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Plastikman - EX (M_nus:MINUS121)
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11年ぶりのニューアルバムというだけで話題になるのは当然だが、しかしその内容はクリスチャン・ディオールの企画によってニューヨークのグッゲンハイム美術館で披露されたライブをそのまま作品化した内容であり、過度の期待は禁物であろう。そのライブを行ったのはミニマル・テクノの先駆者の一人であり、更には膨大なトラックをより細かく切り分けパーツ化し再構築する芸術的ともいえる技でミニマルを前進させた、現在のテクノに多大なる影響を残しているRichie HawtinことPlastikmanプロジェクトだ。発売前からyoutubeで全曲が公開されており賛否両論な意見が挙がっており、筆者もyoutubeで聴いた時点ではどうにもしっくりこない印象があったのだか、しかし実際にCDとして作品を何度も聴き込む事でその印象は変わってきている。もはやエレクトロニック・ミュージックに於ける革新性という観点からは驚きを受けるような作品ではなく、またダンスフロアを刺激するような昂揚もなく、Plastikmanという伝説的なアーティストに望む意外性は少ないだろう。しかしその音楽性の向き先は既存のテクノを打破する実験性ではなく、よりアーティストとしての表現力を活かした方向へと進んでおり、Plastikmanの作品群の中でも最もリスニングとしての質を高めている。制作環境は全てデジタル化されたようで以前に比べると音の重厚感や深みは確かに増しており、特にオーケストレーションを思わせる壮大なサウンドを用いる事で空間性も意識した作風では、密室性を保ちながらも非常に奥深い音響へと繋がっている。勿論今までと同様にミニマル・ミュージックの延長線上にあり、無駄な装飾は省きながら無感情なキックやハイハットの反復、そして(プラグインによる)TB-303のアシッドのベースラインも用いて、ねっとりとしたミニマルから生まれる酩酊感は狂おしくも快楽的だ。美術館でライブする事を想定した音楽であった為、ややインスタレーションを思わせる演出を狙った展開がPlastikmanにしては大袈裟かと思う瞬間もあるが、ライブ感のあるミニマルかつアシッドな作品としてじっくりと楽しむ事は出来るだろう。欲を言えばやはりスタジオでじっくりと練られたアルバムが聴けたらとは思う。



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| TECHNO11 | 13:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
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