<< Stump Valley - The Wilderness Sessions presents Stump Valley : Recorded At Summer Forest Camp (Uzuri Recordings:UZURI 021) | main | Dan Shake - Out Of Sight (Black Acre:ACRE053) >>
DJ Mitsu The Beats - Celebration Of Jay (Jazzy Sport:JSPCDK-1023)
DJ Mitsu The Beats - Celebration Of Jay
Amazonで詳しく見る

デトロイトから生まれ多くのアーティストに影響を残した今は亡きJay DeeことJ Dilla。その音楽はヒップホップを中心にしながらもレア・グルーヴやダンス・クラシックにエレクトロ等多彩なルーツを盛り込み、ヒップ・ホップと言う枠を越えて音楽シーンに少なからず影響を与えている。当方の様にヒップホップに造詣の無い人間でも多少はJ Dillaの音楽に触れているのだから、よりヒップホップを熱心に愛する人達にとってJ Dillaの存在はきっと計り知れない大きさなのだろう。そしてここ日本でも非常に強い影響を受け本人の音楽的な基礎となったと公言するのがDJ Mitsu The Beatsだ。日本に於ける、いや世界的に見てもジャジー・ヒップホップの先駆けの一人でもあるDJ/アーティストで、事実日本のみならず海外のアーティストとの交流(共作やリミックス等)も多くその評価に偽りなく、メロウな旋律とファンキーなグルーヴをクロスオーヴァーさせる手腕は世界レベルだろう。本作は師と仰ぎ尊敬するJ Dillaの為に、そして今のDJ Mitsu The Beats自身を確認する為に、J Dillaへと捧げられたと本人は述べているが、正にその通りで20曲45分と短い時間の中に多くの曲を詰め込みJ Dillaスタイルにより、多彩なビートと豊かなメロディーを披露している。生っぽいざっくりとした、しかし温かく血の通ったビートはキレとしっとりした質感があり、そこにフェンダーローズ等のキーボードの麗しいメロディーが丁寧に彩っていくスタイルは、ソウルの情熱やジャズのニュアンスも含んでJ Dillaの音楽を咀嚼した上での回答となるような作品だ。全編微睡んだように気怠く甘い夢を見るようなメロウな雰囲気に統一されているが、リラックスしながらも引き締まったグルーヴを生み出す厚みのあるループのおかげで、単に雰囲気なだけのヒップホップとは異なるビートに強い拘りを持った確固たる意志が感じられる。曲尺の短さを活かして小気味良く展開する流れも余韻を残さずにさくさくと多彩なビートを聞かせる事に繋がっており、良い意味でそのあっさり感さえも清々しい。J Dillaをこよなく愛する人にも、そしてヒップホップに馴染みの無い人にも是非とも手に取って聴いて欲しい一枚だ。



Check "DJ Mitsu The Beats"
| CROSSOVER/FUTURE JAZZ2 | 09:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
スポンサーサイト
| - | 09:00 | - | - | |

コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://matyu.jugem.jp/trackback/3643
トラックバック