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2015/9/5 Home Land @ Grassroots
ここ最近Grassrootsが高まって、少しでも興味のあるDJが出演すればGrassrootsへと足を運ぶようになっている。今回はFuture TerrorのHaruka、Black SmokerのDJ Yaziの二人、そしてHarukaと同郷である山形県からミニマルからディープ・ハウスまで得意とするAjikiと仙台からチルでレイドバックな音楽性を披露するKamatanの二人を招き寄せ、盤石のDJからまだ見果てぬローカルの地のDJまで体験出来る事もあり、Grassrootsへと足を運んできた。
仮眠してから現地入りした頃には既に26時半とすっかり遅くなり、DJ Yaziのプレイも終わりAjikiのプレイが始まる頃だった。物静かな、しかり張り詰めた緊張感の中で、びりびりと痺れるような電子音を発するなテクノのプレイするAjiki。大きなうねりを作らずに平坦なグルーヴに奥深い残響や微かな上物を纏わせ、無感情かつ温度感の低いフラット流れで淡々とミニマルなプレイだ。硬質でエレクトロニックの音質で無駄の少ないすっきりとしたトラックを中心に、迷いなく駆け抜ける疾走感があり、そして何気なく小さなフロアを心地良い電子音響で包んでいる。暗く深い電子音響の森の中を駆け抜けるように進み、後半からは変化球も織り交ぜてくる。ブロークン・ビーツで揺さぶるリズムとアシッド・ベースが交差するThe Exalticsによる"The New Beginning"から、"If (Mathew Jonson & The Mole Remix)"の湿った沼のようなミニマル・テクノへと繋ぎ、そしてぐっとテンションを抑えながら繊細で美しい音響も打ち出してムードを高めていく。一息ついてからは幻想の霧が立ち込めたもやもやした状態から、ファットなキックが現れて再度勢いを増し、そのまま突き抜けるようにピークを迎えて次のDJへとバトンタッチ。

Harukaは一から世界観を構築するように、Atom TMの"Ich Bin Meine Maschine"によるヒプノティックなテクノでゆったりと開始。ダウナーでどっぷりと深みに嵌る粘性があり、妖しげな官能も伴って淡々とスローなグルーヴを作る。それまでの勢いがあった狂騒のフロアにはほんわかとした空気が広がるも、次第に大らかなイーヴンキックを刻み始めて、メロウで色気を伴うディープ・ハウス色も打ち出してくる。そして艶やかな音色の残響に包まれるダブ・テクノなど、グルーヴ感はありつつもそれ以上にムード感を重視したようなプレイだ。紫煙が揺らぐような微睡みの中で、ロウでカタカタとしたビートが無機質に打たれるロウ・ハウスや、催眠術のように惑わせる電子音が快楽的なテクノなど、決してアッパーに向かう事はせずに揺らぎや情感を刺激する音楽性で精神に問い掛けるようだ。ハウシーなリズム感、覚醒感の強いサイケな電子音、ロウなマシン・グルーヴ、どろどろとした粘性の高いプレイは大箱での強迫的で勢いのあるプレイとは異なり、ディープでドープ、じわじわと深く精神へと浸食する。エネルギーを抑えるようにグルーヴはコントロールされじわじわと低空飛行を続け、快楽的なトリップを誘発するのだ。終盤では更にミニマルなディープ・スペース・テクノでふっと足が地から離れるような浮遊感も演出し、無闇に上げないプレイは心地良い横揺れと浮遊により軽い酩酊感を誘っていた。

この日は友達も多くいた事もあって随分と酒も進み、会話も楽しむ事が出来た。終始アッパーでただただ攻め続けるだけのDJプレイならひたすら踊り続けるしかないだろうが、Grassrootsの摩訶不思議な内装と緩い雰囲気の中で鳴る緩くもディープな音楽の前では、もっと自由に音楽と相対する事を可能とする。朝方からプレイしたKamatanは4つ打ちにこだわる事なく、肩の力が抜けた柔らかいブレイク・ビーツにアンビエントな雰囲気を纏わせ、朝方の微睡んだ空気にはぴったりのプレイだった。それを引き継いだAjikiも4つ打ちではなく崩れたビートと可愛らしいタッチの優しいテクノをプレイし、フロアは真夜中の闇を抜けだしていつの間にかリラックスして開放的な時間帯へとなっている。そして最後は再度Harukaが登場するとこちらも朝方の気怠い雰囲気に合わせたように、微睡んだ甘い味付けのディープ・ハウスもプレイし、最後は儚く消え入るような曲をプレイして何だかんだで8時にパーティーは終了。出演したそれぞれのDJの個性の違いがはっきりと現れつつ、パーティーとして山あり谷ありで全く飽きさせない一夜だった。と楽しみにしていたDJ Yaziは今回は早めの時間帯にプレイしてしまったようで、彼のプレイを殆ど聴けなかった事だけが残念であった。
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