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2014/12/6 DAWD @ Oath
Jun Kitamura、REMI、haraguchic、SINOによる不定期開催パーティーであるDAWD、年内最後の開催となる今回のゲストには初のアルバムをリリースしたばかりであるDazzle Drumsが抜擢された。今回のDAWDへの出演はアルバムリリースツアーの一環にも組み込まれているが、約1年前にもDAWDに出演したDazzle Drumsとレジデント陣との相性の良さは既に確認されており、当然期待出来るパーティーになるであろう。
25時前に現地入りして直ぐにDazzle Drumsの3時間セットが開始。既に直前のJun Kitamuraのプレイでフロアは盛り上がっており、Dazzle Drumsもその流れを引き継ぎテクノ色も滲み出る硬めの4つ打ちセットで、序盤からフルスロットル状態に持っていく。ヨーロッパ的な洗練されたエレクトロニックな音色が鳴るハウス中心にぐいぐいと攻めのプレイだが、生音が少ないせいかソウルフルと言うよりは恍惚感の方が勝っている。徐々にビートを抑制しながら"Bodydrummin"のような艶めかしいディープ・ハウス、躍動するリズムと爽快なパーカッションが組み合わさったサンバのようなハウスも織り交ぜ、勢いだけではなくリズムや音色に振れ幅を持たせて展開を広げていく。しかしこの日のDazzle Drumsは、彼等が主宰するBlock Partyでのプレイとはまた異なる側面を披露する。"In The Dark We Live"のようなガッチガチの硬いファンキーなテクノを投下し、アシッド・ハウスの"Jack In The Box"で目眩を引き起こし、更には無機質なDJツール性の強いミニマルな曲までプレイし、ソウルフルというよりもドラッギーで獰猛な雰囲気も漂っていた。その上、ピークタイムには"Groove La Chord"や"Plastic Dreams (Edit)"、そして"I Feel Love"などの大ネタも出し惜しみせずにプレイしフロアを大いに沸かせ、中盤以降にはアルバムからの壮大なテック系の"Rise From The Shadows"も自然とミックスし、しっかりとリリースツアーとしてのプレイも溶け込ませていたのが印象的だった。それとは別に壊れかけのアシッド・ハウスな"Acid Crash"やPetar Dundovのディープ・ミニマルな"Oasis (Edit)"などをプレイし、やはり普段のソウルフルなプレイとは異なってDAWDというパーティーに合わせてきたような音楽性だ。勿論それだけではなく汗臭さを発するボディー・ミュージック的な曲、懐かしいキッチュなダンス・ポップや生音が温かいディスコ、Liquid Liquidによる"Optimo"のような激しいファンクも織り交ぜて、ソウルフルとクールネスを忙しなく行き交いながら様々な音楽が混ざった濁流の流れでフロアを飲み込んでいく。特にいつも以上に振れ幅が大きく大胆かつ早い音楽展開が多かったように思うが、それもNagi & Kei Suganoという二人によるプレイだからこそ互いを刺激し合いながら未知なる流れを探るのかと思ったり、Dazzle Drumsの普段は聴けないようなプレイは興味深かった。最後にはプログレッシヴ・ハウス色の強い、しかしソウルフルな"Hey Now (Sasha Remix)"で次のDJへとバトンタッチ。

盛り上がった後のフロアを引き継いだSINO、こちらはフロアを熱する事もなく冷ます事もなく、序盤からエレクトロニックかつミニマルな展開の曲をプレイ。低空飛行から始まり…そしてなかなか上昇のしない焦らしのプレイは継続するグルーヴが心地良い。規則正しい4つ打ちとミニマルなリフは展開が極力抑えられ、我慢強く敢えて上げない事でじわじわと快楽性を上積みしていくが、それが平坦なようでしかし反復による覚醒感をもってして終始低空飛行を続ける。中盤ではアシッドのベースラインがじわじわと浮かび上がるも、それも激昂を呼び起こすのではなくあくまで継続感の一つの要素として作用し、粛々とミニマルかつ深い音を保つSINOのプレイはこの日のパーティーの中でも異色だっただろう。特にSINOがこのような比較的地味とも思えるミニマルをプレイするとは思っていなかった事、そしてそれが上手くはまった事により、印象として強く残った。

