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2014/11/8 groundrhythm 12th Anniversary @ Air
井上薫という精神的支柱を中心にAirオープン当初から開催を続けるgroundrhythmが、遂に12回目のアニバーサリーを迎える。基本的には外タレに頼る事なく国内で音楽的にも繋がりのあるDJ/アーティストが出演し、ぶれる事のないドメスティック色の強いパーティーではあるが、テクノやハウスだけに限らずドラムン・ベースやヒップ・ホップにエレクトロニカまで様々な要素を取り込みクロスオーヴァーな音楽性を披露し続けていた。groundrhythmの時代と共に変わっていく音楽性、そして変わらない精神性は井上薫の軌跡そのものであり、レギュラーパーティーだからこそ長い間の変遷も体験する事が出来る。そしてそのアニバーサリーにはInner ScienceやForce Of NatureにMax Essaらが集結し、祝祭の夜を演出する。
12時半頃、現地入りするとメインフロアではDESTINATION/ブロークンビーツ酒場でも活動するSayuriがプレイ中。 小刻みなリズムの打ち方が特徴的だが図太く粘りのあるグルーヴ感あり、そこに流麗なメロディーも掛け合わせてヨーロッパ的な妖艶さを発している。ブロークンビーツ酒場での経験の賜か、四つ打ちに変則的なビートも自然とミックスし躍動感ある揺れを生み出すが、重心はそれでも低い状態を保ちずっしりと重みがある。対して上モノは時折嘆美な旋律をなぞる事もあり夜の色気を誘い出し、リズムの揺れだけでなく情感豊かなプレイでドラマティックに魅了する。常にリズムに変化を促しながら緩急、そして緊張と弛緩を行き交いテック系からブギー系にブロークン・ビーツまで用いて、パーティーの早い時間帯ながらも良い空気を作っていた。

そしてフロアに人も埋まってきた頃にInner Scienceのライブは開始。コラージュのような抽象的な展開で始まるが。それでもどこかファニーで光沢の音像は明るく美しさがある。音の連なりが捻れるような不思議な鳴りがあるダウンテンポにへと移行すると、それは繊細なビートと音の粒子が浮遊する"Fleeting Echo"だ。そして、宝石箱から色鮮やかな宝石が飛び出すように、煌めく音の粒が溢れ出す"During a Given Moment"へ。お伽の世界へと導かれるような可愛らしくも不思議なサウンドに包まれ、徐々に四つ打ちへと変遷しビートはしなやかに強みを増していく。その間にもカラフルな音の粒がフロアに満たされながら、浮遊感溢れる小宇宙が形成され気分は童心のワクワクする気持ちに溢れていた。"Two Suns"では宇宙旅行を楽しむかのように光の粒子が飛び交う中を疾走し、その勢いは弱まる事なく四つ打ちは力強いビートを刻み、輝きに包まれる景色がめくるめく展開。キラキラと輝く音が浮かぶ中を爽快に通り抜け、最後には大地に張るようなカチッとしたダンス系の"Come Through"へと辿り着く。最後まで可愛らしく綺麗な音が飛び交いながら、最後には淡い音のベールが心地良い余韻となり清々しくライブは終了。

