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2015/9/13 Two Faces of Soichi Terada : Omodaka / Japanese House Origin @ 寺田倉庫 G1
近年になりRush Hourにより過去作品がリイシューされた事で、再評価されているジャパニーズ・ハウスのオリジンの一人でもある寺田創一がTodaysArtのパーティーに出演する。ヒップ・ホップやハウスに魅了された彼は1990年頃から日本のポップスのリミックスも手掛けつつ、和製ハウスの制作も行い、それがいつの間にか本場NYでも評価されるという日本のハウスの先駆け的存在であったようだ。その後はドラムン・ベースにも傾倒しつつゲームミュージックの制作においても注目を集めるなど、特にクラブとの繋がりにこだわる事なく電子音楽の道を進んでいた。が、やはりダンス・ミュージックを楽しむ人にとっては寺田のハウスに魅了されるのは当然だろう。そんな寺田の音楽において、この日は寺田創一としてのハウス・セットと、Omodaka名義による民謡テクノ/ドラムン・ベースを同時に行うという、彼にとっては初の試みでもあり貴重な内容となった。
ライブが開始すると巫女の服装をして白塗りの仮面を被った人が現れ、PC等などをいじくりながら演奏を始める。どうやら彼が寺田創一のようで、前半はOmodaka名義でのライブなのだろう。ステージの両脇には液晶モニターが設置され、その中に架空の女性を映しながら民謡を歌わせる。和製ダンス・ミュージックと形容すればよいのか、和とダンスが融合したポップな歌モノは、チージーな電子音も相まって懐かしさと面白さが突出している。そしてわざわざ寺田がマイクを持って今日の演奏について、ドラムを担当するMACです、PSPにDS LiteにKaossilatorなどです、とライブの担当も紹介するのが微笑ましい。8ビット的なピコピコした音に民謡の心揺さぶるオリエンタルな歌、そしてコシにくるダンス・ビートは、一見ふざけているようなユーモアがありながらしっかりとダンス・ミュージックとして肉体を揺さぶる。またオリエンタルなメロディーは日本人の心の奥底に眠る郷土への精神を呼び覚ます懐かしさがあり、普段のクラブでは聴けない和の精神が主張しているようでもあった。4つ打ちだけでなくそこにドラムン・ベースのリズムも入ってくると、その不思議な組み合わせに頭はパニックに陥りつつも楽しさが打ち勝って、結局最後まで愉快に踊らされるOmodakaのライブだった。

普段はOmodaka名義と寺田創一のライブを続けてプレイする事はないそうで、その為にライブの合間に本人が紙芝居の動画を用意していたようだが上手く映らずに、その代わりにフロアの最前線にいた客にDS Liteでギャラガーをプレイさせ、何とかライブの間を持たすという荒業も披露。8ビットの音がピコピコとフロアに響き渡り、微笑ましい。

そして後半は寺田創一名義によるハウス・セットが開始。いきなり名曲"Love Tension"をプレイし、開始から心を鷲掴み。ジャンル云々ではなく曲自体が素晴らしく、当たり前の事ではあるがメロディーやハーモニーがどれだけ心に響くかという事を再認識させる。続く"Saturday Love Sunday"はメロディーの美しさと共にみぞおちにくるファンキーなシンセベースとハウスビートが強烈だ。そして"Into Desert"では、しっとりと心を湿らすセンチメンタルな雰囲気に包まれる。曲毎に寺田がわざわざ曲名をプロジェクターに映してくれるのだが、今年リイシューされたアルバムからの曲は殆どプレイしていたのではないか。再度"Love Tension"をプレイし、トラックにキーボードでメロディーを加えながらしっとり官能モード。力強く跳ねるキックにセクシーなパッドやシンセの展開にうっとりさせられつつ、ハウスのグルーヴに揺さぶられフロアに居た人達も体をゆらゆらと揺らす。そして可愛らしいタッチのメロディーが甘酸っぱい"Purple Haze"で勢いに乗り、そしてお待ちかねの"Sun Showered"だ。何と島田奈美のボーカル入りバージョンでその切なさはより強みを増し、フロアも期待していた人が多かったのか拍手喝采だ。その後も"Rising Sun Up"や"Voices From Beyond"など、寺田本人によるボコーダを通したボイス・サンプルやキーボードによる豊かなシンセのコード演奏を加えながら、ライブは全く汚れの無い多幸感に満たされていく。曲によってはアンニュイなメロディーに惑わされながらも、前のめりの強烈なグルーヴに飲み込まれ、そしてアッパーな流れを継続してミニマル調な性質もある"Good Morning"など終始ハウスのグルーヴを意識したライブだった。

Omodaka/寺田創一、どちらのライブもPCにトラックは演奏させながらも本人がキーボードを弾き、加工した声で歌い、そしてモニターやプロジェクターに様々な動画を映して、全てを含めてエンターテイメント性の高いライブで、本人の気さくな雰囲気も伝わってくる温かい内容だった。ダンス・ミュージックとして受け止めて踊るも良し、エンターテイメントとして楽しむのも良し、曲そのものに耳を傾けるも良しと、楽しみ方は色々だったと思う。が、やはり寺田創一名義の曲をプレイしている時が、ハウスを期待するリスナーにとっては一番盛り上がっていたようだ。嘘偽りの無い心からのアンコールにより、最後はOmodaka/寺田名義をミックスさせた民謡風ハウスをプレイしたが、そこには何とKraftwerkの"Music Non Stop"のボイス・サンプルを女性の声で歌わせたものを混ぜており、さりげなく過去の電子音楽への敬意がユーモアとして表現されていたのも感慨深かった。

■Soichi Terada - Sounds From The Far East(過去レビュー)
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