分か朝の穏やかな微睡みの空気を発し始めていた。バーカッションが乱れ打つ中を清流の如き美しいピアノが流れ落ち、そして自身の"You'll Never Find"の余りにも透明な清流の如き音に心身は洗い流され、そこから多少テックな音を強めて深みを増していく。そして目覚めの時はやってくる。そう、Chez N Trentによる大傑作の"Morning Factory"は硬いリズムながらも幻想的な朝を演出するアトモスフェリックな音響の心地良さがあり、穏やかな包容力をもってして少しずつ精神を闇から呼び起こすのだ。まだまだ続くRonによるセンチメンタル・ジャーニー、"Butterfly (Ron Trent's Music And Power Remix)"では爽快で和んだコーラスワークが美しいアフロ・ハウスにうっとりと陶酔し、朝になってもその壮大さは一向に収束しない。

ようやくダンクラタイムになったのは8時過ぎからだろうか、コズミックなイタロ・ディスコ感覚もある"A Little Bit Of Jazz"やメロウなフュージョンの"Rainbow Seeker"、そしてまさかの哀愁ロック・チューンである"Hotel California"も、そしてソウルやAORもプレイしたりとハウスというフォーマットから脱却し癒しの時間帯であるアフターアワーズな気分で、フロアは暗闇のその先にある絶対的な至福に包まれる。ラストにはFuture Vision Records繋がりで、今後リリースされる予定のMissing Soulによる切なくも華麗なジャジー・ハウスの"Pacific Jazz"が用意され、涙を誘うような流れでしみじみとした余韻を残して終了した。とまあ当然そこですんなり終わるわけもなく、アンコールで感傷的で落ち着いたディープ・ハウスなど諸々プレイし、結局パーティーが閉じたのは9時半頃。今回はなんとなくアーバンでアフロな展開を貫いておりNYハウスやガラージは少な目かなという印象もあったが、しかしRon Trentという強烈な個性は存分に感じられ、非常に良いムードのパーティーであった。NYハウスともシカゴ・ハウスとも異なるRon Trentというハウス性は唯一無二のものであり、恐らく多くのファンが期待している通りのプレイで素直に楽しむ事が出来た。

■Ron Trent - Abstract Afro Journey(過去レビュー)
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■Ron Trent - Raw Footage(過去レビュー)
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