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TC80 - Phrase EP (CABARET Recordings:CABARET 007)
TC80 - Phrase EP

So Inagawaとdj masdaによって長らく開催されているCabaretは、勿論パーティーとしても個性的なアーティストを招致しぶれない音楽観によってテクノ/ミニマル/ハウスの深みを掘り下げる素晴らしい存在だが、2013年に設立された同名のレーベルは彼等の音楽性が世界的に高い評価を得る契機となった。Soによる作品に始まりやBinhやU-Moreなど決してブランド的な知名度あるわけでもないアーティストを送り出す状況で、しかし作品の音のみで判断された結果として、Cabaretの各作品はリプレスが度々されるまでに人気を博す事になっている。そんなレーベルからドイツにて活動をするTC80なるアーティストのデビュー作がリリースされているが、デビューしたばかりとあってアーティストに関する情報は全く明らかになっていない。しかしCabaretによって選ばれたアーティストなればこそ、そこに全幅の信頼を寄せるのも間違いではないだろう。Cabaretらしく無駄な音は出来る限り搾り取れてた作風を踏襲するように、"Phrase"は音の間を活かしつつブレイクビーツ気味なリズム感と湿った艶かしい音質を基底に、ぼんやりと揺らぐような酩酊感溢れるメロディーを配して千鳥足のようにゆらゆらとしたグルーヴを生み出している。決して一瞬でフロアをピークに持っていくような曲調ではないし、寧ろCabaretにそんな音楽性を求めている者はいないだろうが、アルコホリックの様に中毒的に沼にはまったような滑りに魅了されるだろう。その一方で"Dardos"は乾いている硬いリズムがシカゴ・ハウス的だが、より幻想的に揺れるメロディーはエモーショナルでもあり、直感的に体を揺さぶるようなフロアでの即戦力となるようなミニマルだ。そして溜めのあるブレイク・ビーツ調のリズムが癖のある"Final Monologue"は、波のように揺れる美しいパッドのコード展開と耽美なシンセのフレーズが交錯するドラマティックな展開を繰り広げ、途中にはボーカル・サンプルも導入してしなやかにエモーションの高みへと達する。どれもこれも一歩引いたような控えめな雰囲気ながらも、視点はやはりフロアを向いて機能的なダンス・グルーヴが通底するCabaretの現場感があり、Cabaretというパーティーの世界観がそのまま音として表現されているように思われる。



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