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2015/9/4 TodaysArt.JP 2015 TOKYO - Launching Party @ Liquidroom
昨年日本へとプレオープン的な扱いで初上陸したオランダ発祥のアート・フェスティバル、TodaysArtが今年から日本での開催を本格化させている。音楽だけでなく美術も含んだ芸術のフェスティバルと言う事で天王洲周辺で様々な催しが予定されているが、そのラウンチパーティーとしてリキッドルームではライブを中心としたパーティーが開催された。何といっても目玉はデトロイトの至宝であるCarl CraigとMike Banksによるライブで、元々は2011年にその二人でのライブが予定されていたものの東日本大震災の影響により中止となり、日本では暫く体験する事が出来なかったものだ。今回は念願叶っての日本でのライブとなるが、それ以外にもAkiko Kiyamaやonomono a.k.a O.N.OにKeita Yanoといったライブ陣、そしてDJにMasafumi Ohnishiも参加して、一夜を作り上げる事になった。
終電で現地入りした頃には、聞きたかったAkiko Kiyamaのライブは既に終了してしまっていたようだ。その代わりにonomonoによるマシンライブは、初っ端から真っ暗な暗闇の中に暴風府が吹き荒れるハード・テクノを展開している。無尽蔵に溢れ出す暴力的なキックは肉体へと降り注ぎ、永久機関のように止まらないグルーヴで疾走する。荒くハードで、しかしミニマルの均されたグルーヴとは異なる常にうねりながら変化するそれは、より肉体的で無骨だ。勢いは猪突猛進、しかし常に変化をし続けながら生き物のように有機的な躍動がある。途中からは勢い保ちながらも土煙舞うトライバルなビート感や、奥深いアブストラクトな音響も散りばめて、結局最後まで全く勢いが衰える事なく痛快に突き抜けたライブだった。

激しく荒れ狂うライブから一転、Masafumi OhnishiによるDJは浮遊感のあるオプテミスティックなテクノからゆったりと始動。デトロイト的なコズミック感を伴い、そして徐々にビート感を強めていくが、それは非常に変則的で癖がありながらも滑らかに肉体の動きを誘う。アッパーな勢いではなくリズム感、ハーモニーではなく音響が特徴のプレイか、それ自体では単なるツール的な曲がミックスされる事で、音が体をすんなりと引っ掛けながら揺さぶっていく。いつの間にかDJ DUCTも加わり、スクラッチやエフェクトも多用してファンキーな味付けを加える。間を生かしたすっきり軽快なリズムにノイズにも似た音はトリップ感もあり、もはやテクノなのかヒップホップなのか音響系なのか判別不能で、奇抜なリズムと響きを強めたプレイはフリーフォームであり、枠組みから解放されたライブのようでさえある。DJ DUCTとのコラボが終わった後の終盤は、再度きっちりとタイトな4つ打ちへ回帰し、次の御大二人のライブに向かって緊張感を高めていく…

そして遂に登場したCarl CraigとMike Banks。キャップを被って工場長みたいな無骨な親父風のMikeはキーボードを担当、そしてCarlはCDJを中心に幾つかの機材を担当と、完全に分業制だ。Carlがトラックをプレイし始めると、ぼやけてスローモーな呻き声による不気味な展開から始まり、そしてCarlらしい骨太で切れ味鋭い4つ打ちが入ってくる。どっしりと重厚感があり未来的なシンセのフレーズが執拗に反復し、思っていた以上に恍惚感のあるデトロイト・テクノ風な世界を繰り広げる。そこにMikeが時折ひっそりとシンセ・コードを付け足しつつ、Carlはポイス・サンプルを加えたり、小さな電卓風の機器を叩いてメロディーを加えたり、ささやかながらも人力ライブな面も強調する。徐々に壮大なシンセとパーカッシヴな展開に飲まれて、ドラマティックでさえある宇宙の中を駆け抜けるようなスペーシーなテクノも展開し、ヨーロッパのプログレッシヴな雰囲気も纏ったデトロイト・テクノと呼びたくなる近未来の音を鳴らす。ベースはCarlによるDJなのでCarlの好みが濃厚に反映されたトラック群は獰猛なキックによる圧力があり、そこに覚醒的なシンセのフレーズが絡み、エモーショナルである以上に覚醒的だ。そしてまさかの"Blackwater"も飛び出し、更にハイテックな曲の中に突然"Can You Feel It"のアカペラを挿入したりと、サービス精神も控えめに披露するが、しかしこの日のプレイはそれでも尚クラシックを多用する事はなく、安定感のある堅実なものだった。またKraftwerkばりのギクシャクとしたファンキーなエレクトロでルーツ的な面も見せながら、息もつかせぬ勢いのテクノで圧倒する流れも。一方でCarlだけでなくMikeにも見せ場を作るように、長い長いブレイクではMikeの独壇場でシンセを操り近未来を風景を浮かび上がらせる効果音を付け加え、そしてブレイクが明けるとCarlによる怒涛の切れ味鋭いビートにフロアが再度飲み込まれる。その強迫的な勢いにアシッドのベース・ラインがうねる中をジャジーなリズムの変則的な展開も織り交ぜ、または硬質ながらもコズミックな響きを聞かせるブロークン・ビーツのトラックにMikeが鮮やかなシンセのフレーズを被せる等、後半はベーシックなテクノ以外の要素も多分に持ち込んでいた。そして血潮が滾るURを思わせるエレクトロ・ファンクでもMikeのキーボードがご活躍と、決して派手な存在感を見せつけないMikeは物静かにただただ重鎮たる雰囲気でCarlのDJプレイに彩りを添える。度々Mikeの見せ場を作っては、入れ替わるようにCarlによるプログレッシヴ色強いテクノやウニョウニョとしたアシッド・ベースが這いずり回るアシッド・テクノまで持ち出して、有無を言わせぬ勢いでフロアを揺さぶり、硬派かつ衝動を湧き起こすダンスセットを披露していた。この日は予定があり始発での帰宅となったため、途中までしか二人のプレイを聴く事が出来なかったが、知人の話では最後に"Jaguar"もプレイしたりと、ある意味お約束的な流れもあったようだ。しかしそれ以上にデトロイト・クラシックに頼る事なく、Carlが現在形のテクノで重厚なグルーヴで波を作りつつMikeがそこにアドリブ的にエモーションを付与するプレイは、重鎮らしい揺るぎない世界観を築いていたと思う。欲を言えば折角なので二人による彼等自身の名曲をプレイする本物のライブも聴いてみたいとは思うが、それを別にしても今回のコラボレーションは感慨深いものだった。

■Masterpiece Created By Carl Craig(過去レビュー)
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