さて、groundrhythmを長年引っ張ってきた井上薫が登場。初っ端野性味溢れるハウスから始まるが、やはりこの人のプレイは肉体的というか生々しいというか、例えエレクトロニックな音でも野性的な胎動が発せられ、ワールド・ミュージック的エスノなビート感が特徴だ。酩酊感のあるディープな音から、大自然と共振するようなトライバルなリズムもあり、緊張感溢れる危うい夜のパーティー感を打ち出す。そしてピークタイムに"4 My Peepz (Dubfire Rework)"でドラッギーに染めつつAudionの"Sky"で意識も薄れ行く白色光に包み、Basement Jaxxのド派手なフィルター・ハウスの"Fly Life"でフロアを爆発させる。そこからプログレッシヴなぎらつきを見せつつ、民族的な叫びが興奮を誘う"Ground Rhythm"で攻めるなど怒涛の勢いでフロアを狂騒へと導く。更には高揚の上昇気流を生み出す"Ground Rhythm (The Backwoods Remix)"や"Flying Bugz (Kaoru Inoue Remix)"など自身が手掛けた曲も用いて、アニバーサリーという事もあってかテンションは高く音を密に詰め込むんだ激しいプレイが際立っていた。四時頃にはふっと肩の力を抜くようにビートを抑えつつ、そこに浮かび上がる官能的なメロディーは"Sueno Latino"。セクシーかつドリーミーな音がフロアの興奮を抑制しながら、そしてディスコタイムへと突入すると生っぽく湿っぽい音質が強まり、しんみりとした歌が感情的に響く。可愛げな歌が特徴的な"Deputy Of Love (Glenn Rivera ReStructure Mix)"や祝祭感溢れる"Over And Over"などディスコ・クラシックもプレイし、2時間半のプレイは井上薫らしい新旧ジャンルを渡り歩き終了。

朝方からプレイを開始したForce Of Natureは、井上薫が一旦落ち着かせたフロアを再度盛り上げるようにエレクトロニックな音質と機能的なビートで攻める。展開は抑えめながらもグルーヴ感をキープするプレイで丁寧にミックスをし、Force Of Natureらしいバレアリック感もあったりと爽やな享楽がある。アッパーで攻撃的なプレイではあるが、それと共に快楽的なシンセのリフのおかげでうっとりする多幸感も生じ、朝方のぼんやりとした微睡みの中で心地良い音が響いていた…が流石にアルコールの酔いと眠気には勝てず記憶は途絶えてしまった。

目を覚ますと既に7時過ぎ、ブースには夜中はラウンジでプレイしていたMax Essaに井上薫、そしてKZAが入ってB2Bを行っていた。この時間になり流石に人は減ってきたものの、フロアのテンションは温かくも熱狂的でそれに呼応するようにDJ陣も盛り上げていく。コズミックなSEとピアノのサウンドが響いてくると、そうgroundrhythmでは定番の"Relight My Fire"が投下され、そこに余りに優美なフュージョン・ハウスの"Raw Cuts (Recloose Remix)"をミックスした瞬間は感動的でさえあった。更には物悲しいギターが咆哮するサイケデリックなハウス、幸せな気持ちを共有する"Promised Land"、宗教的な訝しさのあるスローモーなハウスから空間が捻れていくようなやばい空気溢れる"French Kiss"、一転して眩い光に包まれるニュー・ディスコまで半ば無軌道かつ予測不可能な展開で、groundrhythmらしいクロス・オーヴァーを体現する。その後も"Can You Feel It (Club Mix)"や"That's The Way Love Is (J.Sydenham & Stripes Remix)"などのソウルフルな歌モノで湿っぽい感情を誘い、コズミックな音が飛び交う陽気な"Strandbar (Samba Version)"で高揚させられ、そしてラストにはゴージャスなストリングやホーンが祝祭を奏でる"Ten Percent (Original Walter Gibbons 12" Mix)"を用意してパーティーの最後を華々しく飾っていた。とここまで残っているパーティーピープルが大人しく帰るわけもなく、アンコールを求めると井上薫はガラージ・クラシックの"I Know You, I Live You"やPaul Wellerカバーによる"Thinking Of You"をプレイし、熱狂的だったパーティーの終わりを告げるべく緊張を解きほぐしてしんみりと幕を閉じた。

昨年のアニバーサリーは井上薫によるロングセットがパーティーを特徴付けていたが、今年はメインフロアからラウンジ、そしてNoMadまで合わせて多くのDJが出演しコミュニティーとしてのパーティー感が強かったように思える。井上薫の単独によるロングセットも魅力的ではあるが、こんな風に多くの仲間が集まり様々な音楽が楽しめるパーティーもアニバーサリーだからこそではないか。また来年もgroundrhythmの軌跡が続く事を期待出来る、そんな一夜だった。

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