CALENDAR
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031  
<< October 2019 >>
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
I KNOW YOU LIKE IT(アイ・ノウ・ユー・ライク・イット)
I KNOW YOU LIKE IT(アイ・ノウ・ユー・ライク・イット) (JUGEMレビュー »)
Shinichiro Yokota,横田信一郎 Shinichiro Yokota,横田信一郎 Shinichiro Yokota
RECOMMEND
Mezzanine
Mezzanine (JUGEMレビュー »)
Massive Attack
メザニーンのリマスターに、上記のダブバージョンを合わせたCD2枚組。
RECOMMEND
RECOMMEND
MOBILE
qrcode
SPONSORED LINKS
<< 2015/5/23 Nick Hoppner "Folk" Album Tour @ Air | main | Jose Padilla - Day One (International Feel Recordings:IFEEL039) >>
Linkwood - Expressions (Firecracker Recordings:FIREC013CD)
Linkwood - Expressions
Amazonで詳しく見る(MP3)

スコットランドはエディンバラを拠点にアンダーグラウンドなテクノ/ハウスを手掛けるFirecracker Recordingsは、発足当初はLinkwoodやFudge Fingasによるスプリット盤が年に一枚出るか出ないかの非常にスローペースな活動を行うレーベルだった。その作品の少なさがレーベル性をミステリアスなものとし、高品質な音楽性と相まってカルト的な人気を博していたが、最近では積極的にアルバムリリースも行うまでにレーベル/アーティスト共々に成長している。そんなレーベルの最新作がレーベル発足当時から中心的存在として活動しているNick MooreことLinkwoodによるアルバムだ。Linkwood自身は過去にPrime Numbersからアルバムをリリースしているのでこれが初になるわけではないのだが、古巣であるFirecrackerからは初のアルバムと言う意味で、ようやくファンが望んでいたであろう形でアルバムがリリースされた事になる。しかし1stアルバムのリリースが2009年、つまりは既に6年前の話なのだから最新作はそれから随分と音楽性を変えている事は、今となっては驚くべき事実ではないのかもしれない。ディスコやフュージョンにファンクなど黒人音楽からの伝統にビートダウンを溶け込ませた音楽性は後退し、新作ではテクノの要素やアルバムとしての多様性を発揮しつつモダンなハウス・ミュージックへと傾倒しているように思われる。アルバムはいきなりリゾート地での優雅な一時を過ごすようなノンビートの"Sonrise"で始まり、続く"Outside In"も非常に穏やかな流れの中で耽美なコードのシンセが浮かび上がるサウンドトラック風な曲で、出だしは予想外にも抒情的だ。3曲めの"Off Kilter (No Midi Mix)"でようやくハウスらしいキックが入ってくるが、ここでも黒人音楽の匂いは薄く非常に今っぽく洗練されたエレクトロニックな音で耽美な世界を作り上げている。更に幻想的なパッドを用いながらも執拗なシンセの反復がテクノを思わせる"Object"や、音と戯れているようなアンビエント風のインタールードとして用意された"Minus 12"や"Coral"など、以前の作品に比べると表現方法は随分と多様性を見せている。勿論"Expressions"のようにフロアでこそ真価を発揮するディープかつ幽玄なテック・ハウスや、シカゴ・ハウス風なベースラインを用いつつディープ・ハウスの微睡んだ深みを持つ"Ignorance Is Bliss (Live Mix)"など、決してフロアを忘れた訳ではない事も明白だ。しかしかつての黒人音楽への偏愛や古き良き時代の復権とは違う路線を、つまりは伝統に束縛される事なく自身の道を確立させる動きが、本作には強く感じられる。もしかすれば予てからのファンには戸惑いが全くない訳でもないだろうが、Linkwoodのアーティストとしての成長や個性を作り上げるその過程として、本作は面白いアルバムだと思う。



Check "Linkwood"
| HOUSE10 | 22:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
スポンサーサイト
| - | 22:00 | - | - | |

コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://matyu.jugem.jp/trackback/3629
トラックバック