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2015/2/27 Red Bull Music Academy presents Black Coffee Japan Tour @ Air
長らく来日が望まれていたという南アフリカのDJ兼プロデューサーであるBlack Coffee。ハウス・ミュージックではなかなか新世代におけるカリスマ的な存在の来日がない状況で、このBlack Coffeeの初来日は久しぶりの大きな未知との遭遇になるような出来事だろう。現地では絶大な人気を誇るDJではあるそうだが日本への来日は今回が初となる点から注目を集めているが、メロディーやボーカルを大切にしながらアフロなビートを盛り込むハウス・ミュージックに忠実ながらもモダンでデジタルな質感でより現代的な音を形成するDJが、一体どのようなハウス・ミュージックをプレイし魅了するのか、話題は尽きない。
この日のオープニングはDazzle Drumsが担当。23時半過ぎに現地入りしたところRed Bull Music Academy主催の影響かBlack Coffeeへの期待の現れか、早くもフロアでは多くの人が踊っており、そして特に外人の多さに驚く。まだ早い時間帯という事もあってか深く穏やかな流れは、真夜中の騒ぎ立てるパーティーへと突入する前の雰囲気だ。しっとりと切なく深いエモーショナルなハウス・セット。軽快に心地良く刻まれるイーヴンキック、温かく生っぽい音質、情熱的なボーカルなどハウス・ミュージックらしさを実直に表現しつつも、次第にアフロなビート感も盛り込んでいく。が突如として入ってくる現代音楽的なピアノのコード展開、そう"Six Pianos"によってエレガントな光がフロアに差し込んでくる瞬間もあるが、その後はすぐに深く潜り込んでいく。更には粘性の高い呪術的なボーカルやパーカッシヴなビートが入ってくれば、黒く訝しいアフロな空気が立ち込めてじわじわとフロアは盛り上がっていく。がオープニングDJという役割から決して上げすぎる事はなく、ドタドタした懐かしいディスコ・クラシックの"A Little Bit Of Jazz"もプレイし、闇に覆われた視界が開けたようにポジティブなムードへと一転する。アフロな質感とディープな雰囲気のみならず笑顔が浮かぶ多幸感に満ちたプレイで展開を上手くコントロールし、フロアを導くように作っていくプレイは流石の手腕だ。低音やキックの抜き差しも大胆に行いながらも大袈裟にならずに、グルーヴをキープしながらも躍動感のある展開へと繋がり、決して派手に上げずともフロアを楽しませる事は可能なのだ。

フロアも十分に温められ既に準備完了となった時点で、Black Coffeeが遂にDJブースへと入る。この頃にはフロアから人が溢れる程の客の入りで、予想以上の混み具合に驚愕する。Dazzle Drumsに比べるとデジタル色の強い硬質なビートが強調され、ヨーロッパ的な耽美な妖艶さが広がり始める。ゲストなのでもっと上げてくるかと予想していたものの、程良くテンションを抑制しながら滑らかな四つ打ちを紡いでいくプレイに一安心。勝手にアフロ・ハウス中心のDJかと思っていたのだが、実は色気のある歌に魅了されるハウスや艶のある電子的な音のテック・ハウスなどをプレイし思っていたよりもエレクトロニックな音が強いが、これはこれで洗練されたモダンなハウス・ミュージックとしての魅力が感じられる。深淵の縁を彷徨うような、まるでInnervisionsのようなじわじわ迫る恍惚感を継続させ、アッパーなグルーヴではなく低空飛行で暗闇の深い沼へと嵌めていくようなプレイだ。曲調や展開はそれ程ぶれる事はなく基本的には欧州的なディープ・ハウスの印象が強いが、そこにアフロなパーカッションや愛らしいボーカル物も混ぜて、丁寧にメロディーや雰囲気で包み込んでいく。中盤以降はぐっと感情的な面が打ち出されてフロアも熱狂的な盛り上がりを見せるが、やはりそれでも尚闇の底深くを進むドロドロとしたディープかつエレクトロニックなハウスが中心で、精神をじわりと侵食するような攻め方を継続する。決してビートのテンポが上がる事はないが、その代わりに壮大なシンセのメロディーや覚醒感を誘う幻惑的なリフにカチッとした硬めのキックで、恍惚感を積み重ねていくような展開なのだ。例えばCuloe De Songによる"Y.O.U.D"などもプレイしていたが、そのように音はアフリカやUS的と言うよりは欧州的なデジタル感が強く、非常にモダンに洗練されているのだ。勿論、そんな音の中に官能的なボーカルや原始的なアフロ・パーカッションも要素として加えており、それらが自然とミックスされる事で後半は壮大なムードに支配される時間が続いていた。最後には自身の大ヒット曲である"Superman"もプレイし、キュートなボーカルに胸が締め付けられぐっと感傷的になり、3時間のプレイを締め括った。Black Coffeeを知らなかったので勝手にアフロ系と決め込んでいた予想を覆されながらも、大袈裟になる事なくモダンなハウス・ミュージックを深みを持たせながら丁寧かつドラマティックにミックスするプレイに、良い意味で期待を裏切られたBlack Coffeeだった。Dazzle Drumsの早い時間帯からBlack Coffeeまでとてもパーティーは盛り上がっており、素晴らしい一夜だったと思う。

■Dazzle Drums - Rise From The Shadows(過去レビュー)
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