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2014/10/17 Rough House Rosie “V.A./Jujiro EP” Release Party @ Saloon
サイレント映画の女優・Clara Bowのラベルが目を引くドイツはケルンのRough House Rosie。ロウな質感、仄かにエモーショナルで、そして何処か非現実的な神秘な感覚もあるハウスを手掛けるレーベルは、アンダーグラウンド志向な新興勢力を積極的に掘り起こしている。この度は何とレーベル側からのラブコールで12年前の作品を提供した白石隆之、そしてMahal、Mitsuaki Komamura、Mirugaの4人の邦人アーティストを収録したアナログがリリースされた記念として、Saloonにてそのリリースパーティーが行われる事となった。(残念ながら体調不良によりMirugaのライブはキャンセルとなってしまった。)
現地入りして直ぐにMitsuaki Komamuraのライブが始まる。PCは使用せずに小型のハードを数台を組み合わせたライブセットは、眺めているだけでも胸がワクワクする。かっちりとしたリズムが入り出してライブがスタートするが、テクノのように冷たくロウ・ハウスのように粗いアナログの質感で、ゴリッとした角張ったリズムを淡々と刻む。ハウスと呼ぶには低温で無表情だが、しかし純然たるテクノという雰囲気でもなく、その中庸を進むロウなエレクトロニック・ミュージックだ。無機的な荒削りのマシン・ビートが表に出て、次第にアシッドのベース・ラインも入ってくると感情の表出もちらほらとあるが、決してエモーショナルという面からの温度感の上昇はなく深く暗い海の底にいるような闇が続く。上げもなく下げもなく一定した流れで、ぶっきらぼうにも思えるその淡々としたライブたが、ロウ・ハウス的な音楽性のライブは希有であるし、何よりもRough House Rosieとの関連性が伝わってくるものだ。終盤はビートも勢いを増して40分のライブはあっと言う間に終了したが、ハード機材中心のロウ・ハウスなライブは見ても聴いても楽しかった。

そして久しぶりに聴く白石隆之、いきなりライブからの流れを断ち切るようにスクラッチを使用してコラージュしながら開始する。そこからDJ Kozeの"Let's Love"を繋ぎ情緒的な旋律と揺らぎのあるリズムで、躍動感とエモーショナルな感情を打ち出し、一気にフロアには温かみが現れる。小気味良いリズミカルなグルーヴが丁寧に紡がれ、派手ではないが艶のある旋律が色気も発し、控え目ながらも優美にも思えるプレイはアダルティーだ。また基本的には筋の通ったプレイではあるが時折エフェクトも使用してトリッキーなミックスも使用し、端正なビートに大胆なアクセントを加えていくプレイはライブ感に溢れている。次第にキックは硬さを増しながら力強さがみなぎるビートへと移行、フロアをズンドコと揺らしていく。そこにいつしか浮かび上がるあの曲…ジャジー・ヴァイブスかつ未来的な雰囲気が爆発する"Bug In The Bassbin"を自然とミックスし、一時の重力から解放された宇宙遊泳へと旅立つ。そして"Live At Palladium"など次第に黒い芳香を発するディープ・ハウスや色気のある官能的なハウスを通り、遂にはぐっとビートがダウンした自身の"Nightfall"ヘと辿り着く。12前の作品とは思えない程に現在のフロアにも対応するこのビートダウンは、幻惑的な霧に包まれるスモーキーなハウスで、早過ぎた名作と言わざるを得ない。そこから遅いテンポを守りつつ粘りのある根気強いビートで揺さぶり、より古い自身の"Break Free"なブレイクビーツを刻むビートダウンもので鮮烈な印象を植え付ける。またビートがある曲に"A Rainbow in Curved Air"も被せてコズミックな感覚を打ち出したりと、やはり理知的ながらもトリッキーさもあるプレイはよく練られていて、踊る事と聴く事の両面から楽しめるプレイは白石隆之の懐の深さゆえだろう。

後に続くMahalは、華麗なブロークン・ビーツでしなやかなビートを叩き出して開始。直ぐにスムースな流れで四つ打ちへと移行するが、トライバルなり民族的なりな大地の胎動を思わせる躍動があり、そして何よりも剥き出しの生の質感が強い。"Awade (Joe's Jungle Sounds Dub)"でダブ・パーカッションが乱れ打ち密林の奥地へと誘われ、爽快でパーカッシヴなスタイルを通過すると、徐々に硬めのビートも現れ始める。しかし優雅で都会的な夜の雰囲気を捨てる事はせずに、切れ味ある端正な四つ打ちとブロークン・ビーツを同軸でミックスするプレイは、力強くも華麗だ。"Moment (Atjazz Re-Fix)"のような洗練された甘さもあるボーカル・ハウスなど、品のある優雅な音楽性にうっとりと引きこまれつつ、終盤では自然な上昇気流に乗りガツンと勢いのあるテクノもプレイして爽快に走り抜けた。

その後は疲労により寝てしまっていたのだが、6時まで白石隆之が再度プレイしていたようだ。本来は出演予定であったMirugaがキャンセルになったのは残念だったが、白石隆之のプレイは勿論の事、今までに聴いた事のなかったMitsuaki KomamuraやMahalのプレイも楽しむ事は出来たので良い機会になったのではと思う。

■Takayuki Shiraishi-TIME6328(過去レビュー)
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