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2015/2/10 The Choice Special @ Air
Airの公式サイトによれば「アンダーグラウンド・スピリットの本質を純粋に突き詰めるために、火曜日の夜を舞台に昨年スタートしたパーティ」、それが"The Choice"との事だが、確かに今までの開催においても日本各地の有名無名に限らず実力のあるDJを、それもロングセットという条件においてのみプレイする場を作るパーティーとして気概が伝わってくる。今回は祝前日開催という事もあり初めて海外からのゲストとしてオランダよりConforceを招き、日本からはDJ Nobuと海外から凱旋帰国したIORIを迎えてのテクノな一夜となった。
終電間際での移動になったので現地に着いたのは、IORIのプレイもほぼ終盤。"The Choice"はAirメンバーは無料で入れるおかげか結構な人の入りで賑わっていたが、IORIのプレイは非常にマシーナリーなテクノで猪突猛進に攻めあげてフロアを盛り上げている。揺れるリズム、震えるベース、ひんやりとしながらも発信音のような上物が反復し覚醒感を誘う。アシッドのベース・ラインもうねり出すと狂気にも似た危うい雰囲気が溢れ出し、じわりと不気味な音に浸食されながら荒廃した風景を浮かび上がらせていた。短い時間しか聴けなかったものの、無機質で冷たいテクノの攻めにはいきなり心が痺れるように素晴らしかった。

Conforceは盛り上がったフロアの空気を冷ますように、一度音を切ってから再度DJを開始する。初っ端インテリジェンスなエレクトロが鞭を打つようなビートを叩き出す。そこからテクノへと移行するが、ビートはTR系のざらついて乾いた質感があり、アトモスフェリックな上物が入ってくるとデトロイト・テクノのような印象も植え付ける。じっくりとフロアを作りながら横揺れビートから跳ねるビートまで、四つ打ちにこだわらずにビートの多彩性が持ち味が印象的だ。しかし面白い事に完全なアシッド・ハウスまで持ち出すも、それさえも冷静に抑制されたようでテンションを爆発させる事はなく、地に根を張ったように粘り強いビートで辛抱強く上げない展開が続く。中盤では幾分か勢いを増しながらアシッドなサウンドが降り注ぐ中毒的なセットを繰り広げるが、その中から情緒的なメロディーやスペーシーなサウンドが浮かび上がる瞬間もあり、やはり突き抜ける事はなくインテリな面を打ち出して常に統制されているところがConforceらしい。"Can You Feel The Bass"のようなクラシカルなシカゴ・アシッドや中にはアシッド・トランスまで行ってしまったような強烈な曲も繋ぎ合わせ、終盤に入ってからは直線的に疾走する四つ打ちも増えて、フロアの興奮を高めていく。覚醒感を煽るアシッドな曲、対照的に叙情を生み出すエモーショナルなテクノ、または無機的で荒削りな質感のテクノが入り乱れ荒波に揉まれるような展開だ。そのまま最後までテンションを切らす事なく3時間のDJセットを敢行し、フロアもなかなかの盛り上がりを見せていたようだ。Conforceに対してはアーティスト性の強い人だと思っていたのでアシッド・サウンド多めのDJは意外に楽しめた部分はあったが、しかしPCでのプレイという背景もあってかミックスは少々丁寧過ぎて機械的で、教科書通りのようなDJであるのも否めない印象が残ってしまった。

やはりDJとしての才能が突出していたのはDJ Nobuだ。Conforceの時よりも更に多くの人がフロアに集まりだし、DJ Nobuに対する期待値の高さを伺わせる場面もあった。出だしからギアを上げて加速し、テクノの中でも特に展開を抑えたミニマル性の高い曲を用いてタイトなグルーヴで疾走する。そのプレイは百戦錬磨のDJ的と呼ぶべきか、持続感を重視してひらすらリズムで引っ張るプレイに情緒は皆無。次第に反復する上物も混ざる事でディープな要素も加えながら、金属的な鳴りのリズムで叩きのめすように押し進め、平坦なようで全く緊張感を途切らす事なく執拗に攻めていく。明確なメロディーや大きな展開はなく、闇に包まれた深海を進む潜水艦のように黙々としかし高速で駆け抜けながら、ソナー音のような上物や金属的なパーカッションが打ち付ける。何処までも終わりのない執拗なミニマルの展開に、いつしかディスコを思わせる妖艶なベース・ラインや鈍くうねるアシッド・ベースも入り、暗いムードは保ちながらも徐々に色彩を帯び始める。しかしそれでも尚、ハードで厳つい展開は一向に収束をしない。こんなにも無慈悲で冷たく、そしてハンマーに打ち付けられるようなハードなプレイを聴くのはいつぷりだろうか。朝方にはリズムに変化をもたらし、ブレイクによって溜めてからの再度加速する展開でフロアを煽るなど、緩急を付けてまだまだフロアのテンションを下げる事なく終わりに向かって疾走する。結局最後までその勢いは止まる事を知らず、ひたすら暗い冷たい闇の中を走り抜けて、最後はノイジーな不協和音を爆発させて散開するようにプレイは終了した。非常にストイックで無骨なスタイルのテクノセットは、人によってはハード過ぎる印象もあったようだが、しかし甘さ無しのそのハードかつミニマルなプレイは振り切れた爆発力を感じ、非常に素晴らしいプレイだったと思っている。アンコールではより派手なシンセも入ったレイヴ調のテクノを更にフロアを爆発させるようにプレイし、その過激な音や展開にはもう抗う事など出来やしない。結局この日のDJ Nobuは徹頭徹尾、ハードなスタイルで攻め続けパワフルなグルーヴで押し切っていたが、3時間以上のプレイにもかかわらずそれを全く飽きさせる事なく嵌らせるところに、DJとしての高い技量があるのだろう。

■Conforce - Kinetic Image(過去レビュー)
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■DJ Nobu - On(過去レビュー)
DJ Nobu - On
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■IORI - Nexus(過去レビュー)
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