対してharaguchicはエレクトロニックな音質は同じながらも、一転して重いキックとしっかりと大きな展開を作って、賑やかで明るいパーティー性を打ち出す。特に快楽的なシンセベースのラインが前に出てぐいぐいと攻めて、そこに多彩に展開するリズムも掛け合わせて、まぶたも重くなった朝方にはっと目が覚めるように肉体を鼓舞する。展開は派手ではあるがリズミカルな展開で揺らし、お洒落な感もあるバレアリックな多幸感も誘いながらニュー・ディスコなどもプレイし、"Cashback (Lindstrom & Prins Thomas Remix)"のような熱くファンキーなハウスから"Raw Cuts (Recloose Remix)"のストリングスが華やかなフュージョン・ハウスまでもプレイし、フロアの雰囲気を都会的な洗練や美しい煌きで着飾っていた。

外が明るくなってきてもまだまだパーティーは終わらない、それどころかRemiがシカゴ・スピリッツ全開のジャッキンなプレイでフロアを熱くする。それまでのヨーロッパ的だった洗練された音から一転して、Remiはシカゴ・ハウスの脂身を削ぎ落とし骨が剥き出しになったような簡素なトラックを投下し、ゴリゴリと荒削りなビートとタフな4つ打ちで無骨かつ男気溢れるプレイが魅力だ。朝方においても休ませないような荒削りで不良じみたトラックは非常にファンキーで、そこに"Shades of Jae"のようなどす黒く訝しいハウスや"Join In The Chant (Xpress 2 Remix)"の卑猥で下品さもあるエグいボディー・ミュージックなどを織り交ぜ、Remiという肉体から溢れんばかりのエナジーが放出される。しかし激しく昂った展開から終盤でのまさかの"Can You Feel It"には、反動の大きさによって切なくも力強いメッセージ性を感じるようで、このパーティーの中でも一番しみじみとした瞬間だったように思う。

そしてJun Kitamura、もう外も明るく普通なら帰る時間帯…なのに何故か続々と新規の客が集まりだして、フロアは再度ピークタイムのような盛り上がりを見せていく。Jun KitamuraもSINOのように展開の少ないミニマルなプレイで、テクノかと感じる程に重く太いボトムラインを軸にメロディーはそれ程打ち出さずにDJツール的なハウス・ミックスを行う。キックは太く硬くハードな印象とともに肩の力が抜けたリラックスした印象もあり、上下に弾けるグルーヴが心地良い浮揚感を生み出していく。パーカッシヴでミニマルな展開の中にもボイス・サンプルも織り交ぜ、微睡んだ朝方のムードにフィットする仄かな甘み、大人のセクシーさにうっとりと心酔する。徹底的にリズムが先導するプレイにおいて静かに燃ゆる炎のように粛々と大人の色気が滲み出るところに、ディープ・ハウスの深さとミニマル・テクノの反復性が自然と共存していた。8時過ぎにはLFO VS F.U.S.E.による簡素なアシッド・テクノに情緒性が加わった"Loop"もプレイし、満員のフロアはこの時間帯から更に盛り上がっていくような予感を見せていたが…当方はこの時点で十分にパーティーを楽しんだので帰宅する事に。途中で帰ってはしまったがDazzle Drumsのいつもと異なるプレイは当然として、その後に続いたレジデント陣も全員が全員異なる持ち味を発揮し、皆の個性がしっかりと表現されながらも一つのパーティーとして上手く纏まっていたと思うし、とても楽しい時間を過ごす事が出来た。

■Dazzle Drums - Rise From The Shadows(過去レビュー)
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