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Lnrdcroy - Much Less Normal (Firecracker Recordings:FIREC014CD)
Lnrdcroy - Much Less Normal
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スコットランドはエジンバラのミステリー、Firecracker Recordings。レーベル創世記はEP単位でフロアで鳴るであろうクラブ・ミュージックを意識した音楽性を展開していたものの、ここ2年はアルバム単位でダンス・ミュージックという形態にこだわる事なくレーベルの音楽性を拡張するような活動を行い、レーベルにとって変革の時期に入っているのだろうか。その流れで2015年初頭にはレーベルを主宰するLinkwoodが久しぶりのアルバムをリリースしたのだが、今度はバンクーバーのアーティストであるLeonard CampbellことLnrdcroyによるアルバムがリリースされた。Lnrdcroy自体は2014年に初めて作品を送り出したばかりの新星なので詳細については不明な点も多いが、実はその年に1080pからカセットテープで本作をリリースしていたものが、何故かFirecrackerに目を付けられてヴァイナル/CDでライセンスされて再度リリースされるという意外な流れで注目を集める事になった。アルバムは穏やかで爽快な青色の海の景色が浮かんでくる"Land, Repair, Refuel"というチルアウト感覚のあるハウスで、ゆったりとした門出だ。続くは爽やかかつ郷愁のギターサウンドで始まるダウンテンポの"Ad In The Paper"、ローファイで錆び付いたビートと牧歌的で和んだメロディーが夢心地な"I Met You On BC Ferries"、そして環境音も取り込んだような静謐な上に壮大なアンビエントの"Sphere Of Influence"と、何処まで穏やかな田園風景が広がるようなリラックスしたチルアウト感覚が通底している。それはさながら都会と山と海が一体化したバンクーバーの平穏な日常(あくまでイメージだが)の響きであり、爽やかな空気と清らかな水に満たされたような空間の音楽だ。アルバムの中では比較的フロア寄りの曲である"If Sylvia Built A House"も、ねっとりとしたアシッド・ベースがうねりながらもそれは凶暴ではなく、酩酊感を誘うようにゆったりと浮遊するようで、曲調は見事に重力感の無い青々しい空が広がるディープ・ハウスだ。そしてアルバムは快楽的な音の波がゆっくりと混沌の中で溶け込んでいくような抽象的なアンビエントの"Now I'm In Love"を経て、最後はFirecracker版のみに収録となり13分にも及び優美な響きもあるロウ・ハウスの"Kendal In Kalusia"にて感動的に幕を閉じる。どちらかと言えば黒人音楽やビートダウンなどの影響を感じさせたFirecrackerのレーベル性から、更に飛躍してより世界へと飛翔するようなチルアウトとコズミックな感覚のある音楽性は、正に想像を喚起させるサウンドスケープとしてアルバムの意義を高めている。



※Amazonでのデジタルリリースは1080p版になります。

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| HOUSE11 | 21:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
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