<< Korrupt Data - Cryogene (Planet E:PLE653671) | main | Vermont - Vermont (Kompakt:KOMPAKT CD 114) >>
Quantonic - Overmind (Lifetime Boogie:LTBCD-003)
Quantonic - Overmind
Amazonで詳しく見る(日本盤)
 Amazonで詳しく見る(MP3)
世界各地を旅しながらその土地に根付く民族的なエネルギーも吸収し、それらを電子楽器から民族楽器まで駆使しながら現代のダンス・ミュージックに反映させるプロジェクトがIgnat KarmalitoよるCitiZen of Peaceだ。Ignatが世界各地で体験した大自然やヒューマニズムを表現したようなプロジェクトだが、その音楽性から一転してトランスやテクノといった現代都市から生まれる音楽プロジェクトが、このIgnatによる別の顔であるQuantonicである。Quantum=量子とTonic=強壮剤を掛け合わせた造語であるQuantonicには、量子を踊らす事によって限界を越えていくような気持ちが込められているそうだが、確かにこのアルバムには若さ故の弾けるエナジーが放出するトランシーなテクノが並んでいる。しかし勘違いしてはならないのが、Ignatが世界各地で体験した音楽の原始的な衝動という要素は本作に於いても根っこにあり、あくまで表層にテクノ/トランスの音色を纏っている事だ。確かに夜の盛り上がりを演出するアッパーで覚醒感を煽る疾走感に満ちたテクノが中心となっているが、単にクラブ・ミュージックであるという以上に、もっと精神的な瞑想や活性を呼び起こすような良い意味でのスピリチュアルな要素もあり、パワフルな電子音が渦巻きながら都市から大自然へ流れこんで行くミュージック・トラベラーな気質が感じられる。またどの曲もが9分前後もあったりと曲尺が長い事で旅情の継続感を生み出すような効果もあり、フロアでの適応性を兼ね備えながらIgnatの世界を旅するイメージが重ねられているのだ。そう考えるとCitiZen of PeaceもQuantonicも、Ignat Karmalitoに存在する根源が対極的に向かったプロジェクトであり、表裏一体と考えられるのではないだろうか。どちらも原始的な胎動が根付く音楽ではあるが、Quantonicに関していえばそれが電子的な鳴りをしているのである。



Check "CitiZen of Peace"
| TECHNO11 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
スポンサーサイト
| - | 12:00 | - | - | |

コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://matyu.jugem.jp/trackback/3484
トラックバック