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Jeff Mills - Exhibitionist 2 (U/M/A/A Inc.:UMA-1063-65)
Jeff Mills - Exhibitionist 2
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孤高のミニマリストであるJeff Millsが2004年に発表した『Exhibitionist』は、DJが実際にプレイしているところをその指先まで映し出す事で、DJが一体何をしているかという事を全て明らかにする衝撃的な作品だった。それ以降の彼は架空のサウンドトラックの制作や、交響楽団やダンサーとの共演、又はパーティー毎にコンセプトを設ける等、単にテクノとしてのDJではなく音楽とそれ以外を包括しながら芸術作品として求道的にテクノを開拓し、正に唯一無二のアーティストとしての立ち位置を確立させていた。そしてその流れが最高潮に達したのが本作であり、前作『Exhibitionist』を継承するDJMIXから音楽制作の解説にTR-909のライブプレイまで収録した、正に音楽家の全てを披露した内容となっている。メインとなっているのは"Exhibitionist Mix 1"で、CDJ4台とTR-909とミキサーのみを使用して、スルスルといつの間にか自然と曲をミックスしてしまう芸術的な技を披露しているが、それはかつての使用したレコードを投げ飛ばしながらガツガツと暴力的なミックスするもの対極的なしなやかさを伴っている。また"Exhibitionist Mix 2 featuring Skeeto Valdez"ではドラマーとの共演という触れ込みだったが、これは両者が殆ど同時にプレイする瞬間は無いので少々期待外れであろう。やはり面白いのはTR-909を一心不乱に操作する"Exhibitionist Mix 3 TR-909 Workout"で、機器を直接床に置きながらリアルタイムで展開を作っていくリズムだけの音楽ながらも、そこにはクラブの衝動的な息遣いを感じさせるグルーヴが宿っている。他にもゆっくりと彷徨うように踊るダンサーの映像にJeffによる瞑想的なミックスを合わせた"Orion Transmission Mix featuring Pierre Lockett"や、複数のハード機材を用いて楽曲制作の解説を行った"Exhibitionist Studio Mix"など、Jeffの音楽にまつわる全てが包み隠さず紹介されたと言っても過言ではないボリュームで映像が収められている。更に更に本作に用いられた曲や制作された新曲などを収録したCDまで付いてくるのだから、もうこれ以上はありえない。コンセプト重視の傾向はより強まりややもすると初期の衝動的な音楽性は失われつつもあるのも否定は出来ないが、しかしこうやって映像化された作品を冷静に眺めてみれば、テクノの創造性を今も拡張させている事を実感出来るのもまた事実なのだ。



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