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2014/10/11 Cabaret 15th Anniversary Party Daniel Bell 10 hours @ Unit
Cabaretはテクノ/ハウスといった音楽をミニマルというスタイルに落とし込んだ音楽性で、その方向に確かな一貫性を持った質実剛健なパーティーだ。名古屋を拠点として活動を開始したが、今ではSo Inagawa、dj masda、Kabutoの3人がレジデントDJとなり海外から流行とは無縁の個性的なアーティストを招致しつつ、その活動を15年にまで伸ばしている。今回のパーティーはそのCabaret15周年記念となるが、そこに呼ばれるのは今までにも幾度となくCabaretを盛り上げたDaniel Bell、そして今後Cabaret Recordsからリリース予定があるIsherwood、そして日本からはJun Kitamuraと多くのゲストを迎えて入れて、15周年を祝う事になった。

この日のDaniel BellはUnitにてオープン〜ラストの10時間セットという触れ込みだったので、パーティー序盤は先ずはSaloonでCabaretクルーのSo Inagawa、Kabuto、dj masdaのプレイを聴く事に。流石にまだ早い時間帯なので、プレイは朧気な夢の中にいるような落ち着いた展開。リズムは硬くエッジが効いておりミニマルな展開だが、ハウスの四つ打ち感が通底し滑らかにリズムを刻んでいる。その流れに仄かにエモーショナルな色気もある"Starlight (Original Mix)"もミックスして、ミニマルとダブの感覚を織り込んでいく。タフで武骨なテクノとエモーションを秘めたハウスが入れ替わり立ち代りで繋がれ、決して淡白になり過ぎない絶妙のミニマルな質を保っている。時間が経過するにつれて少しずつリズムにも太さが現れ始めるが、そんな中にも淑女のような艶もあったりと無機的なミニマルに仄かに感情を込めるのが上手いプレイだ。そして更に霧のような揺らぎの音響が立ち込める"Starlight (Deepchord Mix)"もプレイしたのは意外だったが、後半に入ると4つ打ち中心だったリズムにも幅が出始め縦横に揺さぶる大胆な動きを見せながら、アシッドな音ややシカゴ・ハウスの簡素な質感、刺激的なパーカッションも鳴り出して、低空飛行から徐々に上昇気流に乗っていく。しかしどっしりと重いキックを刻みながらもグルーヴは実に軽快で、無駄のないミニマルを実践していた。

2時頃になりUnitでプレイしているDaniel Bellへと移動すると、既にフロアは端正なミニマルの流れに飲み込まれ、多くの人が声を上げる事もなく黙々と踊りに没頭している。DJツール的な機能性が強く適度に抑制されたミニマルを淡々とミックスするが、しかし体を自然と揺さぶるファンクネスも滲み出て、いつの間にか自分一人の精神世界に迷い込むようなプレイだ。Chez Damierの"Can You Feel It"やSo Inagawaの"Logo Queen"など朧気なディープ・ハウスもプレイもプレイするなど派手さは皆無だが、しかし出口の見えない迷宮に迷い込んだような深みのあるミニマルな流れは、永遠とも思われる持続感を生み出す。テクノ〜ハウス〜ミニマルと境界線を暈すようなプレイではあるが、ボイスサンプルが特徴的な曲や深く潜行するディープ・ハウスもプレイする事で、ファンクネスとドープネスが混在しながら肉体的な刺激を誘発し、Saloonに比べると多少アッパーな熱気も発しながら踊らせるプレイだ。確かに一般的にいえば展開の少ない地味なDJプレイなのだが、やはりキモは途切れる事のない継続感なのだろう。勿論情緒的なメロディーが彩りを添えるテック系や癖のあるリズムが入るクリック系、そして図太いキックとベースが効いたテクノも用いて淡々とした温度感で盛り上げる時間帯もある。そして何よりも粘着力と吸引力があり、長く聴き続ける事で地味な展開に引っ張られてミニマルの深みにはまるのだ。ミニマルというスタイルに合わせてフロアは照明も控え目に終始暗さを保っており、音に集中出来るフロア作りも上手く適合していたと思う。

4時頃にはSaloonでプレイするJun Kitamuraを聴きに下のフロアへと移動。Cabaretというパーティーに合わせたのであろう、ハウスのグルーヴを守りながらも展開は抑制されたミニマル基調。しかしキックのアタックは強く多少ハードな印象もあり、生っぽいラフな質感と肉厚な太さがより堅固なグルーヴを生み出している。情緒性よりもファンキーさを、揺らぎよりもタイトさを主張するパーカッシヴなマシングルーヴを打ち出したプレイは、この日のパーティーの中では最もファンキーで疾走感を伴っていた。あまり多方向にぶれる事なく機能性に特化したプレイは確かにミニマルの系譜なのだが、同じミニマルでもCabaretクルーともDaniel Bellとも異なるパキッとした質感で、ミニマルでも色々あるのだなと学ぶ事は多い。既に朝を迎えた終盤には"Bells (Dream Sequence)"も飛び出して、ハードながらも微睡みに包む幻想的な流れにうっとりとする瞬間もあった。

6時半、まだ続くUnitでのDaniel Bellへと戻る。意外にもまだまだフロアには人が多く残っており、先程よりも幾分かハードさを増したプレイで良い雰囲気で盛り上がっている。低音域から中音域、そして高温域までしっかりと出た膨らみの音で、だからこそ音数が過密ではない間のあるトラックを用いながらも、音の層が厚く重厚感が迫り来る。やはりテクノというよりはハウスのグルーヴが強く、一見淡白そうな常にひんやりとした流れが続くが、細かなリズムの変遷や微かなテンションの変化を繰り広げながら、繊細かつ丁寧なミックスにより反復の増長性を際立たせている。更にはさり気なくMoodymannの"IGuessuneverbeenlonely"も差し込んできたのは驚いたが、Daniel Bellのファンキーな要素の一端にはこんな黒いハウスの影響がある事も再認識させられた。ミニマルに黒いディープ・ハウスの色気も付加し、覚醒感と陶酔感が交錯するプレイは短い時間では物足りないのも納得であろうし、こうやって10時間というロングセットなればこそ持続感/継続感を堪能出来るというものだ。しかしまだまだフロアは盛り上がっていたものの、翌日も遊ぶ事に備え7時半にはフロアを離脱。Daniel Bellは勿論、SaloonでのCabaretクルーやJun Kitamuraも楽しむ事が出来たが、Cabaretはパーティーに遊びに来る客層の質の高さもありとても良い雰囲気になっていたと思う。

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コメント
どうも、お休みのときに話しかけてすみませんでした。自分はほぼずっとdaniel bellのところにいたんですが、全然飽きが来なくて踊り続けられてすごいなーって思いました。個人的な趣味として、やっぱハウステンポだったのが良かったです。終盤はちょっとだけハウスそのものをかけてました。
10時ごろまでいたんですが、さすがにアンコールは付き合いきれず、脱落しました。
あと、なんか朝から来た人もいたみたいです。
| ありたん | 2014/10/13 5:21 PM |
>ありたんさん
Daniel Bell、確かに単調なようでずっと飽きないプレイ、ミニマルの極意を感じさせてくれましたね。上げずにじわじわとずっと続く感じが気持ち良かったです。しかし10時間は凄いなぁ
| マチュ | 2014/10/15 12:39 AM |
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