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2014/12/12 PYRAMID ROOTS @ Bonobo
神宮外苑の片隅にひっそりと営業をしているバー・Bonoboは都内でも珍しいクラブ/バーだ。1階にはメインフロアがあるものの、2階には畳部屋とベランダがあり、Bonoboの入り口にも別のバーがあったり、こじんまりとした土地にぎっしりとお店が詰まっている。そんな小箱で開催されるPYRAMID ROOTSにはDJ Yogurtに井上薫、岩城ケンタロウという日本各地で活躍するDJが一堂に集まり、その上2階にもDJやマッサージにクリスタル展示販売など様々な要素を詰め込んでパーティーが開催される。
25時前には現地入りするとその時点でフロアは人で埋まっており、やはりと言うか期待の高さを伺わせた。DJブースに入っていたのはKillyで、エスニックで訝しい選曲が中心。非ダンス・ミュージックにもなりうる民族的で土着的なものから、その要素を含みつつ四つ打ちでハウシーなものまで、世界各地を旅するようなワールド・ミュージックのような展開は、Bonoboの独特な怪しさを発する雰囲気にぴったり。早い時間帯からフロアは賑わいを見せていて、みんな極自然と音に身を任せて踊ったりお酒を飲んだりと、抑圧的ではない環境で自由に楽しんでいるのが素晴らしい。

DJ Yogurtがプレイを開始する頃にはフロアはラッシュ時の満員電車ような状態になり、否が応でも昂揚感は高まっていく。初っ端、Luke Howardによるカリビアンなハウス"Hi Life"で南国の陽気なムードを打ち出してほっと緊張感を解きほぐすも、そこからKirk Degiorgioによるコズミック・テクノ"Rocinha"で一気に加速し、フロアは予想もつかない激流へと飲み込まれていく。Gerardo Frisinaによる"Alborado"のアフロかつ土着的なパーカッションが乱れ打つ展開から、ジャズとファンクが融合した甘めガラージ・クラシック"Sweet Jazz Music"に、Asian Psilocybe Foundationによるディープかつ幻惑的なテック・ハウスの"Light Line"など、アーバンかつ色艶やかにフロアを湿っぽく染め上げ、変幻自在のビート感覚と多様な音色を伴いながらダンス・グルーヴは力強さを増していく。そこから終盤は硬めのテクノも織り交ぜつつ、"Shade Of Jae"をさくっと混ぜ込みファンキーな黒い方面へと進むと、更に"Fools Gold (Rabbit In The Moon Remix)"でファンクネスを高めながら盛り上げていく。最後の方には"Promised Land"もプレイしてフロアを幸せな空気に包みつつ、あっという間に90分のプレイを駆け抜けた。小箱と言う事もあってかDJ Yogurtらしい自由自在、ジャンルを横断するオールジャンルなDJプレイを披露し、この雑多ながらもDJ Yogurtの長年の音楽観が表現されたプレイこそ彼の持ち味であり、久しぶりに体験したボーダレスなプレイはとても楽しかった。

井上薫は何処か民族的な香りを発しながらも何処にも属さないようなコスモポリタンな感覚があり、エレクトロニックなビートと野性的な雰囲気で攻める。密林の中を彷徨うような不思議なミニマルはLucianoによる"Cachai"で、神秘的な空間へと誘われるが、徐々に硬めの音も現れ始め"Pong (Ben Klock Remix)"では重厚なビートと覚醒感のある上モノで深みに嵌めていく。しかしテンションは程良くコントロールされ、単なるアッパーな流れには向かわずにグルーヴを延々と引き延ばしていく辛抱強さもある。そして何より井上薫のプレイには夜の官能的な空気が漂っており、その艶やかさには男だって耳を奪われる。そんな官能的な流れからいつしか闇を切り裂く光が降り注ぐ瞬間…それは"Strandbar (Samba Version)"だった。サンバの陽気なリズムと優雅なピアノのコード展開でフロアは歓喜に溢れ、そしてそこに繋げられたのはNeedsによる"Over the Sea"。かつてのGroundrhythmのクラシックで井上薫も久しぶりにプレイしたこの曲の究極的なディープネス/エレガンスは言うまでもないが、彼がトランスと呼んでしまうハマり具合は確かにと納得。そこからはフロアが白色光に包まれる高揚感を上積みさせながら、Awaneによる何処までもトランス感が継続する"Solaris"で空高く飛翔し、フロアは更に熱狂的な盛り上がりを見せていた。最後にはReclooseによる優雅な夜を演出するフュージョン・ハウスの"It's Too Late"をプレイし、最後まで円熟味のあるセクシーなプレイが際立っていた。

最後には岩城ケンタロウが登場。前まではPCを使ったDJをしていたと思うが、この日はアナログのみのプレイでいつの間にか元のスタイルに戻っていたようだ。盛り上がったフロアに一息入れるように最初に"I Can't Kick This Feeling When It Hits"を投下し、フロアは落ち着きながらも湿っぽく黒く染まり、温かみが増してくる。しかし非常にDJツール的というか大きな展開を作る事はなく、ひたすら平たくも途切れないグルーヴを紡ぎ出す。"The Struggle of my People (Mr G's There's Hope Mix)"のような艶めかしく黒いディープ・ハウスに生音が肌に優しく馴染むファンクや愛くるしくもハッピーなディスコなど、黒さが漂い人肌の温度感の優しい音楽が中心。幾分か人の減ったフロアは落ち着きを取り戻し、そして真夜中の緊張感をほぐしながら朝方のリラックスした時間帯へと向かい、ソウルフルな温かさでフロアは穏やかな感情に優しく包まれる。熱狂的と言うよりは感傷的な時間帯だったが曲に対する客の反応も良く、岩城ケンタロウも笑顔を浮かべながら手を振り上げプレイしていたのは印象的だった。そして"Is It All Over My Face"で気怠くも甘い時間帯を演出し、疲労でぐったりしながらも自然と音楽に耳を傾けて心地良い時間が過ぎて行く。ラストの方ではゴージャスな音使いとソウルフルなボーカルにしんみりするThe Crusadersの"Street Life"もプレイし、この日の岩城ケンタロウは完全にファンク/ディスコ/フュージョンと黒人音楽一色だった。

パーティー自体は6時終了予定だったのだが、その後も井上薫×岩城ケンタロウでB2Bが始まりかつて開催していたFloatribeを再現か…と言う流れでフロアはまだまだ盛り上がっていたが、当方は7時頃にパーティーから離脱。小さいクラブながらも外人もサラリーマンも入り乱れながら盛り上がるパーティーで、この雑多な客と多様な音楽が入り乱れる空間は独特な面白さに溢れていた。

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