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2015/11/21 LAIR 8th anniversary Kabuto 8 Hours @ Grassroots
元Future Terror、そして近年はCabaretのメンバーとしても活動し、テクノ/ハウスのファンを増やしているKabuto。そんな彼が自身の道を歩み始めたパーティーこそ、Grassrootsで主宰しているLairだ。自分の為のパーティーだからこそ、Grassrootsという小さい箱だからこそ、Kabutoが制約なく自身を表現出来る場所でありこれこそが今も尚Kabutoの本質を最も体験出来るパーティーだ。そんなLairも今年で8周年、そんなアニバーサリーでいつもはゲストを招くものの、今回はKabutoによる単独8時間セットとファンには堪らない一夜だ。
いつもならのんびりと遅い時間に遊びに行くものの、この日は翌日に予定があったので早い時間帯の23時半に現地入り。殆ど人もいない状態のフロアを前にして、Kabutoはビートレスでアンビエント風の柔らかい曲をプレイ。静寂が支配するフロアでこんな落ち着いた音楽にじっくりと耳を傾けてお酒を飲む、これはこれで味わいがありつつDJのいつもとは異なる側面を体験出来るレアな時間帯だ。時間が経過するとゆったりとビートが入りだし、微睡んだように淡い情緒を発するディープ・ハウスで滑らかなランディングを開始する。それまでの落ち着いたフロアの空気を壊さないように、生っぽい質感のトラックで優しく包み込み、スムースに情感を薄く丁寧に引き伸ばしていく。繊細に優しく情緒を発するフラットでスムーシな流れから、荘厳で宗教的なピアノと湿度の高いパーカッションが特徴のマッドなハウスである"Low Point On High Ground (Rock Bottom Mix By DJ Sprinkles)"がミックスされ、上品な優雅さを保ちながらダンス・フロアに適したディープ・ハウスを自然と聞かせる。元来テクノよりはハウスのDJという印象を受けるKabutoだが、しかしこうやって早い時間帯のプレイを聴くと激しさよりもエモーショナルな面がより強調されており、その温かく人間味のあるプレイからは感情の起伏が直に伝わるのだ。実際に自然と存在するかの如くその穏やかで人懐っこい音の鳴り方は、飽きさせずに何処までも淡く温かい情緒を積み重ね、興奮に包まれる真夜中ではなく安静の日々を思わせるようだ。決して緩んで心地良い佇まいを壊す事なく、少しづつキックには力が入りながら、崩れたリズムも盛り込みながら徐々に動きのある揺さぶりをかけていく。硬いキックやリズミカルなパーカッションも入りテンションは上昇気流へと乗ったり、時折変化球的に安っぽいエレクトロで一旦ガス抜きして展開を作り、そこから再度ディープ・ハウスや勢いのある流れに乗るミニマルなど、曲調にも振れ幅をも含ませながら真夜中の喧騒へと突入する。エレクトロにしても狂気が牙を剥くようなダークなものではなく、何処かコズミック感のある情景豊かなそれはハウスとの親和性も良く、あくまで自然な流れでミックスをするプレイはエレガントでさえある。そしてデトロイトのエモーションが爆発するTitonton Duvanteの"Persevere"、優美に伸びるパッドと光を帯びたようなシンセが弾けるテクノはフロアに希望を満たすようで、Kabutoの熱き感情が早くも高まっていた。26時頃は流石にピークタイムとあって太目のキックが端正な打ちを刻む硬めのテクノから、洗練され爽快に伸びる上物を用いたテック・ハウスまでプレイし、大きな大河のようなゆったりと、しかし力強い流れのあるグルーヴがフロアを飲み込んでいく。滑らかに研磨されたスムースな曲調、反復性を高めて深くはめていくフレーズ、心地良いハウスの4つ打ちに体は横揺れし、いつしかパーティーは大勢の人で溢れ返り居心地の良い賑わいを見せていた。当方は翌日に予定があった為に朝の5時頃にはパーティーから抜けだしたものの、何やかんやで結局11時位まではパーティーは続いていたようで、Kabuto単独で12時間もプレイをした事になる。最後まで遊べなかったのは残念だが早い時間帯の微睡みのような幻惑的なセットからハウスのダンス・セットまで堪能出来たし、気心知れた仲間とKabutoのパーティーを祝う事が出来て楽しい一夜だった。
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