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Flare - Leaps (70 Drums:SDLP-001CD)
Flare - Leaps

日本のテクノに於けるヒーロー的な存在であり続けるKen Ishiiにとって、そのテクノらしいテクノを守り続ける本人名義とは別に、音楽的な自由度を高めて電子音楽としての可能性を拡張させた - それは結果的に実験的にも聴こえる - Flare名義は、彼にとってのパーソナリティーが強い領域だろう。その音楽はダンス・ミュージックとしてではなく電子音楽を愛する者を魅了するものであり、つまりKen Ishiiの特に面白い部分でもある。しかしフロアを賑わすテクノとしての主たる面を長年に渡って守り続けてきた彼にとって、Flare名義は既に過去のものとりなつつあった…と思いきや、2013年に奇跡的な復活を遂げたのが『Dots』(過去レビュー)だった。創作意欲の拠り所とも言えるFlare名義ではありながら、その音には気負いは無くフリーフォームで、だからこそある意味では素のKen Ishiiが表現されているとも考えられる。本作はそんな前作を踏襲した上に更にはCD制作から販売方法まで作品をリリースするまでの工程を自身でマネージメントするなど、全てにおいてイニシアティブを取ってクオリティーを管理し、アーティストとしての在り方を示す作品だ。音楽はと言えば実にFlareらしくダンス・ミュージックというスタイルへの執着は微塵も感じさせず、奇妙な音の響きや予想の出来ない変則的なビートが入り乱れ、音と戯れるという表現が適切な曲が並んでいる。例えばビートは入っているがどこか捻れたようなリズムとコンピューターが壊れ気味に鳴っているような"Sympathetic Nervous System"、初期の作風を思わせるレーザーの様なシンセと点描風に細々と配置された電子音が絡む"Iapetus"など、全く普通のテクノではない曲はフロアの方向性とは真逆だ。"Downglide"にしても分かりやすいビートは入っているが、牙を剥く歪な電子音の方にどうしたって耳が惹き付けられるだろう。"Shadows and Rings"のビート感はフロアで鳴っていてもおかしくない勢いのある4つ打ちだが、その上モノは幻想的と言うよりは非現実的な電脳世界に響く音のようで、近未来のイメージが迫り来る。そしてラストの"A Year Later"はアルバムの中でも最もエモーショナルな性質が強く、鈍く光る電子音の反復の中からピュアな音像が浮かび上がってくる優美な構成で、クライマックスに相応しいだろう。つまりは踊れるだとか踊れないだとかに拘らずに、Ken Ishiiの電子音楽に対する好奇心を表現したのがFlareであり、またその音はテクノの可能性を広げるものでもある。やはりFlare名義は一癖も二癖もあって面白いのだ。



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| TECHNO12 | 12:00 | comments(0) | trackbacks(0) | |
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