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KMG Chicago Vol. 2 (Kingdom Music Group:KMGV003)
KMG Chicago Vol. 2

詳細が発表されていないためによく分からないものの、シカゴのKingdom Music Groupがシカゴ・ハウスに焦点を当てたシリーズのリリースを2015年に開始しており、本作はその第2弾となる(カタログは何故か3番?)。少々得体の知れないシリーズではあるものの、本作を購入する必然性は何といってもJungle Wonzの曲をRon Trentがリミックスしているからだ。Jungle Wonzと言えばシカゴ・ハウスのレジェンドの一人であるMarshall Jeffersonのプロジェクトであり、長らく活動を停止していたものの、2012年には配信のみでニューアルバムをリリースしていた事を覚えているだろうか。本作にはそのアルバムから同じくシカゴ・ハウスのレジェンドであり現在系でもあるRon Trentが2曲リミックスを提供しているのだから、シカゴ・ハウスに少しでも興味がある人なれば目に留まっていたのではないか。原曲は未聴のために差を伺い知るは出来ないが、それぞれのリミックスは完全にRonの個性へと染め上げられている。軽快に大気の中を駆け抜けるようなパーカッションと耽美に伸びるシンセと豊潤なポエトリーを配し、正にRon流の麗しさを放つディープ・ハウスの"Ancestor's Walk (Ron Trent Mix)"、そしてより叩き付けるようなパーカッションの激しさと力強いキックに引率されながらも麗しの女性の声と渋い男性のポエトリーを絡め、スピリチュアルかつセクシーに彩るディープ・ハウスの"Urban Blues (Ron Trent Mix)"と、そのどちらもが間違いなくRonの音楽以外には成し得ない音楽性を纏っている。また、裏面にも当然シカゴ系のアーティストが収録されている。00年代から活動するMatthew Yatesはロウで硬めな音質でテクノ色を打ち出しつつも毒素を振りまくようなアシッドのベース・ラインが特徴のボーカル・ハウスな"Hater Motivator"を、そして若手アーティストであるというAlias Gは猥雑とした音の構成の中に凛としたピアノのコードを混ぜ込んだファンキーな"I Wish You Were Here"を、どちらも野太くワイルドで正にシカゴ・ハウスのタフネスを表現する。とは言いながらも本EPではRon Trentが横綱相撲をとっており、Ron好きな人にこそ手に取るべき一枚だ。

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