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Dazzle Drums - Rise From The Shadows (Green Parrot Recording:GPR022CD)
Dazzle Drums - Rise From The Shadows
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かつて日本にもあったハウス・ミュージック隆盛のムーブメントは、もはや時代遅れなのだろうか。否、現代においてもハウスをこよなく愛し、可能性を信じているアーティストがいる。特にNagiとKei SuganoによるDazzle Drumsは、今もなお毎月第2日曜にはサンデーアフタヌーンパーティーであるBlock Partyを継続して開催し、ハウス(だけではないが)の魅力を伝えるべく活動している。このアルバムはそんな彼等にとって活動10周年における初のアルバムとなるが、EPだけのリリースであった彼等の音楽性をより理解出来る作品だ。タイトルである"Rise From The Shadows"を勝手に解釈するのであれば、闇=ダンスフロアから生まれた根源的な音楽という事なのだろうか。実際にアルバムだからといってホームリスニング向けではなく、Dazzle Drumsがパーティーという現場で培ったDJ経験が如実に反映されたハウスが中心で、フロアで楽しむ事を前提としたダンス・ミュージックが満載だ。アルバムの冒頭はパーティーの始まりの落ち着いた雰囲気にぴったりな"If You Need Me"で始まるが、この曲からして繊細で華麗なピアノの旋律やストリングスを用いたソウルフルなハウスで、実にDazzle Drumsらしさが迫ってくる。続く"Cloud Of Dust (Demo)"では原始的なパーカッションと生々しいサウンドで真夜中へと雪崩れ込み、躍動的に舞い踊るピアノの旋律と覚醒感のあるパーカッションでドラマティックに展開する"Round Midnight (Late Night Mix Remaster)"で、いつしか気分はパーティーの真っ只中。アルバムは単にNYハウスの系譜だけでなく彼等が普段のパーティーでプログレッシヴな音楽性も持ち込むように、"Universal Rhythm (Album Version)"のようにトライバルなリズムに合わせてエグいトランシーな上モノが炸裂する曲もある。そしてアルバムの終盤は切ない感情が押し寄せるテック系の"Here Afte"、湿っぽい歌がしんみり感情に染み渡る日本語ハウスの"Silence"、そして最後を飾る"If We Could Fly (Original Mix 2)"のキックのないシネマティックな曲と、徐々に落ち着いた展開へと変遷し締めくくられる。まるでアルバムがパーティーの始まりから終わりを表現するように、やはりここにはパーティーの気分や空気が新鮮なままパッキングされているように思われる。流行とは無縁な彼等が信じるハウス・ミュージックを、信念に従い丁寧に表現したアルバムであり、パーティーの興奮や温かさが伝わってくるであろう。



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