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Mirko Loko - Comet Plan (Cadenza Records:CADCD16)
Mirko Loko - Comet Plan
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元Lazy Fat Peopleの片割れ…という紹介は最早不要か、元々そのユニットとしての活動は二年程と短命で終わったのに対し、ソロとして活動を始めてCadenzaから寡黙な音楽制作ながらも作品をリリースしてからの方が、よりその人気に拍車を掛けたのだから。その人こそスイスのMirko Lokoで、2009年にリリースした『Seventynine』(過去レビュー)ではCadenzaらしい極楽浄土にいるようなトランス感と繊細な音響の美しさを強調したダンス・ミュージックを披露し、デビューアルバムにして特別な注目を集めたものだ。しかし、それ以降の制作活動は年に一枚程度EPをリリースする位なもので目立った活動はなかったが、ようやく6年ぶりとなる2ndアルバムが同じくCadenzaよりリリースされた。結論から言ってしまえば以前からの音楽性を継承しながらも、よりうっとりとする官能やふらつく酩酊感にジワジワくるトランス感が交じり合う円熟味を増した芸術的なアルバムであり、Cadenzaというレーベル性を強く放っている。アルバムの冒頭である"Get Down"は落ち着いたビートの上に羽のようなふわふわとしたシンセが神々しく浮いており、繊細なパーカッションや宗教的なボーカル・サンプルも加わって、いきなり楽園へと誘われる快楽的な音が鳴っている。続く"Venus"では引き締まった4つ打ちが現れるが、しかしそのビートは圧力よりは繊細さが際立っており、幻想的な上モノを消し去らずに見事に調和して酩酊感を生み出すのだ。そしてトライバルなビート感と呟き声がパーティーの喧騒を想起させる"U Special"、ヘヴィーなベースラインとギラつくメロディーが絡まりながらトランス感が増していく先行シングルの"Kolor"と、勿論真夜中の高揚感を誘うダンス・トラックの素晴らしさは言うまでもない。そんな曲の合間には宗教的なアンビエントの"Flash"やラジオ放送を聞いているような"Radio Vini"といったインタールードも配置し、適度な息抜きを作りつつアルバムとしての音楽性の豊かさを際立たせている。最後には実に感動を迎えるフィナーレに相応しく、ビートが一切入らず清らかに輝かしく変容するシンセが宗教的な荘厳さを生む"Coelum Piuzis"が待ち受けており、静かに消え入るようにアルバムは終わりを迎えるのだ。ダンスとリスニングのバランス性、繊細な音色や複雑な構成の美学は褒め称えるべきだが、何よりも宗教的でさえもある神々しい世界観の先にある陶酔感は、Mirko Lokoの音楽の特別な要素として際立っている。



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| TECHNO11 | 20:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
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