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HVL - Lucky Star Of High Minded (Rough House Rosie:RHR 007)
HVL - Lucky Star Of High Minded
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サイレント映画の女優であるクララ・ボウをロゴマークに使用しているRough House Rosieは、ケルン発のディープ・ハウスのレーベルだ。瞑想的なアンビエントとハウスのグルーヴを兼ね備えた厳かなるディープ・ハウスの質の高さと共に、配信は行わずにアナログのみのリリースやカラーヴァイナル仕様といったその頑ななるアンダーグラウンド性も相まって、カルト的な人気を博すレーベルの一つではないだろうか。そんなレーベルの看板アーティストがグルジア出身のGigi JikiaことHVLで、レーベル初の作品を担当していたその人だ。HVLにとっては本作はRHRからのソロ2作目となる盤であるが、ここにおいてもHVLのアトモスフェリックな深い音響と神秘的な叙情性は尚強みを増している。空間の奥でゴチャゴチャと鳴る音響から始まる意外な展開から、次第に浮かび上がってくる霧のようなパッドと規則正しく刻まれる温かいキック、そして丸みのあるシンセが怪しいメロディーをなぞる"Your Heart Speaks For You"は、正にRHRらしい慎ましくもアブストラクトな音響を含むディープ・ハウスだ。タイトル曲の"Lucky Star Of High Minded"は深い森の中にいるようなサウンドエフェクトから始まりどこか霊的でもあるが、リズムは軽快に跳ねて揺れるグルーヴを打ち出し、メロディーはフィルターで変化を付けられていてファンキーな感覚もある。裏面へと続けば更にダブ音響を活かして深い空間を演出を創出し混沌としたサイケデリックな空気も持ち込んだ"She Can Land On A Dime"、4つ打ちから不規則なビートへと変化し大きなうねりを見せる大胆なビートダウン・ハウスである"Wild Combination"が収録されており、そのどちらにも深さと広さを伴うアンビエンスが含まれている。レーベルとアーティストのどちらもが新興勢力の内の一つという状態だが、しかしその音楽性は最早見過ごす事が出来ない程の個性を発しており、太鼓判を押してお勧めしたい。



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