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Tominori Hosoya - Recollections EP (deepArtSounds:dAS010)
Tominori Hosoya - Recollections EP

2012年から作品をリリースしているスウェーデンの新興レーベルであるdeepArtSoundsは、そのカタログにAnthony NicholsonやRon TrentにAbove Smokeなどが並んでおり、そこからも爽やかな浮遊感と幻想的なメロディーを軸としたディープ・ハウスを送り出すレーベルである事は何となく掴めるであろう。そしてそのレーベルからの新作は邦人アーティストであるTominori Hosoyaによるもので、彼にとってはソロ作品として期待の2作目となる。Hosoyaについて調べてみると2001年ごろからプログレッシヴ・ハウスやテクノをプレイするDJとして活動を始めており、2008年にはTomi Chair名義でデジタルにて初の作品をリリースしている。当方がその存在に気付いたのは2014年に彼が自身で立ち上げたレーベルであるTH Pressingから「Dear My Father...」というアナログをリリースした時で、そこでは清流のような透明で綺麗な音に磨きをかけたディープ・ハウスを聴く事が出来た。新作は正にその路線の延長線上にありながら爽やかなに抜けるパーカッションも効果的に使い、よりふんわりと柔らかい軽やかな空気感を伴うディープ・ハウスへと成長している。出だしから洗練された美しいパッドのコード展開とからっとしたパーカッションが開放感を演出する"Midnight Kiss"は、そこから滴り落ちるような繊細なピアノも仄かに現れ、一点の曇りもない透明感のあるエレガントな世界観を構築している。"Sweet Pain"もやはり流麗なシンセとチャカポコとしたタムの絡みからすっと伸びるように加速する滑らかな展開で、青空の向こう側に抜けるようなボーカル・サンプルも効果的に爽やかさを増す事に役だっている。甘美な非日常を想像してしまうタイトルの"Strawberry Dream"は、しかし最もパーカッシヴで骨太なグルーヴが脈打っており、その上に望郷の念を駆り立てる切なく淡いメロディーが彩っていくダンサンブルなハウス。硬めのキックやパーカッションがややテクノ寄りな風合いも感じさせる"Carousel"も、上昇気流にのるようなシンセの展開で清純な空気が溢れ出す透明感のある曲だ。やはりどの曲も適度な浮遊感と流麗なサウンドを中心に、多少はテクノな感覚も盛り込みつつも軸はぶれる事なく、アーティストの音楽性が直球で伝わってくる点にHosoyaのこれから目指す方向が感じられ、今後を期待してしまうのも自然な事だろう。



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