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Steffi - Power Of Anonymity (Ostgut Ton:OSTGUTCD32)
Steffi - Power Of Anonymity
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3年ぶりとなるアルバムを完成させたPanorama Barでレジデントを務めるSteffi。デビューアルバムの"Yours & Mine"(過去レビュー)はシカゴ・ハウスを下地にTR/TB系のリズムを前面に打ち出しながら、柔らかさやしなやかさを兼ね備えた艶のある官能的なモダン・ハウスが収録されていた。勿論フロアで機能するダンス・ミュージックである前提ではあったものの、今思えば少々内向的でリスニング的な方面へと傾倒していたコンセプチュアルな作品だった。しかし、この新作では前作同様にTR/TB系の音を用いてアナログの雰囲気を維持しながらも、よりDJが使用する事に重点を置きフロアでこそ映えるようなダンス・トラック性が強くなっている。例えば彼女が主宰するDollyのレーベル特性であるデトロイトの叙情性がより際立ち、そしてエレクトロやテクノの性質も高めて、決して激しくなり過ぎる事はないが外交的なエネルギーが満ちた作品になっている。アルバムの幕開けとなる"Pip"はエレクトロの角ばったリズムに仄かに叙情を発する幽玄なメロディーが浮かび上がるインテリジェンス・テクノ的な曲だが、90年代前半のAIテクノ全盛期の雰囲気を纏いながらも洗練されたシンセの音色は今っぽくもある。続く"Everyday Objects"でも同様に艶のある音色のシンセが広がりエモーショナルな展開が続くが、カタカタとしたテクノ的な疾走するリズムと控えめに基礎を支えるアシッド・ベースが唸り、暗闇の宇宙空間に瞬く星の間を駆け抜けるようなコズミック感が既にピークを迎えている。"Selfhood"でも急かすようなビートとギラつくようなトランス感のあるシンセが感情を熱く鼓舞し、やはり部屋の中ではなく沸き立つフロアを喚起させる。"Bag Of Crystals"も高揚感が持続するダンス・トラックで、バタバタと叩かれるような激しいリズムとトランス作用の強いシンセが執拗に反復しながら、そこに美しいシンセ・ストリングスも入ってくれば黒さを濾過した洗練されたデトロイト・テクノにも聞こえてくる。またデトロイトのエレクトロを洗練させて今という時代に適合させた"Bang For Your Buck"や"JBW25"、そんなエレクトロ調の鞭打たれるビートにDexter & Virginiaをボーカルに器用した"Treasure Seeking"など、刺々しい攻撃的な性質はSteffiが述べるようによりフロアへと根ざしている。どれもこれもデトロイト・テクノやエレクトロなどオールド・スクールに影響を受けながらも、しかし決して古臭くない現在の感覚も纏いながらダンスフロアへと適合させ、興奮や情熱を刺激する素晴らしいテクノアルバムになっていると断言する。



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| TECHNO11 | 17:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
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