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2015/1/3 AIR NEW YEAR PARTY - DAY2 @ Air
2015年最初のパーティーはAIRにて田中フミヤ、DEN、Cabaretからdj masdaとKabutoが集結し、アンダーグラウンドな性質とミニマル性の強いDJの相性と両面で、これ以上はないであろうという内容だ。新年を祝うパーティーだからなのかAIRメンバーは入場料1000円とサービス価格でもあり、ミニマルなテクノ〜ハウス好きでこれを逃す事は厳禁な一夜なので、新年早々クラブへと遊びに行ってきた。
この日はどのDJも聴きたいという思いがあったので、意気込んで23時には現地入り。まだ人の少ないメインフロアではKabutoがオープニングを務めていた。低空飛行を行うミニマル系のディープ・ハウスをプレイし、内向的ながらもじんわりと染み出してくるエモーショナルな感情は、暗闇に覆われたフロアを穏やかな包容力をもってして包み込むようだ。徐々にパーカッシヴなリズム感を強めながらも、闇の中を夢遊病のように彷徨うクラクラとした酩酊感と微かな情緒を保ちながら、スムースに深い闇を這いずり回る。何時しかフロアには人がわんさかと集まりだし、新年早々パーティーは盛り上がりを見せる中、その勢いにKabutoも引っ張られるように厳ついキックや躍動的なパーカッションも現れ徐々にフロアは真夜中の喧騒へと入っていく。といっても享楽的で熱狂的な盛り上がりを見せる事はなく、各々が自身の世界にはまって踊りに集中してフロアはひんやりとした温度感を保ちながら、淡々とした雰囲気の中で足踏みが続いている。終盤はテック・ハウス気味な優美な上物も現れつつグルーヴは強さを増し、クリッキーなミニマルも織り交ぜて脈打つリズムで畳み掛け、オープニングからして自然な盛り上がりでパーティーの流れを作っていた。

このパーティーで最も意外ながらも楽しめたのはDENだった。自分の中のイメージでDENのプレイはハウシーなものと決め付けていたところがあったのだが、そこでいきなりアシッドなサウンドが微かに浮かび上がるテクノによる攻撃的なセットで始めたのだから、その時点で驚きは隠せなかった。そこに官能的な色気も僅かに含みつつ、ゴリゴリとした畳み掛ける激しいリズムのテクノが繋がれ、DENにしては随分と荒々しく野太いと思わずにはいられない。その獰猛なプレイに圧倒されながらも徐々に音は削ぎ落とされ、すっきりとタイトなグルーヴへと行き着くが、そこでもアシッドなサウンドが再度待ち受け覚醒感を煽りだす。TR系のパーカッションも入った簡素なシカゴ・ハウス的な曲も飛び出せば、より一層偏執的に狂ったように毒気づいていく。そこから再度怒涛のリズムが押し寄せるミニマルな展開へと雪崩込むが、いわゆるハード・ミニマルのように肉体を直接刺激するだけでなく、精神的に作用する押し寄せるようなグルーヴの波は催眠的だ。執拗なまでのミニマルな流れにボイス・サンプルも交えてファンキーな要素や、妖艶なメロディーも織り交ぜ色気も加え、エッジの効いた直線的なビート感で迷いを感じさせずに終始攻め続けるプレイに驚きを感じつつも、四の五の言わせない激しさは圧巻だ。そして終盤ではまさかの"Extra (Luke Slater Remix)"も回し、DENの今までとは一風異なる魅力を体験出来た素晴らしいプレイだった。

勢い付いたDENのプレイから一転して、田中フミヤは低重心でダウナーな生っぽいミニマルでフロアを冷やしていく。感情も抑制されたような無味乾燥としたトラックを淡々とプレイし、地味に黙々とミニマルの反復性を強調した展開を継続させ、各々を自身と向き合うような世界にはまらせていく。そこから湿り気も帯びつつ足を取るような粘りを見せていき、ブレイク・ビーツ気味の軽快なハウスや民族的なボーカルが入るハウスも織り交ぜて、飄々と手の平をすり抜けていくような掴みどころがない展開に惑わせられる。ミニマルとハウスの間を淡々と行き交うプレイは、以前にも感じたミニマル中心の田中フミヤとハウス〜ブレイク・ビーツ主体のKarafutoの溝を埋めるもので、最早その名義自体に意味はなくなってきているようだ。昨年に体験した際にもプレイした"I Never Knew Love (Ben Vedren's Rework)"をこの日もプレイしていたが、こういったハウストラックを感情を昂らせるのではなくDJツールとして持続感を保つために使うミックスは、田中フミヤならではだと思う。終盤でも執拗にミニマルなプレイを継続していたが、既にふらふらとした酩酊感はなく、ギュッと身が詰まったタイトなグルーヴでひたすら直線に攻めていた。呟くような呪詛的な歌やブンブンとうなるベース、空虚かつ変則的に響くパーカッションが艶めかしくも淡々としており、上げるとも下げるとも言えない中庸なテンションで途切れる事のない持続感や継続感を生み出していた。ただ足元がおぼつかない酩酊感や細く繊細なグルーヴ感は以前に比べると随分と後退し、その分だけ肉体的でがっちりと筋肉が付いたプレイは頑強で、精神への作用よりは直接肉体を刺激する方向へと傾いていた印象だ。そういった意味で昨年体験した程の麻薬のような酩酊感は得られず、プレイ自体も3時間だけだった事もあってか底の見えない深みまで辿り着く事もなく、物足りなさは残るプレイだった。

DJが変われば音も随分と変わるもので、朝方のdj masdaのプレイはよりテクノ的というか硬質なマシン・グルーヴを打ち鳴らす。ここでも無駄な音は極力排除されて間を活かしたトラックを用いながら、硬いキックがフロアに圧力をかけてくる。時折ビートをガラッと崩して転調させながらも、そこから再度4つ打ちへと戻りつつ持続感を積み重ねるようにグルーヴは勢いを増して、重くも軽快にビートは躍動する。テクノらしい金属的なマシンのビートにうっすらと混ざる情緒的な上物はディープ・ハウスの要素もあり、硬派で無骨な音楽の中にも身を委ねたくなる心地良い陶酔も誘発するプレイは、いかにもdj masdaらしい。朝になればより音は洗練されながら研ぎ澄まされ鋭利なビートを刻みながら、疲労が溜まっているであろう時間帯でも一向にフロアを休ませる事なく揺らしていたものの、当方は8時に疲労によりギブアップしパーティーから離脱。

新年早々1000円でこれだけの布陣を揃えて一切の妥協がないパーティーで素晴らしいの一言だが、単にネームバリューのある人を呼ぶようなパーティーとは異なり、やはり出演するDJが皆理解し合っているだろうと思われる関係であり、だからこそパーティーの音楽的な統一感も生まれて良質な一夜になるのだろう。実際に正月明けにもかかわらず多くの人が遊びに訪れ、アンダーグラウンド性を保ちながらも非常に雰囲気の良いパーティーになっていた。

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