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Herbert - Part Eight (Accidental:AC82)
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先日Herbert名義では9年ぶりとなるアルバム『The Shakes』(過去レビュー)をリリースしたMatthew Herbertの活動の中でも、特に生粋のクラブ・ミュージックのファンから高い評価を得ていたのは『Part』シリーズだろう。初期『Part』シリーズは『100 Lbs』(過去レビュー)として纏められ、その後のミニマル・ハウスの青写真としての存在と今尚高い機能性を保つなどHerbertの才能が爆発したシリーズであったが、2000年代に入ってからのHerbertは正直迷走していた感は拭えない。しかし2014年に再度『Part』シリーズを復活させたのは彼の中にも何かしらの回帰の思いがあるのだろうか、兎にも角にも『The Shakes』に納得出来なかったファンこそ、この『Part』シリーズは聴くべきであろう。でこれは2014年から続くPart6、7に続くPart 8であり、今の所これが最終作品のようだ。勿論この一連のシリーズが初期と全く同様なミニマル・ハウスであるかと言えばそうではないが、"The Wrong Place"に於ける普通ではないポップな感覚はHerbertの音楽に於けるユーモアと実験精神の表れであり、不思議なパーカッションがふざけたように鳴っている中にムーディーな女性の歌が色気を添加していくボーカル・ハウスは、ダンスとリスニングの中庸なバランス上にある。"Remember Ken"に至っては優美なストリングスやキーボードの音色に比重を置きながらアンニュイなボーカルを起用して、ジャズ/ハウスのムードを持ち込んだかの傑作である『Bodily Functions』に収録されていてもおかしくない程に、甘くエレガントな曲として素晴らしい出来栄えだ。裏面にはHerbertらしい遊び心溢れる2曲が収録されており、カチカチとしてパーカッションやシンセの動きが忙しなく続きおかしなファンキーさも感じられる"Ticket"や、心地良いノイズにも思われるパーカッションと対照的にドリーミーなメロディーにうっとりと陶酔させられる"Her Face"と、決して一筋縄ではいかない奇抜な音楽性が光っている。正直『The Shakes』の内容が期待程ではなかったので、この『Part』シリーズをアルバム化した方がよりHerbertの独創性を認知させられる事が出来たのではという思いだ。なのでHerbertのファンならばターンテーブルを買ってでも、『Part』シリーズは聴くべきであろう。



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