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2015/6/14 Sunset The Marina vol.2' ~ Fruitina ~ @ Dimare Yumenoshima
Sunset The Marina

新木場は夢の島にあるマリーナに隣接するDimareは、主にクルーザー所有者が利用するリゾートレストランだそうだ。2階に位置するレストランの外には芝生のテラスもあり、海を一望する事が出来る絶好の環境であり、さながら都会に存在するオアシスだ。そんな場所で2014年から開催されているのがSunset The Marinaで、お酒や料理を楽しみながら寛ぎや癒やしの体験を提供するチルアウト系のパーティーであり、特に海の奥に夕日を望む事が出来るサンデーアフタヌーン・パーティーとして、近頃評判を高めている。今回の出演はレギュラー出演となるCalm、ゲストには井上薫と小島大介によるAurora Acoustic、そして若手フォークデュオのJan & Naomiだが、音楽以外にもフタバフルーツが無料でフルーツの提供を行い、気流舎×ピリカタントのBook Shopの出店、AROMA VITA+による香りの演出に子供が遊べるキッズエリアまで、実に楽しみ方が盛り沢山な内容のパーティーとなっている。
当日はのんびりと現地入りしたため、CalmのオープニングDJも既に1時間半が経過していた。Calmは海風が吹く爽やかな空間に合わせてノンビートでガムランの音が心地良い民族風な曲から、白昼夢に浸るようなニューエイジに甘くアダルティーなジャズまで、ジャンルレスにしかし統一された静寂の均衡を壊さないプレイでしっとりと聞かせる。テラスにはハンモックやソファも設置され、皆が座って酒を飲み料理を食べながらリラックスして、音楽に聴き浸っている。海辺に出現した楽園では、踊るのではなく音に浸ると言う表現が適切で、現実から非日常的なオアシスへの逃避をするかのようだ。荒げる事なく穏やかに優しく染み入る音楽は、海風に乗って静寂の中に郷愁として広がっていく。そんな音と共に出店しているフタバフルーツではパインやサクランボにバナナなどの果物を無料で提供しており、またDimareでも数種類の料理を注文してテラスで食べる事も可能で、音楽だけでなく酒と料理も満喫出来る点にリゾート的な気分が味わえるだろう。

さてライブ一本目は井上薫と小島大介によるアコースティック・ギター・ユニットのAurora Acoustic Quartetで、この日はQuartetと言う名義通りにフルートに藤枝伸介、スティールパンとパーカッションにKakueiを加えた4人体制だ。アコースティック・ギターによるミニマルかつ自在な変化を伴うライン、そこにフルートが豊かな情緒を添え、スティールパンや打楽器が静かな水面に動きを付けるようにグルーヴを加えると、カルテットが一体となってしみじみとしたサウダージを生み出す。無駄を捨て去り枯れたような最小限の音は静寂の中に穏やかに広がり、そして遠くまでなだらかに伸びていく。美しくも残像を残して消える儚さが同居するそのアコースティック・サウンドは正にサウダージで、そして侘び寂びとも言える雑念を振り払い本能の赴くままのプレイは、質素を突き詰めながらもクラシカルな響きさえ放つ。そしてキャッチーなメロディーが耳に残る"Over Tha Rainbow"のカバーもプレイし、更に彼らの代表曲である"Aurora"ではオリジナルからより簡素に、しかし人間的な味わいを強めたサウンドが涙を誘うまでのドラマティックな展開を繰り広げる。

ライブ後はCalmによる二回目のDJだが、もう辺りも暗くなってきた所で一回目よりはロービートも入ってきたりと幾分かは肉体を刺激する選曲が増えてくる。しかしチルアウトをコンセプトとしたパーティーではあるので、決して落ち着いたテラスの雰囲気を壊す事はせずに、Rampによる夕方にぴったりメローな"Daylight"や神々しく祈るような歌モノのR&B、ざっくりリズミカルなビートのメローなヒップ・ホップにStingによる物哀しいポップスの"Fragile"、そしてThe Detroit Escalator Companyによる夢と現実の狭間を行き来する幻想的なダブ・アンビエント"Twilight Finding"まで、Calmらしくジャンルに縛られずに海風吹くテラスを微睡みに包みながら夕方から夜の時間へ誘うプレイ。当日は残念ながら曇りがちの天気で期待していた夕日を臨む事は出来なかったものの、淡いオレンジ色に染まった雲は切なさに心を染め上げて、Calmの素敵なDJと相まって叙情に溢れた夕方を体験する事が出来た。

そして、辺りが暗闇に包まれた頃にJan & Naomiのライブが開始。ギター二人だけの非常にシンプルなユニットだが、多数のエフェクターを駆使しながら繰り出す音は、甘美な夢の空間へと溺れるような魅力がある。感情を吐露する細いウィスパー・ボイス、繊細に優しくセンチメンタルなメロディーをなぞるギターサウンドは、ファンタジーの世界に紛れ込んだようだ。決して激昂させる事なくただただ静かなギターサウンドを織り込みながら、そこに透明感のある清らかで甘いボーカルを絡めて、印象としては男性版Pale Saintsのようなロマンティシズムが感じられる。そしてこちらも辿々しいプレイながらも、"Over Tha Rainbow"を繊細かつドリーミーなカバーで披露。またライブの最後にはシューゲイザー風のノイジーで甘美なギターも披露し、静かな闇の中に切ない余韻を残していた。

そこからクローズまではCalmによる三回目のDJがあったのだが、もう辺りも暗く20時を過ぎた頃だったので当方は会場より撤収。Sunset The Marinaには初参加だったものの、思っていた以上に心地良いテラスの空間でパーティーに遊びに来たと言う感覚もありながら、しかし真夜中のパーティーの狂騒とは真逆の落ち着いた環境はサンデーアフタヌーン・パーティーとして上手く出来上がっていたと思う。今回はアコースティックなライブバンドが二組参加の為、アコースティックな印象は強く残っているが、例えばテクノのアンビエント・ライブやアンビエントDJも合うのではと思う。今後も継続して開催するそうなので、都会のチルアウトを体験したい方は是非ともチェックしてみて欲しい。

■Aurora Acoustic - Harmony of the Spheres(過去レビュー)
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■Aurora - Feast(過去レビュー)
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■Calm - Sunset Lounge
(過去レビュー)
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