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Gonno - Remember the Life Is Beautiful (Endless Flight:ENDLESS FLIGHT CD 15)
Gonno - Remember the Life Is Beautiful
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2011年にInternational Feelよりリリースした"ACDise #2"が世界的ヒットとなった以降、その音楽活動は一気に加速しBeats In Space RecordsやEndless Flightからも作品をリリースする傍ら、多くのアーティストからの依頼も舞い込みアーティスト人生として円熟を迎えているGonno。そして2005年の『My Existence』から10年ぶりとなるアルバムの本作が遂にリリースされたが、前作がBPMを固定したある種特殊なコンセプトのアルバムであった事を考えると、本作こそがある意味ではキャリア初のアルバムと見做してもよいだろう。アルバムには所謂DJツール的な曲は殆ど無いのだが、ジャンルへの帰属意識が薄いGonnoにとってはテクノやハウスだけでなくディスコやエレクトロニカ等多様な音楽がダンス・ミュージックの枠組みに組み込まれ、単に4つ打ちだけではない起承転結を持ったような流れとしてアルバムは纏められている。冒頭の"Hippies"から既にカラフルな万華鏡の中に音の粒が飛び交うGonnoらしいポップな感覚が溢れているが、しかしじっくりと耳を傾けると奥底ではトリッピーなアシッド・ベースも唸っており、そのキャッチーさとトリップ感の自然な融和はGonnoの個性の一つだろう。じっくりと始まるオープニングから一転して暗雲立ち込めるタイトルの"The Worst Day Ever"では、タイトル通りに何処かヒステリックにも感じられる毒々しいシンセが繰り返されるサイケデリックなテクノだ。そこに続く先行EPとなった"Stop"は強烈な禍々しいベースとアシッド・サウンドが牙を剥くフロア向けの曲だが、それだけでなく瞑想へと誘うようなシンセのコード展開が深みも創出し、普通のアシッド・ハウスとは異なる快楽的な多幸感に満たされる。またGonnoのDJを聴いた事がある人にとっては周知の事実だろうが、ダンス・トラックだけでなくアンビエントの感覚にも長けた感性は本作にも生かされており、アルバムには"Beasts In Your Mind"や"The Island I've Never Been"のように大らかなシンセが波のように広がっていく上をサイケデリックな上モノに満たされる万華鏡アンビエントもあり、アルバムの中でドラマティックな展開を作る事に成功している。様々なビートとスタイルがありながらも、基本的にはどの曲もメロディーを大切にして闇を切り開くようなポジティブさが伝わってくる前向きなアルバムだが、それはこんな時代の中で逆境を糧にしたようなタイトルからも感じ取れる。祝祭感に満ちたこのアルバムは、きっと聴く者の心を励まし、そして前向きな気持ちにされてくれる事だろう。



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| TECHNO11 | 13:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
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