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Jose Padilla - So Many Colours (International Feel Recordings:IFEEL042CD)
Jose Padilla - So Many Colours
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イビサ・バレアリックを代表する"Cafe Del Mar"の元レジデントDJ…という肩書きは最早不要か、2014年には現在のバレアリック・シーンの席巻するInternational Feel Recordingsから久しぶりとなる新作をリリースし、華々しくシーンへの帰還を示したJose Padilla。そしてその流れを継続して目出度く14年ぶりとなるニューアルバムの本作を完成させた。ここで個人的に述べさせて頂くとPadillaの本業はDJであり、定期的に曲を作っているわけでもなくクラシックになるような曲を残しているわけでもなく、DJと比較すれば決してトラック・メーカーとしては絶賛する対象ではないと思っている。と本人も恐らく自分に足りない物は理解しているのだろうか、本作ではレーベルを主宰するMark Barrottにバレアリック新星のTelephones、ビートダウン系のTornado Wallaceを共同制作として招き寄せ、Padillaのバレアリックな感性を更に現在のダンス・ミュージックに適合する事に成功している。先行EPとなった"Day One"はTelephonesと制作したもので、これは牧歌的なマリンバとラグジュアリーなシンセが官能的に展開する現代版"E2-E4"と呼びたくなるバレアリック・ハウスで、アルバム開始から既にイビサの黄昏に出くわしたような郷愁が待ち受ける。続く"On The Road"ではTornado Wallaceの持ち味であるビートダウン色が出ており、低重心のビートとベースがねっとりとしながらもスパニッシュギター的な情熱的な音色がじっくりと昂揚へと導いていく。そしてこれまた先行EPとなった"Solito"ではMark Barrottが参加しており、こちらは霧が立ち込める生っぽい湿度の中から官能が広がるダウンテンポで、確かにBarrottによる有機的でトロピカルな持ち味が生かされた作品だ。また"Afrikosa"ではPeter KingやJan Schulteとも共同制作を行なっており、土臭い香りを放つ土着的なビートと生々しいうなり声がミックスされた民族的なファンクを鳴らしている。スタイルとしては纏まりには欠けるものの制作に参加したアーティスト毎にその個性が曲へと反映され、夢のような多幸感に満ちたハウスから湿った湿度感が色気を伴うダウンテンポ、ねっとりとしたビートダウンや原始的な力漲るファンクなど様々な要素が融け合いながら、最終的にはPadillaがイビサで培ったバレアリックな雰囲気へと染め上げられている点で、Padillaはリーダー的な立場として存在感を示しているのだ。一人では成し得なかった脳内のアイデアを多数の協力者を得る事により、International Feelらしい現代版バレアリックとして見事に体現している。



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