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Apollonia - Tour A Tour (Apollonia:APOCD02)
Apollonia - Tour A Tour
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2012年にShonkyとDan Ghenacia、そしてDyed Soundoromの3人のフレンチDJ/プロデューサーによって設立されたレーベル・Apolloniaは、USのディープ・ハウスとヨーロピアン・ハウスの間を取り持ちながらエモーショナルかつミニマルなハウス・ミュージックを送り出し、破竹の勢いで評価を高めている。そしてレーベル名であるApolloniaは3人によるプロジェクト名でもあり、結成から2年を経た2014年には初のアルバムである本作を完成させている。それぞれがDJとしても活動している彼等らしく「アルバムはDJパフォーマンスに対するアプローチを作品化した」と述べており、確かにミックスされているわけではないが曲間は殆どなく、またアルバムの流れも大きな起伏はなく全てがスムースな流れでまるでDJミックスを聴いているかのように錯覚する構成だ。アルバムの幕開けはパトカーのサイレンが鳴る"Intro"から始まりこれからのざわめきを予兆しているが、続く"June"では膨らみのあるキックやパーカッションが心地良く刻まれる中、甘く囁くような歌と色気さえも発する陶酔感の強いシンプルなリフが続き、いきなり夜の高揚したフロアへと誘い込むようだ。"Mouche tse tse"はより軽快に跳ねるようなリズムと爽快なパーカッションが特徴で、大きな展開はない分だけDJミックス向きな機能面が強調されたハウスだ。そんな展開を抑えたミニマルな流れを保ちつつも中盤に於ける"Piano"は、正にピアノの耽美なコード展開が耳を惹き付ける非常にエモーショナルな曲だが、続く"Chez Michel"や"Mercato"では再度DJとしてのツール性を高めたパーカッシヴでミニマルな構成のハウスへと戻っていく。その後も基本的には滑らかな4つ打ちのスタイルを貫きながら、そこにファンキーなボイス・サンプルや流麗なパッドにヒプノティックなシンセを絡めながら、終始途切れる事のない安定したグルーヴを継続させる。最後に配置された"Haight Street"ではアルバムの冒頭に戻ったかのようにパトカーのサイレンを用いながら、ブレイク・ビーツ気味の耽美なハウスで幕を閉じるが、しかしこの最初に戻るような流れはまるで終わる事のないDJMIXそのものではないだろうか。それはアルバムタイトルである「Tour a Tour」=「交代する」、つまり3人のDJが継続した流れを生み出すDJスタイルを表現しており、確かにこのアルバムは彼等のDJとしての経験が実直に反映されているのだ。



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