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2015/12/5 STEREOCiTI "Lost Land" Japan Tour Final In Tokyo @ Solfa
2014年の初頭、新たなる活動の場を求めてベルリンへと移住したKen SumitaniことSTEREOCiTI。ベルリンのディープ・ハウスのレーベルであるMojuba Recordsのと関係も続いているようで、年内にはMojubaより2枚目となるアルバムのリリースが予定されている。今回はそれに先駆けて日本でのリリースパーティーのツアーが複数地方で開催され、そしてその最終日の都内はSolfaにて開催される。メインフロアのゲストにはこれまたディープ・ハウスには定評のあるKabutoがフィーチャーされ、オープンからクローズまで二人だけとファンにとっては大変贅沢な夜であろう。

24時頃には現地入りするとメインフロアもラウンジもまだ人は疎らで、一抹の不安を感じさせる。それはさておき早速メインフロアに移動し、Kabutoのプレイを聴く事に。序盤はディープで揺れの少ないハウスで早い時間帯に合わせた落ち着いた展開だが、朧気な音響が幻惑的で、闇の中を手探りで彷徨うようなゆったりとしたグルーヴを敷き詰めて真夜中へと誘っていく。ピークタイムの盛り上げるプレイは良いけれど、こんな早い時間帯には官能なり陶酔なりが滲み出ていて、Kabutoの大箱でのプレイとは異なる魅力が感じられるのは特筆すべき事だ。落ち着いたフロアの雰囲気を保ちながら、早くも色っぽい官能的な音響の揺らぎが現れれば、暫しの夢幻の陶酔へとはまっていく。そこからざらつきのあるアブストラクトな残響が闇に広がるミニマル・ダブや、変則的なブレイク・ビーツ気味のエッジのあるテクノ、妖艶な上物が中毒的なエレクトロニックなハウスなど、ジャンルの変化を付けながら緩やかな上げ下げで揺さぶりをかける。しっかりと低音まで鳴っている環境だからか、リズムの起伏はいつも以上に明確に肉体に感じられ、フラットな4つ打ちから崩れたビートまでの遷移が揺らぎの効果を生んでいる。そうこう楽しんでいる内にいつしかフロアには人がぎっしりと埋まり、それに合わせたのかKabutoのプレイはしなやかなに弾けながらもタイトな4つ打ちのテクノが中心となりフロアの高揚を高めていく。鞭を叩きつけるような激しいビートで上げ目のプレイは、Kabutoの中では少々珍しくも感じるが、あれだけフロアに人も埋まっていればこんな激しいプレイも上手くキマっている。震動するベース音と骨太なキックによる攻撃的なプレイにフロアの熱気は高まり、その流れでAlton Millerによる酔ったようなボーカルが甘いハウスの"I Like Havin' You"やシカゴ・ハウスらしいパンピンで乾いたグルーヴのファンキーなハウスまで持ち出して、フロアの雰囲気は完全に出来上がっていた。

そして2時半頃、ようやくSTEREOCiTIの登場だ。満員のフロアでKabutoによる勢いのついた流れを引き継ぎながらも、贅肉を削ぎ落としてすっきりしながらリズムとベースが強調されたミニマルな質のテクノ/ハウスへと遷移する。何だか以前よりも骨太な雰囲気と骨太な質を兼ね備え、無駄を排除しつつその簡素さを強調するように芯のある骨格が浮かび上がる音楽性だ。そこから一旦奇妙な電子音がふらつくミュータント・エレクトロでビートを崩しながら、JP Enfantによるインテリジェンスかつサイケデリックな"Artefacts"で再度グルーヴは走り出し、そして激しく突き刺さるリズムやパーカッションも現れて、ロウな質感を打ち出したシャッフルするテクノでフロアを刺激する。STEREOCiTIに対してはディープ・ハウスのDJという個人的な思い込みをを裏切りながらも、しかし彼らしい絞り込んだ質素な味わいとミニマルの持続性を保ち、そこに以前よりも猛々しい攻めの姿勢が感じられ進化(変化)は顕著だ。更にはParanoid Londonによる"Dub 1"のようにシカゴっぽいロウなマシン・ビートも混ざりながら、微かに叙情的な上物やリフが温かい味付けもするが、やはりこの夜は厳つく攻撃的な音楽性が際立っている。次第にボーカル/声ネタも入ったり、鋭い切れ味のあるファンキーな曲もプレイし出すと、更にはJe Davuによるミニマル・ディスコな流れに美しいピアノが入る"Disco2Disco"や、Sunday Brunchのロボット・ボイスが艶めかしいエレクトロの”My World (Night Drive Mix)”など、黒人音楽としての要素を伴ってぐっとプレイが拡張されていく。強烈に鞭打つようなビートが快楽的なエレクトロからYMOによる無国籍風のエレクトロである”Pure Jam”、その上"Shari Vari"まで飛び出して、ぎくしゃくとしたリズムのエレクトロを連発して体を揺さぶった流れは、このパーティーの中で非常に強く印象に残っている。そこから再度ミニマルかつハードめなテクノへと戻り闇の中へと潜っていく様は、これはベルリンでの経験による影響が現れているのかと思う所も。半ば強迫的かつマッドで、そして鋭いナイフを隠し持ったような緊張感あるプレイには、無心になって体が勝手に反応して踊ってしまう勢いがあった。

いつしか朝の5時、KabutoもDJブースへと戻ってくるとSTEROCiTIとKabutoによるB2Bの開始だ。それまでの暗闇が支配するフロアに朝日が射し込むように、ぐっと豊かな色彩を帯び始めエモーショナルな音楽性が次第に湧き上がる。重圧の雲は消え去り淡い朝靄が満ち溢れるようなフロアで、軽快で喜々としたムードのあるテック・ハウスや華麗なピアノが入るダウン・テンポなどによって、清々しい温かみのある空気が吹いてくるようだ。両者とも緊張は消え去り楽しむようにプレイする姿からも分かる通り、その音楽性は感情を素直に表現してリラックスしている。天にも昇る高揚感を伴うファンキーなビートダウン・ハウスの"Raw Cuts #6"で至福な空気に包まれ、ラスト手前の泣きのシンセが壮大に展開するアンビエントの”Theme From: It's All Gone Pearshaped”ではフロアは静まり返って音に耳を傾け、パーティーの狂騒から現実へと還っていく。そして最後はPender Street Steppersによる美しいキーボードと笛の音色で平穏な日常に鳴るような穏やかなディープ・ハウスの"The Glass City"だ。見事にこれ以上はないという位の綺麗な終わり方に、フロアにいる人達も満足したのか鎮まり帰り安堵の朝を迎えていた。メインフロアはSTEROCiTIとKabutoだけの二人で7時間、足りないものなど全くなく充足したパーティーだったのは間違いない。

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