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Boof - The Hydrangeas Whisper (Running Back:RBCD07)
Boof - The Hydrangeas Whisper
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日本でMaurice Fultonが注目を集めた出来事と言えば、妻であるMutsumi KanamoriとのユニットであるMU名義で、パンキッシュかつエレクトロな音楽を展開した事が大きな要因の一つであろう。それだけでなくテクノやジャズにブレイク・ビーツ等多数の名義によって変幻自在に繰り出す音楽のせいか、その奇抜な音楽活動に先ず目がいくのは自然な事だろうが、しかし元々はUSハウス全盛期に活動していたBasement Boysのメンバーでもあるのだから、音楽的な下地にソウルフルでファンキーな黒人音楽由来の物があるのは何も不思議な事ではない。2011年にRunning Backからリリースした『Shhh Dandelions At Play』(過去レビュー)はこれまでの中でも特に生々しくファンク/ディスコを取り入れた官能的なハウスを披露したが、本作はその路線を更に押し進めながら、多少はクラブ・ミュージックの機能性を取り戻した内容となっている。アルバムは全く重力感の無いフローティング感覚に溢れた"Intro To It's Sunny S Outside"で始まるが、低重心の低いミニマルなビートの上に開放的なギターサウンドが飛翔するように浮遊し、妙に爽やかなジャジー風ハウスに惹き付けられる。続く"Birgit Boogie"も軽快なギターとファンキーなチョッパーベースが炸裂する正にブギーな曲で、バンドを組んで演奏したような肉体的な躍動が伝わってくるだろう。タイトル曲であるぼやけた音像が抽象的なアンビエンスを含むディープ・ハウスの"Hydrangeas Whisper"に続いて、"Cat Soulcat Strut"では再度うねるチョッパーベースにコズミックなシンセがドラマティックに展開するほぼファンク状態で、黒人音楽に無駄に奇抜さを加える事なく現在形のダンス・ミュージックとして解釈している。中には"Backlash"のようにミニマル・テクノのように直線的なグルーヴの曲もあるが、それにしても手数の多い民族的なパーカッションが生命力が茂るように乱れ打ち、決して無機質さは全く無い。極み付きは官能的なピアノがビタースイートなスィング感たっぷりのジャズである"Emi's M"で、Mauriceの秘めたる官能が上品に出現しているのだ。前作に続き本作でも肉体感を伴うエロスな音を聞かせ、良い具合にアーティストとして成熟している事を感じさせる充実したアルバムになっている。



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| HOUSE11 | 19:30 | comments(0) | trackbacks(0) | |
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