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2015/3/27 UGFY Records presents “ Ugly.” -桜祭り- @ Oath
3月末恒例、Oathにて開催される桜祭り。小さな店内を実際の桜一本分の木を用いて装飾し、花見と音楽の両方を一度に楽しめるパーティーだ。春の足音が聞こえ出すような桜祭りの初回は、昨年と同様にYou Forgot主催によるUgly.だ。現在はYou Forgot一人で開催を続けており毎回そこにゲストを呼び、1時間毎にDJが交代するショートラリー方式のパーティーだが、今回はForce Of Nature(DJ Kent/KZA)をゲストに、Instant Dub(P-RUFF/hitori)もフィーチャーしての開催となる。
25時過ぎに現地入りした時にはP-RUFFがプレイ中。人が舞い踊る店内にはぎっしりと桜の木で装飾されており、ただでさえ大きくないフロアはより圧迫されているが、しかしこうやって桜を眼前に酒を飲み音楽を聴いて踊ると言うシチュエーションには胸が高まっていく。序盤はズンドコと重く強烈な4つ打ちが響いおり、控えめなアシッドのラインも鳴りながらテクノとハウスを行き交うバランス感を保ち、仄かに官能的でさえある歌声も入り情緒的かつ力強く体を揺さぶっていく。上げめの序盤でぐっと心を鷲掴みしにすると、そこから緩やかにテンションを落としながら覚醒的な上物がじんわりと広がるミニマルで深く潜りつつ、躍動感のあるパーカッションが心地良いトライバル系なテクノなどで勢いを抑制しながら丁寧にグルーヴを継続する中盤へ。そして再度緩やかに上昇しながら開放感のある上物が残響と共に広がる壮大なテックハウスで、恍惚の頂上へと上り詰める。アンセムのような爆発力のある曲を用いて特定のタイミングで盛り上がらせるではなく、常に流れを意識しながら滑らかな上げ下げで継続して耳を惹き付けるプレイは、早い時間帯のフロアに適合しつつ十分に踊らされるものだった。

そしてForce Of NatureへとDJが交代すると、音楽性は一気に変容する。光の粒が弾けるようなフィルターハウスかディスコハウスか、そんな華々しくも地に足の着いたかっちりとした4つ打ち攻めを開始する。サンプリング重視の煌びやかな音、下から突き上げるようなパンチの効いたビート、デケデケとした腰にくるベースラインが一体となり、常にピークタイムの中にいるような派手派手しいリッチーな音楽性を保つ。サンプリングの上物をループさせたDJツール性の高いミニマルな展開は、しかしディスコを下地にした豪華で華々しくも懐かしさを伴う音には、どうしたって自然と体が反応してしまうだろう。中盤でのSoulphictionの"Mind & Body"のソウルフルでファンキーなハウスでは、キックの抜き差しで溜めを作りながらフロアを煽り、そこから徐々に雰囲気は変わり始める。それまでの常に多幸感に満ちた華々しい展開から一転、肩の力を抜くようにリラックスしながら温かい質感のハウスもプレイし出して、Kraak & Smaakの"Just Wanna Be Loved"のように甘く誘いかけるボーカルハウスで感傷的ながらも色っぽく湿らせる時間帯も。熱狂的に盛り上がった後にやってくる切ない時間帯で一旦落ち着きを取り戻すフロア、そしてそこから再度やってくるピークの時間帯。眩い光に包み込まれるようなニューディスコへと突入し、そして徐々に浮かび上がってくる絶対的に至福な音…"Strandbar (Disko Version)"だ。闇を切り裂くように一気に視界は開けて多幸感のある音が弾け、更には"Acid Trax"ネタだっただろうか、中毒的なアシッドのベースラインの反復により覚醒感を呼び起こされ序盤とは異なる盛り上がりを展開する。そこからドラッギーで危うい空気を含むテクノもプレイし、序盤/中盤/終盤で異なる音楽性を披露しながら、それぞれの時間帯を楽ませつつしっかりと盛り上がっていくゲストの立場に違わない格好良いDJだった。

さて、主催者であるYou Forgotが登場する。初っ端"世界のニュース (Force Of Nature Remix)"とディスコ風な歌モノハウスをプレイするとYou Forgotらしく生っぽさと温度感も上がり、激情が溢れ出すようなハウスを早速プレイ。そしてヒップホップ風のトラックを挟み、簡素で荒削りなビートが特徴のロウハウスのようなもの、更には変則的でアシッドが入るヒプノティックなハウスなど、衝動に突き動かされながら変化するように予測の付かない激流の展開が繰り広げられる。荒廃したアシッドハウスの剥き出し感は味気無いながらも無骨なハードさがあり、ロウな質感ながらも人間味溢れるハウスは非常に感情的だ。You Forgotのプレイは、間欠泉のように突発的に噴出するような魂の爆発が特徴なのだ。そしてBehind The Grooveによる湿っぽいソウルフルなボーカルハウスの"What You Gonna Do About It?"でも、全身を揺さぶりながらミキサーを操って大胆なキックの抜き差しで展開を付け、そこに荒れ狂うビートを叩き出すロウハウスも繋ぎながら、そして突如として挿入されるクラシックである"1960 What (Opolopo Kick & Bass Rerub)"。内に秘めたる感情が爆発し飛び出してくる熱く迸るエネルギーがフロアへと満ち、その後も激しく変則的なビートが刻まれるブレイクビーツのような曲や、ロウハウスのプロトタイプと呼んでも差し支えないシカゴの安っぽい"If You Only Knew (If You Dance Mix)"など、洗練とは対照的な粗削りで上げ下げの展開が激しいプレイはこれもまた本能的なのだ。人の温度感が直感的に伝わる感情的な選曲は衝動に身を委ねているようでもあり、本人の意識があるかないかは別としてソウルフルなプレイだと思う。終盤には左右にパンされながら荒れ狂うビートを叩き出す"Dr. Crunch"まで飛び出して、忙しい展開ながらも限界を突き抜けるような激情のプレイとなった。

朝方からはInstant DubのP-RUFF & hitoriがB2BでDJを敢行。デジタル色の強いファットで重いキックとキレのあるビート感で疾走するテクノセットで、まだまだパーティーは終わらないと言った気概でフロアのテンションを高めるプレイ。膨張するような跳ねるグルーヴや精神まで深く浸食する電子音の反復により、フラットな感覚/感情を保ちながら冷たいテクノで終始攻め続ける。大きな揺さぶりの展開を作る事はせずに加速を続けるようなスピード感で押し切り、その上で時折入ってくる官能的な声や艶のある上物が洗練された空気も打ち出して、モダンなダンス・グルーヴの印象が強い。そして6時過ぎからは再度Force Of Natureへと交代していたようだが、当方はその時点でパーティーを離れる事に。まだまだ桜は満開には至っていなかったものの、しかし既に花は咲き始めフロアを華麗に彩る中でのパーティーはやはり格別だ。ゴージャスでディスコフィーリングの強いForce Of Nature、テック感の強いモダンなテクノ中心のInstant Dub、そして熱き感情を爆発させるYou Forgotと三者三様のプレイもどれも素晴らしく、桜祭りの初回パーティーは良い雰囲気になっていた。
| EVENT REPORT5 | 17:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
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